「Bose Soundlink Flex」は、深い重低音が特長的なスピーカーで、持ち運びやすい仕様のワイヤレススピーカーです。
リビング・寝室・お風呂・キッチンなど、家の様々な場所で使えるだけでなく、屋外にも持ち出せる丈夫な作りになっています。
また、音楽を聞く場所に合わせて、音質を自動で調整してくれる「POSITIONIQ™テクノロジー」を搭載しているので、場所を問わず最適な音質で音楽が楽しめます。
この記事では、筆者が実際にスピーカーを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「Bose Soundlink Flex」の魅力をお伝えします。
- 500mlのペットボトルと同じくらいのサイズ・重さなので、気軽に持ち運べる
- BOSEならではの上質な重低音を場所を問わず楽しめる
- 防塵防水仕様なので、屋外やお風呂場でも気兼ねなく使える
- 丈夫な仕様で、落下や衝撃にも耐えられるので壊れにくい
- マルチポイントには対応していない
- 有線(AUX)での接続が行えない
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Bose Soundlink Flexのレビュー
製品の外観・使用感
スピーカー正面のグリル部分は、パウダーコーティング仕上げになっており、マットな質感になっています。
グリルの素材はスチールを採用しているので、とても頑丈で人間の握力ではびくともしません。
側面や背面にはシリコンが使用されているので、触感もやわらかくて気持ちの良い触り心地です。
表面と背面の一部にはスチールを使用していますが、スピーカー自体の重量は580gとペットボトルと同じぐらいの重さなので、気軽に持ち運ぶことができます。
パウダーコーティングは紫外線にも強いので、屋外で使っても色褪せが防げます
サイズは、20.1(幅)×9.0(高さ)×5.2(奥行)cmとなっており、厚みが少ないのでカバンやリュックにも入れやすい形状になっています。
また、ファブリック製ユーティリティループが付いているので、カラビナや突起に引っ掛けることもできます。
カラーバリエーションは、ブラック・カーマインレッド・ホワイトスモーク・ストーンブルーの4色展開になっています。
使い方・操作方法
スピーカー上部には、操作ボタンが配置されています。
左から、電源ボタン・音量を下げるボタン・マルチファンクションボタン・Bluetooth接続ボタンとなっています。
マルチファンクションボタンは、1回クリックすると再生/一時停止、2回のクリックで次の曲にスキップ、3回のクリックで前の曲に戻ります。
とてもシンプルな操作の為、説明書を見ることなく使い始めることができます。
音質
音質はBOSEらしいサウンドが表現されていて、低音域に力強さと深みを感じます。
高音はササリがなく、マイルドな仕上がりになっているので、長時間音楽を聞いていても疲れにくい点もポイントです。
また、音量を上げても音のバランスが崩れないので、アウトドアや広い部屋でも音質を落とさずに楽しむことができます。
一般的なスピーカーは設置する場所や設置方法によって、音質が変化します。
例えば、スピーカー(音の出る部分)が壁と近い距離にあれば、音がこもって聞こえたりすることがあります。
しかし、このスピーカーは様々な置き方(立て掛け・吊るす・寝かせる)に合わせて最適な音質になるように自動で調整してくれる機能が搭載されています。
POSITIONIQ™テクノロジーという機能みたいです
このスピーカーの内部には、トランスデューサー(青矢印)が1つ、重低音を強調させるパッシブラジエーター(赤矢印)が2つ (前後) 搭載されていることにより、深みのある低音とパワフルな音質を実現しています。
このスピーカーはモノラル再生となりますが、2台あればステレオで再生することが可能です。
ステレオ再生にすることで、さらに臨場感のある音質で音楽を楽しむことができます。
その他の機能
バッテリー性能
内蔵されているバッテリーは優秀で、最大12時間再生することが可能です。
急速充電に対応しているので、わずかな時間の充電でもすぐに使い始めることができます。
防水防塵性能
このスピーカーはIP67の防塵・防水性能を搭載し、本体側面にはユーティリティループも備えているので持ち運びやアウトドアでも気軽に使うことができます。
万が一、湖や川に落としてしまっても本体が浮くように設計されているため、沈んでいくことはありません。
IP67は6が防塵で、7が防水の等級を指しており、数字によって機能が異なります。
防塵等級(6)は最高クラス、砂ホコリ・粉塵の内部への侵入を防ぎます。防水等級(7)は上から2つ目のクラスで水深1m・30分以内であれば内部の浸水に耐えうる頑丈な仕様。
通話機能
このスピーカーにはマイクが搭載されているので、通話だけでなくWEB会議やビデオ通話に使用することもできます。
ノートパソコンをモニターに繋いで作業をしている方や、スピーカーの付いていないパソコンを使用されている方にも便利に使って頂ける機能です。
