デザイン性の高いヘッドホンと言えば、BEATSを思い浮かべる方も多いかと思います。
特徴的なロゴと、カラーバリエーションが豊富で、アメリカではファッションアイテムの一つとしても人気があります。
そんなBEATS製品の最上位モデルである「BEATS STUDIO3 WIRELESS」は、iPhoneなどのApple製品と相性が良く、ノイズキャンセリング機能も搭載した多機能なヘッドホンになっています。
BEATSの「STUDIO3 WIRELESS」はどんなシーンで活躍し、どのような機能を持っているのでしょうか?
この記事では、筆者が実際にヘッドホンを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「STUDIO3 WIRELESS」の魅力をお伝えします。
- BEATSらしい重低音とパワフルな音質が楽しめる
- ヘッドホンが軽量で着け心地が良く、長時間着けていられる
- 高いデザイン性があり、ファッションアイテムとして使える
- 有線接続にも対応しており、より高音質で音楽を楽しめる
- 外音取込機能が非対応
- アプリ(app)によるカスタマイズができない
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BEATS STUDIO3 WIRELESSのレビュー
外観と使い方
ヘッドホンの外観は、無駄を感じさせない洗練されたデザインで、継ぎ目の見えないシームレスな形状です。
マット調の本体の質感と、ハウジング部にあしらわれた光沢感のあるロゴが対照的で非常に高級感を感じられます。
このヘッドホンは、オーバーイヤーヘッドホンとなっており、耳を覆うようにして着用します。
顔に触れる部分のイヤーパッドはやわらかく、クッション性があるので長時間着用していても痛くなりにくい仕様になっています。
人間工学に基づいた形状をしており、遮音性が高く音漏れも最小限に抑えてくれます。
筆者はメガネをしていますが、その上からヘッドホンを装着しても、痛みや違和感なく使えています。
右側のハウジング部には、物理ボタンが配置されておりクリックすることで操作が可能です。
操作をする度にスマートフォンを取り出す必要がないので、とても便利な機能です。
- 再生/一時停止:ロゴ部分をクリック
- 音量を上げる:+ボタンをクリック
- 音量を下げる:ーボタンをクリック
- 次の曲へ:ロゴ部分を2回クリック
- 前の曲へ:ロゴ部分を3回クリック
- 受話/終話:電源ボタンをクリック
付属のケースに折りたたんで収納することができます。
コンパクトに折り畳めるので、カバンやリュックの中でもスペースを取り過ぎることなく、持ち運べます。
カラーは左上から、シャドーグレー・ミッドナイトブラック・マットブラック・ホワイト・ブルー・レジスタンス・ブラックレッド・レッドの限定カラーを含んだ、合計7色展開となっています。
ヘッドホンとしては珍しいほどカラーリングが充実しています。好みの色やファッショに合わせて選ぶことができます。
筆者の接客体験で言うと、人気カラーはシャドーグレー・マットブラック・ホワイトの3色ですね。
カラーリングが多いことは人気のあるヘッドホンである証です
ノイズキャンセリング性能
このヘッドホンはアクティブノイズキャンセリングを搭載しています。
ヘッドホンを装着してノイズキャンセリングモードをオンにすると、周囲の雑音が瞬く間に軽減されます。
ノイキャン性能としては、電車やバスなどの走行音である低音域を中心に軽減してくれます。
高音域のノイズはやや残るものの、移動中に音楽を楽しむ方であれば、快適に使用することができそうです。
ちなみに、ノイズキャンセリングのONとOFFのやり方は、電源ボタンを2回押すことで切り替わります。
通気性が高いので、ノイキャン特有の耳の詰まる感じが最小限に抑えられています
音質と通話品質
音の傾向としては、重低音が強く高音域が強調されたドンシャリ傾向の音作りです。
BEATSらしい迫力のある音質なので、ロック・EDM・ダンスミュージックと相性の良いヘッドホンです。
また、演奏されている楽器やボーカルが近くに聞こえるので、ライブハウスのような臨場感を感じられます。
ちなみに、3.5mmのイヤホンジャックが搭載されているので、有線接続で音楽を聞くこともできます。
ヘッドホンのポテンシャルが高いので、有線で聞くとまた違った音楽を楽しむことができます。
ハンズフリー通話
このヘッドホンは、マイクが搭載されているので通話時だけでなく、WEB会議やビデオ通話でも使用できます。
右側のハウジング部のボタンを操作することで、通話の受話から終話・音量調整まで耳元で操作が完結できるのもうれしいポイントです。
Bluetoothは半径100mまで接続できる仕様になっているので、テレワーク中に離席している時の急な電話でも、慌てずにスマートに対応することもできます。
