SONY SRS-XB33の音質・使い方をレビュー!車でもお風呂でも使えるワイヤレススピーカーをご紹介

ワイヤレススピーカーは、配線を気にすることなく移動をさせられる点がメリットですが、無線になることで音質の劣化が気になるところです。

SONYの「SRS-XB33」は、持ち運びやすいサイズかつ重量で、場所を選ばず高音質で音楽を聞くことができます。

圧縮音源で失われがちな音を補完する「DSEE」機能や、高音質コーデックに対応していたりと、ワイヤレスでも良い音質で音楽が楽しめます

この記事では、筆者が実際にスピーカーを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「SRS-XB33」の魅力をお伝えします。

筆者のプロフィール

家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・スピーカーの魅力を発信しています。

良い点
  • 片手で持てるサイズ・重さなので気軽に持ち運べる
  • 重低音とSONYサウンドが楽しめる
  • アウトドアやお風呂場でも使える防塵防水仕様
  • 電話やWEB会議でも使えるマイクが搭載されている
残念な点
  • 有線(AUX)端子がない

SONY SRS-XB33のレビュー

製品の外観

このスピーカーは、幅24.6×高さ9.7×奥行10.6cmの筒状で、重さは1100gとなっています。

片手で持てるサイズ感で、部屋の中の移動も気兼ねなく行え、カバンやリュックに入れると屋外にも持ち出せます。

1000mlのペットボトルと同じぐらいのサイズ・重量感です

スピーカーの表面には、SONYが独自で開発したファブリック素材が使われており、汚れやキズからしっかりと守ってくれます

写真のように、ドライバーと左右のラインライト部分にLEDライトが配置されており、見た目も楽しませてくれます。※OFFにすることも可能

アプリを使うと、ライトの色を変えたり、音楽に合わせて光るようにイルミネーションを調整することもできます。

カラーバリエーションは、ブラック・ベージュの2色展開となっています。

イルミネーション機能を使うならブラックの方が、きれいに見えそうですね。

使い方・操作方法

スピーカーの上面には、再生時に使う操作用のボタンが配置されています。

左から電源ボタン・Bluetoothボタン・再生/一時停止ボタン・音量を下げるボタン・音量を上げるボタン・ライブモード・NFCセンサーとなっています。

簡単な操作であればスピーカー側から行えるので、スマホを取出す手間が省けます

ボタンの説明
  • ライブモード:ボタンを押すだけで、臨場感のある迫力満点の音質に変化します
  • NFCセンサー:NFC対応のスマホを近づけると接続の調整が簡単に行えます

とてもシンプルな操作の為、説明書を見ることなく使い始めることができます。

スピーカーの背面には、機能的に使えるボタンが配置されています。

左から、給電用のUSB端子・充電用端子・ライトON/OFFとバッテリー確認ボタン・パーティーボタン・ステレオボタンとなります。

ボタンの説明
  • 給電用のUSB端子:スピーカーのバッテリーを利用してスマホなどを充電することが可能です
  • 充電用端子:スピーカー本体を充電するときに利用します
  • ライトのON/OFFとバッテリー確認ボタン:スピーカー正面のイルミネーションを操作できるのと、バッテリー残量を音声で伝えてくれる機能があります
  • パーティーボタン:複数台を連携させて同時に再生ができる機能です
  • ステレオボタン:2台のスピーカーを使ってステレオで再生が可能です