動画やゲームをするときには若干遅延が発生するものの、耐えられない程のズレはありません。
ただし、シビアな作業やゲーム専用としての使用はおすすめできません。
接続の安定性
デバイスとスピーカーはBluetoothで接続を行っています。
Bluetoothのバージョンは4.2で、デバイスのバージョンが同等もしくはそれ以上であれば、安定した接続環境で使用頂くことができます。
接続距離は約9mとなっているので、少し離れた場所からでも接続が可能です。
マルチペアリング
Bluetoothで接続したデバイスを記憶しておくことができるマルチペアリング機能ですが、このスピーカーは最大8台まで覚えさせられるので、たくさんのデバイスを持っている方でも安心です。
スピーカーの電源を入れると、直近で接続したデバイス2台を自動で検索して接続してくれます。
ちなみに、同時にBluetooth接続を行うマルチポイント機能は搭載していません。
アプリ
このスピーカーには、専用のアプリ(Bose Connect)が用意されています。
アプリを使うことで、設定のカスタマイズ・スピーカーのペアリング・機能の追加・最新ソフトへのアップデートを行うことが可能になります。
BOSEは音に自信があるためなのか、音質調整をするイコライザー機能は搭載されていません。
2台のスピーカーでステレオで再生することがなければ、アプリを使わなくても支障はありません
ステレオモード
スピーカーを2台使用して、ステレオで再生することが可能です。
同じ種類のスピーカーである必要はなく、下記のスピーカーであればアプリを使って2台を繋ぐことができます。
- SoundLink Flex
- SoundLink Micro
- SoundLink Color II
- SoundLink Revolve (II)
- SoundLink Revolve+ (II)
ペアリング方法
スピーカーとペアリングを行うには、アプリから接続する方法とBluetooth設定から手動で行う方法の2つの方法があります。
専用のアプリ(Bose Connect)から接続するには、アプリの画面の指示に従って進んでいくと簡単に設定ができますので、説明は割愛させていただきます。
ここでは、手動でペアリングを行う方法をご紹介します。
スピーカーの電源を入れる
Bluetoothボタンを長押しすると、スピーカーから「接続準備完了」とアナウンスがあります。
接続したいデバイスのBluetooth設定から「Bose Flex SoundLink」を選択します。接続が完了したら「(デバイス名)に接続済み」とアナウンスが流れます。
パソコンとの接続
接続したいパソコンにBluetoothの機能が搭載されていれば、上記と同じ手順で接続することができます。
もし、お持ちのパソコンにBluetoothの接続機能が搭載されていなくても、アダプターを取り付ければ接続することができます。
テレビとの接続
テレビとスピーカーを接続するには、テレビ側にBluetooth接続できる機能が搭載されているかどうかを調べる必要があります。
もし、お使いのテレビがBluetooth接続できないモデルであれば、専用のトランスミッターを使うことで接続できるようになります。
トランスミッターはテレビのイヤホンジャックに差し込むことですぐに使い始められます。
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2022/4/21 |
アマゾン価格(2023/3時点) | 15,300円(税込) |
スピーカー方式 | パッシブラジエーター |
充電方式 | USB Type-C |
再生周波数帯域 | 非公開 |
総合出力 | 非公開 |
コーデック | SBC |
重量 | 580g |
連続再生時間 | 最大12時間 |
充電時間 | 約4時間 |
マイク | 〇 |
サイズ | 20.1(幅)×9.0(高さ)×5.2(奥行)cm |
マルチペアリング | 最大8台 |
カラーバリエーション | ブラック カーマインレッド ホワイトスモーク ストーンブルー |
Bluetoothバージョン | ver.4.2 |
防塵・防水性能 | IP67 |
こんな方におすすめ
今回ご紹介した「Bose Soundlink Flex」を一言でまとめると、手を出しやすい価格で本格的なBOSEサウンドを楽しめ、頑丈で壊れにくいワイヤレススピーカーです。
最後に、「Bose Soundlink Flex」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- 深い低音が特長のBOSEサウンドを気軽に持ち運びたい方
- お風呂やキャンプなどのアクティブな場所で音楽を楽しみたい方
- 通話にも使えるマイクを搭載したスピーカーを探している方
- 2台のスピーカーを繋いでステレオで再生したい方
- 自分好みに音質の調整をしたい方
- 有線で接続して音楽を楽しみたい方
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・スピーカーの魅力を発信しています。