音声アシスタントを呼出す機能も搭載されているので、Siriを呼出して調べ物をすることもできます。
対応デバイス
BEATSの親会社がAppleになるので、iPhoneをはじめとするApple製品との相性は抜群です。
このヘッドホンには、W1チップが搭載されているのでAppleのデバイス間の切替はとてもスムーズに行えます。
もちろん、Bluetooth接続を行うことができるので、Android端末でも接続を行い使用することができます。
Android(アンドロイド)・ウォークマン・テレビ・PC・iPad・PS4・PS5・Nintendo Switchなど
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
ペアリング方法
Apple製品の場合
ヘッドホンの電源を入れて、接続したいデバイス(iPhoneなど)に近づけます。
デバイスの画面上にヘッドホンのポップアップが現れるので、そこから操作を進めると簡単に接続が行えます。
Bluetooth接続の場合
ペアリングはお持ちのデバイスのBluetooth設定から行います。
電源ボタンを5秒間長押しします。
バッテリー残量表示の5つのランプが点灯したらペアリングモードに入っています。
デバイス(Androidなど)のBluetooth設定から「STUDIO3 WIRELESS」を選択すると接続完了です。
次回からは電源を入れると自動的に接続されます
その他の機能
空間オーディオ
このヘッドホンは空間オーディオに対応しているので、音に包まれるような臨場感あふれる体験ができます。
Apple内のコンテンツだけでなく、YouTubeやストリーミング映像などでも疑似的に3D空間サウンドに変換して、立体的なサウンド体験が可能になっています。
このヘッドホンで、アクション系の映画を見るとより楽しめます
バッテリー性能
ノイズキャンセリングをオンにしている状態で、最大22時間再生することができ、オフにした状態だと、最大40時間まで使用することができます。
また、バッテリーがゼロの状態でも、10分間のわずかな充電で最大3時間の再生が可能な、Fast Fuel機能を搭載しています。
音声の遅延
動画やゲームを楽しむ時に、映像と音声のズレがあると気になるだけでなく、ゲームであればプレーに支障をきたします。
このヘッドホンで動画やゲームを一通り試してみましたが、体感できるほどの遅延を感じられませんでした。※音ゲーは未実施
同梱されているコードで有線接続を行えば遅延は無くなるので、もし気になる方がいらっしゃればそちらをお使いください。
電池残量の確認
残りのバッテリー残量の確認は、ヘッドホンのハウジング部のランプで確認するか、接続しているデバイス上で確認することができます。
ヘッドホンのハウジング部には、LEDのインジケーターが5つ搭載されています。
電源が入った状態でロゴ部分を1回クリックすることで、バッテリー残量を知らせるランプが光ります。
接続しているデバイスのコントロールセンターで、バッテリーの残量を確認することができます。※Apple製品のみ
イヤーパッドの交換
このヘッドホンはイヤーパッドが交換できる為、使用によるダメージや経年劣化した場合でも、新しい物に取り換えられるのできれいな状態で長く使えます。
下記の物は純正品ではないですが、価格もリーズナブルでカラーも選べます。
スペック表・価格
項目 | 仕様 |
発売日 | 2017/10 |
メーカー小売価格 | 47,800円 |
再生時間 | 最大40時間 |
充電時間 | 約1.5時間(急速充電:10分で最大3時間使用) |
充電方式 | micro USB |
通話機能 | 〇 |
重量 | 260g |
防水性能 | 非対応 |
対応コーデック | SBC/AAC |
Bluetooth | ver.4.0 |
AIアシスタント呼出機能 | Siri |
カラー | 7色 |
こんな方におすすめ
今回ご紹介した「STUDIO3 WIRELESS」を一言でまとめると、装着して出掛けたくなるファッション性と音楽を楽しめるパワフルサウンドを両立したヘッドホンです。
最後に、「STUDIO3 WIRELESS」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- カラバリが充実していて、デザイン性の高いヘッドホンをお探しの方
- 重低音が効いている迫力ある音質で音楽を楽しみたい方
- フィット感が良く長時間装着しても疲れにくいヘッドホンをお探しの方
- 有線でも無線でも使えるヘッドホンをお探しの方
- Appleデバイスを複数所有していて、接続を切替えて使用される方
- 外音取込機能を搭載したヘッドホンをお探しの方
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。