ワイヤレスイヤホンはコードが無いので絡まったり、どこかに引っ掛かったりすることなく使えるのでとても便利なアイテムです。
しかし、一部の製品では接続が途切れたり壊れやすかったりと、ワイヤレスならではのデメリットも存在します。
そういった現象は、安価な中華メーカーの製品に多く見受けられ、筆者は何度も失敗をしてきました。
この記事では、5,000円前後で買えるだけでなく、安心して長く使える質の高いワイヤレスイヤホンをご紹介致します。
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5,000円以下のワイヤレスイヤホンの選び方
ワイヤレスイヤホンの相場の傾向としては、一万円前後が初心者向け・音質を気にしない方向け、2万円前後が機能や音質を気にする方向け、2万円以上の高級機種はこだわりが強い方向けになります。
この相場の中で見ると、5000円以下のイヤホンの立ち位置がお分かり頂けると思いますが、選び方を間違えるとハズレ製品を引いてしまう可能性が高い価格帯になります。
そこで、今から紹介する3つの基準に沿って選定すれば、失敗なく音楽を楽しめるワイヤレスイヤホンを選ぶことができます。
メーカー・ブランドをチェック
まずはメーカー名とブランド名を確認しましょう。
当たり前のことだと思われるかもしれませんが、価格に意識が行っていると案外確認し忘れたりします。
オーディオ機器を専門で扱っているメーカーの一覧をまとめていますので、参考にして頂けると幸いです。
- SONY
- Audio Technica
- JBL
- BOSE
- JVC
- Philips
- radius
- パイオニア
- ビクター
他にもオーディオを専門に扱っているメーカーはあるとは思いますが、上記のメーカーから選べば失敗をする確率はかなり下げられます。
バッテリー性能
ワイヤレスイヤホンには、コードが無いため充電をする必要があります。
安価な製品の場合、バッテリー性能が低く充電がすぐに切れてしまうことがあります。
目安としては、イヤホン本体で4時間以上・充電ケースを含めて15時間以上使えるものを選択しましょう。
充電ケースを含めて15時間以上再生できれば、片道1時間の通勤・通学で使用すると計算しても1週間は充電せずに使用することができます。
スマートフォンとの相性
イヤホンにはスマートフォンとの相性があります。
スマホからBluetooth接続で音声データを転送する際、データを圧縮させて送る必要があります。この圧縮の方式をコーデックと呼び、いくつかの種類が存在します。
現在、主流なコーデックは4種類あり、表の下に行くにつれて音質が良くなったり遅延が少なくなっていきます。
コーデック | 機能 | デバイス |
SBC | 標準コーデック | 全てのデバイスに対応 |
AAC | SBCより音質が良く、遅延が少ない | iPhone |
aptX | AACより音質が良く、遅延が少ない | Android |
aptX Adaptive | aptXより音質がよく、遅延が少ない | Android |
LDAC | ハイレゾ相当の音質、遅延がある | Android |
お使いのデバイスが、iPhoneならAACに対応したイヤホン。
AndroidならSBCないし、端末が対応していればaptxかaptX adaptiveに対応したイヤホンを選ぶといいでしょう。
おすすめのワイヤレスイヤホン5選
以下の基準を元に、厳正に選んだ5つの製品をご紹介します
- 同価格帯のイヤホンよりも安定した接続性と音質の良さがある
- 安心して使えるように、購入後のサポート・保証の充実具合も考慮
- 実用的に使えるバッテリー性能を持っている製品
第5位:JVC | HA-A5T
「JVC HA-A5T」は、今回紹介している中で一番リーズナブルなイヤホンです。
とにかく価格を抑えたワイヤレスイヤホンを探している方や、予備のワイヤレスイヤホンとしてもおすすめできます。
100年近く続く日本の老舗音響メーカーです。
ヘッドホンやイヤホンなどの音響機器をはじめ、ビデオカメラやドライブレコーダーなど映像機器の開発も行っております。
イヤホンは片耳で約3.9gで充電ケースを含めても約36gとかなりの軽量設計です。
装着感は、イヤホン本体の軽さとコンパクトさが相まって、快適なフィット感を得やすいイヤホンになります。
筆者の働いている家電量販店では、バカ売れはしませんが安定して売れ続けています
イヤホンの側面に物理ボタンが付いており、曲の再生/一時停止や音量の調整までできるので、とても便利です。
音質については、重低音がしっかり効いたパワフルな音質で、ポップスやロックなどの曲と相性が良さそうに感じました。
耳にしっかりとフィットしてくれるので遮音性が高く、周囲に人がいるような場面でも音漏れを気にせず音楽が聞けるのもポイントです。
第4位:Anker | Life P2 Mini
「Life P2 Mini」は、最大32時間再生できるバッテリー性能と音質を調整できるイコライザー機能を搭載しています。
好きな曲に合わせて好みの音質に調整したい方や、仕事や勉強で長時間使用される方におすすめです。
イヤホンは片耳で約4.4gで充電ケースを含めても約47gと軽量です。