バッテリー残量は、音声以外にもスマホ側から確認することもできる

音質

「SRS-XB33」の音質は、SONYらしいフラット傾向のバランスの良い音質に仕上がっています。

重低音はもちろんですが、中高音もしっかりと出ておりボーカルもクリアで、非常に気持ちよく聞くことができます。

価格を考えると十分な音質に仕上がっていますし、音質調整のカスタマイズ性が高い点も非常に好感が持てます。

SONYの「SRS-XB33」は、本格的なスピーカーと同じ構造を採用しています。

スピーカー中央には、約48×70mmのドライバーユニットを2基搭載しているので、本体1台で高音質なステレオ再生が楽しめます

また、側面にはパッシブラジエーターが2基配置されており、高音質かつ力強い低音を実現しています。

音量を上げても音が割れないし、音量を下げてもバランスが崩れない

このスピーカーには3つのモードが用意されているので、音楽や気分に合わせて切り替えて使うことができます。

モード名STAMINAEXTRA BASSLIVE SOUND
特長省電力重低音臨場感

STAMINAモード:バッテリーの消費が最も少ない標準のモード

EXTRA BASSモード:STAMINAモードでも低音はしっかり出ていますが、物足りない方にはこちらのモードがおすすめ

LIVE SOUNDモード:横や縦方向に音を拡散してくれるので、ライブ会場にいるかのような臨場感のある音質が楽しめる

本体上部に配置された「ライブモード」ボタンで簡単に切替えられる

LIVE SOUNDモードのイメージ

また、圧縮音源で失われがちな高音域を補完する「DSEE」機能を搭載しているので、音楽配信サービスやYouTubeなどの音源も高音質で楽しむことができます。

コーデックは、SBC・AACに対応しており、高音質コーデックのLDACで音楽を楽しむこともできます。

AACに対応しているので、iPhoneとの相性もバッチリです

使用感・使い勝手

音質調整が可能

このスピーカーには、3つのモードが用意されていますが、それ以外にもアプリを使用することでイコライザー機能が使えます

Bass(低音域)・Middle(中音域)・Treble(高音域)の3つの音域を好みに合わせて調整することができます。

もちろん、ライブサウンドモードの時でも音質が変えられます

バッテリー性能

フル充電するには約5時間掛かりますが、最大24時間再生することが可能です。低音を強化する「EXTRABASS」モードでは最大14時間再生。

本体には給電用のUSB端子が配置されているので、スマホの充電が少ない時でも充電しながら音楽を楽しむことができます。

Bluetoothの接続が途切れると自動で電源オフになる(15分間)オートパワーオフ機能も搭載、バッテリーをしっかり節約してくれます。

モードにもよりますが、一日2時間使っても10日間は余裕で使えます

縦置きでも使える

横向きに寝かして使うだけでなく、立てて使うこともできるので、狭い空間でもスペースを気にすることなく音楽が楽しめます

筆者はパソコンデスクが狭いので、モニターの横にスピーカーを立てて配置しています。

また、安定感があるので車のダッシュボードに乗せても、倒れたり動いたりすることは滅多にありません。

防水防塵性能

このスピーカーはIP67の防塵・防水性能を搭載しているので、お風呂やキッチンだけでなくキャンプや水辺でも気兼ねなく使うことができます

また、防錆(ぼうせい)性能も備えているので、浜辺や船で使用することも可能です。

防塵・防水性能

IP67は6が防塵で、7が防水の等級を指しており、数値によって性能に違いがあります。

防塵等級(6)は最高クラス、砂ホコリ・粉塵の内部への侵入を防ぎます。防水等級(7)は上から2つ目のクラスで水深1m・30分以内であれば内部の浸水に耐えうる頑丈な仕様。

動画やゲームの時の遅延は?

