今回ご紹介するradius社から発売されている「HP-G200BT」は、小さな本体に2つのドライバー(音を出す機能)を搭載しています。
ワイヤレスイヤホンは、有線接続されたイヤホンとは異なり、Bluetooth接続・バッテリー・ドライバーのすべてをイヤホン本体に詰め込む必要があります。
そういった制約上、通常のワイヤレスイヤホンはドライバーを1つしか搭載していない物がほとんどです。
「HP-G200BT」は、低音域が得意なドライバーと中高域が得意なドライバーの2つを搭載することで、パワフルな低音と繊細な高音の表現を可能にしました。
この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「HP-G200BT」の魅力をお伝えします。
- 重低音が強くパワフルな音質で音楽を楽しめる
- イヤホン本体がコンパクトなので、耳の小さい方にもフィットしやすい
- フィット感がよく遮音性が高いので、音漏れの心配が少ない
- 五千円以下で高音質な音楽が楽しめる
- 1回の最大再生時間が4.5時間
- 充電ケースがやや大きい
タップできる目次
Apple社をルーツにもつradius(ラディウス)って?
ラディウスは1986年にApple社の役員が立ち上げ、1996年に日本にて法人化された会社です。
業界内で評価されるきっかけとなったのは、2009年に「W(ドブルベ)」シリーズで、世界初の同軸上に2枚の振動板を配置したイヤホンを開発したことでした。
その独自の音響技術と革新性が評価され、業界内でも高い技術力を証明することになりました。その後、「W(ドブルベ)」シリーズの開発で培ったノウハウを元に新たに「Ne(new ear)」というオーディオブランドを展開していきます。
「Ne(new ear)」は、上質かつ信頼性の高い製品づくりを目指しており、音響設計からデザインまで一貫して日本国内で行っております。
そんなオーディオブランドから、初めて2つのドライバーを搭載したワイヤレスイヤホン「HP-G200BT」が登場しました。
radius HP-G200BTのレビュー
外観
充電ケースのサイズは、高さ3.6cm×幅7.5cm×奥行4.8cmとなっており、ストラップが標準で付いています。
リュックやカバンに吊るして気軽に持ち運べるだけでなく、紛失や落下の可能性を最小限にできます。
充電ケースのフタはしっかり閉じられているので、勝手に開くことはありません。
充電ケースはレザー調の質感で、落ち着いた色合いと相まって高級感が感じられます。
ケース背面にはmicro USB端子が配置されており、付属のケーブルを使って充電を行います。
カラーバリエーションは、ブラック・グリーン・レッドの3色展開となっています。
音質
冒頭でも触れましたが、このイヤホンは2つのドライバーを搭載しております。
バランスドアーマチュアドライバー:高精細な再現が得意な高音域用のドライバー
高感度ダイナミックドライバー:パワフルサウンドが得意な中高音域用のドライバー
この2つのドライバーを搭載することで、深くパワフルな低音から伸びのある高音までしっかりと表現してくれます。
このイヤホンと相性の良い楽曲は、ロックやダンスミュージック、EDMなどノリの良い曲がぴったりです。
また、中高音のボーカルの声が、低音に埋もれることなくクリアに聞こえるので、ボーカルをメインで聞きたい方にもおすすめできます。
音質はミドルクラス(1.5~2万円)の音質に仕上がっています
装着感と使い方
このイヤホンは、ドライバーが2つ入っているとは思えないほどコンパクトな設計になっています。
丸みを帯びたデザインは、人間工学に基づいて設計されており、軽さも相まって非常にフィット感の高い着け心地となっています。
遮音性も高いので、周囲に人がいるような場面でも、音漏れを気にせず音楽を楽しむことができます。
イヤーピースは、S/M/Lの3サイズが入っており、耳のサイズに合わせて調節が可能です。
とにかく軽くて、長時間着けていても疲れにくい
操作方法
このイヤホンは、タッチセンサーが搭載されているので、ハウジング部を触ることで操作することができます。
操作の度に、スマートフォンを取り出す必要がないので、とても便利な機能です。