充電ケースの厚みも少ないので、上着やズボンのポケットに入れて気軽に持ち運べます。
このイヤホンには、イヤーチップが5種類(XS/S/M/L/XL)同梱されているので、耳の小さな方から大きな方まで幅広く使って頂けます。
スティック型のイヤホンは装着感が高い傾向にあり、このイヤホンを装着してランニングや運動を軽く行ってみましたが、外れそうな感覚はありませんでした。
スティック型のイヤホンは、口の近くにマイクがくるので、通話品質も高い傾向にあります
イヤホンの側面には、タッチセンサーが搭載されており、曲の再生/一時停止・曲送り・曲戻しなどの操作が行えます。※音量の調整はスマートフォンで行います
音質については、Ankerらしい低音の強いサウンドで音楽が楽しめます。やや偏ったチューニングになっているので、好き嫌いが分かれる音質かもしれません。
ただし、専用のアプリから音質を調整することもできるので、気になる方は変更してみてください。
第3位:JBL | WAVE BUDS
「WAVE BUDS」は最新機能を搭載しつつ、音質にもこだわったコスパの高いイヤホンです。
最近の機能を使ってみたい方や、予算を抑えつつ音質にこだわりたい方におすすめです。
イヤホンは片耳で約4.5gで充電ケースを含めても約43gです。実際付けてみると耳からの飛び出しも少なく、装着感も良好です。
試しに装着したままランニングを10分程度行いましたが、イヤホンがズレたり落下することはありませんでした。
装着時も耳の穴に押し込む必要がなく、耳の形に合わせてフィットしてくれます。自然な着け心地なので、長時間の使用も問題なさそうです。
人間工学を元にデザインし、耳へのフィット感・負担を最小限に抑えるように設計しているそうです。
音質についてはJBLらしい迫力のあるサウンドで、低音の厚みと豊かさが印象的でした。
音場の広さはそこまで感じないものの、音に輪郭がありボーカルもきれいに聞こえました。同価格帯(6,000円前後)のイヤホンの中ではトップクラスの音質です。
また、この価格帯では珍しい外音取込機能も搭載されており、イヤホンをしながら周囲の環境音を聞くことができます。
第2位:radius | HP-G200BT
「HP-G200BT」は音質に特化したワイヤレスイヤホンです。
約3年前に発売されたイヤホンということで、価格がすごくリーズナブルになっています。※発売当初の半額以下
音域ごとに異なるドライバー(音を出す機能)を搭載しており、本格的な音質で音楽を楽しみたい方におすすめです。
アメリカで生まれて日本で育った音響メーカーです。
20年以上も前からオーディオ機器業界に参入。音響設計からデザインまで一貫して日本国内で行っています。
イヤホン本体は、ドライバーが2つも入っているとは思えないほどコンパクトになっています。
丸みを帯びたデザインは、人間工学に基いて設計されており、非常にフィット感の高い着け心地となっています。
気になる音質ですが、2つのドライバーを搭載する事で、深くパワフルな低音から伸びのある高音まだしっかりと表現してくれます。
また、中高音域のボーカルの声が低音に埋もれることなくクリアに聞こえるので、ボーカルをメインで聞きたい方にもおすすめです。
音質はミドルクラス(1.5〜2万円)の音質に仕上がっています
第1位:Philips | TAT4556
「TAT4556」はノイズキャンセリング機能を搭載しており、長時間聞いていても疲れにくいバランスの取れた音質が特長のイヤホンです。
電車やバスに乗っている時など、周囲のノイズを気にせず音楽を楽しみたい方におすすめです。
一般ユーザーだけでなく、プロ仕様のオーディオ機器を取り扱っているメーカーです。
イヤホンやヘッドホンなどは、サウンドに関する独自のルールに合格しないと製品化できないようになっています。
そのため、製品の音質にばらつきが少ないのがこのメーカーの特長です。
イヤホンは片耳で約3.9gで充電ケースを含めても約36gとかなりの軽量設計になっています。
イヤホン本体がコンパクトなため、小さな耳の方や女性の耳にもフィットしやすくなっています。
音質はこの価格帯では珍しいフラットな傾向で、低音から高音までバランス良く音が出ています。
相性のいい楽曲は、ポップスやオーケストラなどが上げられます。中高域がしっかり聞こえるのでボーカルメインで音楽を聞きたい方にもおすすめです。
また、ノイズキャンセリング・外音取込機能の性能は上位機種には劣るものの、実用的に使えるため、価格を考えると必要十分な機能を備えています。
今回紹介している5つのイヤホンの中で群を抜いてコスパが高いイヤホンです
まとめ
本記事では、「5,000円前後で買える品質の高いワイヤレスイヤホン5選」について解説致しました。
ワイヤレスイヤホンは数千円から数万円まで幅広く販売されていますが、無名メーカーや安価なイヤホンの機能・性能・音質にはほとんど期待できないのが現状です。
本記事で紹介したイヤホンであれば、費用を抑えつつも音質には妥協していない製品を選んでおります。
この記事が、あなたにとって最適なイヤホン選びの参考になれば幸いです。
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。→初めてのワイヤレスイヤホンの選び方を解説