スマホの音声よりもクリアで快適に動画が楽しめ、迫力のある音質でゲームをプレイすることができました。

Bluetooth接続なので、環境や条件によって遅延が発生することがあるようですが、今回使用した中では気になる遅延は感じられませんでした。

本格的にゲームをされる方には有線のイヤホンがおすすめ

その他の機能

マルチデバイスコネクション

複数人でもBluetooth接続の切替が簡単に行えるように、最大2台まで同時に接続が可能です。

通話機能

スピーカー内にマイクが搭載されているので、通話やWEB会議などでも使用することができます。

筆者はノートパソコンをモニターに繋いで作業を行っているので、会議や通話をするときに重宝しています。

マイク性能としては、とても優秀という分けではありませんが普通に使えるレベルです。

マイクが搭載されているので、使える幅が広がります

接続の安定性

デバイスとスピーカーはBluetoothで接続を行っています。

Bluetoothのバージョンは5.0で、デバイスのバージョンが同等もしくはそれ以上であれば、安定した接続環境で使用頂くことができます

Bluetooth 5.0

前のバージョンよりも、データの通信速度が2倍かつ通信範囲が4倍・通信容量が8倍になっています。

マルチペアリング

このスピーカーは、最大8台までBluetoothの接続情報を登録することができます。

デバイスをたくさん所有されている方や、友人が接続を行っても十分な台数を記録できます。

また、9台目以降のデバイスを登録することもでき、その場合は古い接続情報が削除されるようになっています。

複数のスピーカーをペアリング

対応しているスピーカーであれば、複数台をペアリングして音楽を流すことができます。

パーティーコネクトでは、最大100台まで同時に音楽を流すことができます。屋外や広い場所で大きな音を出すときに便利な機能です。

ステレオモードでは、Stereo Pair機能を使って2台のスピーカーをステレオで再生することができます。

ペアリング方法

デバイス(iPhoneやAndroidなど)とスピーカーのペアリング方法を解説します。

簡単に行えますので、電源の入ったデバイスとスピーカーをご用意ください。

STEP

スピーカーの電源を入れる

STEP

Bluetoothランプが2回ずつ点滅していることを確認する

STEP

接続したいデバイスのBluetooth設定から「SRS-XB33」を選択すれば接続は完了です。

パソコンとの接続

接続したいパソコンにBluetoothの機能が搭載されていれば、上記と同じ手順で接続することができます。

もし、お持ちのパソコンにBluetoothの接続機能が搭載されていなくても、アダプターを取り付ければ接続することができます

テレビとの接続

このスピーカーには有線接続用の端子が搭載されておりませんので、Bluetoothで接続する方法しかありません。

テレビとスピーカーを接続するには、テレビ側にBluetooth接続できる機能が搭載されているかどうかを調べる必要があります

もし、お使いのテレビがBluetooth接続できないモデルであれば、専用のトランスミッターを使うことで接続できるようになります

トランスミッターはテレビのイヤホンジャックに差し込むことですぐに使い始められます。

ペアリングや接続ができない時

スピーカーの電源を落として再起動を行ってみましょう。

それでもダメな場合は、工場出荷時の状態にリセットを行いましょう。

スピーカーを初期化するには、電源が入っている状態で「音量を下げるボタン」と「Blurtoothボタン」を電源が切れるまで長押しします。

電源がオフになっていることが確認できれば初期化が完了しています。再度電源を入れてペアリングを行ってみてください。

アプリ

このスピーカーは、専用のアプリ「Music center」、「Fiestable」が用意されています。

iPhoneやAndroidでダウンロードすることができ、「Music center」では音質調整やイルミネーションを変更できます。

「Fiestable」では、再生中の音楽に合わせて画面タッチやスマホを振ることで、効果音を出すことができます。

ドラムやスクラッチなどが選択でき、ゲーム感覚で楽しむことができる機能を搭載しています。

スペック・価格の一覧表

発売日2020/7/3
アマゾン価格(2023/3時点)13,500円(税込)
スピーカー方式パッシブラジエーター
充電方式USB Type-C
総合出力30W
コーデックSBC/AAC/LDAC
重量1100g
連続再生時間最大24時間
充電時間約5時間
マイク
サイズ24.6(幅)×9.7(高さ)×10.6(奥行)cm
マルチペアリング最大8台
カラーバリエーションブラック/ベージュ
Bluetoothバージョンver.5.0
防塵・防水性能IP67
SONY SRS-XB33のスペック表

こんな方におすすめ

今回ご紹介したSONYの「SRS-XB33」を一言でまとめると、持ち運べるサイズ感・音質・価格のバランスが取れたコスパの高いワイヤレススピーカーです。

最後に、「SRS-XB33」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。

こんな方におすすめ
  • 持ち運びしやすいサイズと重さのワイヤレススピーカーをお探しの方
  • 重低音の効いた高音質のスピーカーで音楽を楽しみたい方
  • お風呂やキャンプでも使えるタフなワイヤレススピーカーをお探しの方
  • 音質が良く、マイクを搭載したワイヤレススピーカーをお探しの方
こんな方にはおすすめできません
  • デバイスと有線接続もできるワイヤレススピーカーをお探しの方