- 再生/一時停止:左右どちらかを1回タップ
- 次の曲へ:右を2回タップ
- 前の曲へ:左を2回タップ
- Siri/音声検索:左右どちらかを3回タップ
- 受話/終話:左右どちらかを1回タップ
ハンズフリー通話
このイヤホンには、左右にマイクが搭載されているので通話時に使用することができます。
通話品質は、静かな室内でしようするには十分な音質で、Teams・Zoomを利用したWeb会議やビデオ通話でも問題なく使えます。
対応デバイス
このイヤホンは、iPhoneやAndroidにも対応しており、以下のデバイスとも接続が可能です。
接続にはBluetooth通信を利用しており、バージョンは5.0を搭載。ワイヤレスでも安定した接続でヘッドホンを使うことができます。
iPhone・Android(アンドロイド)・ウォークマン・テレビ・PC・iPad・PS4・PS5・Nintendo Switchなど
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
その他の機能
対応コーデック
コーデックは、SBCとAACに対応しています。
iPhoneであれば、音質劣化の少ないAAC接続で音楽をよりクリアに聞くことができます。
高音質コーデックである、aptXやLDACには対応していません。
マルチペアリング機能
このヘッドホンは、複数デバイスのペアリング情報を記録することができます。※最大5台まで
同時にBluetooth接続を行うマルチポイントには対応しておりません。
防水性能
このイヤホンは、IPX5相当の防水性能を搭載しています。
噴流水に当たっても有害な影響を及ぼさないと定義されており、雨や汗にさらされても問題なく使えるレベルです。
電池残量の確認
残りのバッテリー残量は、充電ケースのLEDインジケーターで確認することができます。
4つ点灯していると75%以上、3つで50%以上、2つで25%以上、1つで24%以下のバッテリー残量になります。
ペアリング方法
ペアリングはお持ちのデバイスのBluetooth設定から行います。
充電ケースの蓋を開ける
自動でペアリングモードになり、左右どちらかの赤と緑の点滅を繰り返す
デバイス(iPhoneなど)のBluetooth設定から「radius HP-G200BT」を選択すると接続完了です。
次回からは電源を入れると自動的に接続されます
ペアリング・接続解除・充電ができないとき
ほとんどの場合、イヤホン本体が充電ケースにきっちり収納出来ていないことで起こる現象となります。
充電ケースで充電が行われていない場合は、片方だけ聞こえなくなったりするので、そんな時は再度充電を行ってみてください。
スペック表・価格
項目 | 仕様 |
発売日 | 2020/1/27 |
再生時間 | 最大4.5時間 (充電ケース込みで18時間) |
本体サイズ | 高さ3.6cm×幅7.5cm×奥行4.8cm |
ドライバサイズ | 6mm |
充電時間 | イヤホン 約1.5時間、充電ケース 約2時間 |
充電方式 | micro USB |
マルチペアリング | 〇 |
マルチポイント | 非対応 |
通話機能 | 〇 |
防水性能 | IPX5 |
対応コーデック | SBC/AAC |
Bluetooth | ver.5.0 |
カラー | ブラック/レッド/グリーン |
こんな方におすすめ
今回ご紹介した「HP-G200BT」を一言でまとめると、音質にこだわった装着感の高いコスパの優れたワイヤレスイヤホンです。
最後に、「HP-G200BT」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- コストを抑えつつ、臨場感のある音質で音楽を楽しみたい方
- ワイヤレスイヤホンを初めて使われる方や予備のイヤホンをお探しの方
- 遮音性が高いので、周囲への音漏れを気にされる方
- 耳の小さな方や女性の方
- 使用するデバイスを頻繁に切替える方
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。→初めてのワイヤレスイヤホンの選び方を解説