「音質だけでなく、フィット感にもこだわったイヤホンを探している」
「SONY LinkBuds S」は音質だけでなく、人間工学にも基づいたデザインになっており、長時間使っていても耳が痛くなりにくい仕様になっています。
この記事では、筆者が実際に使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「SONY LinkBuds S」の魅力をお伝えします。
- 快適な装着感で一日中着けていられる
- 周囲の環境音がクリアに聞こえ、ながら聞きが快適
- 最長32時間も使えるので、頻繁に充電する手間が掛からない
- 通話品質が高く、雑音の多い環境でもクリアな音声を届けられる
- ワイヤレス充電に対応していない
- 低遅延モードが設定できない
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SONYのLinkBuds S WF-LS900Nのレビュー
製品の外観
充電ケースは指紋が付きにくいマットな質感で、シンプルなデザインながらもスタイリッシュなデザイン。
こちらのカラーリングは「アースブルー」と言い、ウォーターボトルの再生素材を使用して作られています。
このマーブル模様は同じものはなく、世界で一つだけの模様になっています。
その他のカラーは、ブラック・ホワイト・エクリュの4色展開で、いずれも再生プラスチックを使用した地球環境に配慮した製品になります。
充電ケースのサイズは幅5.9cm×高さ4.0cm×奥行3.0cmで、イヤホン重量は約4.8g(片耳)・充電ケースを含めても約42gです。
一般的なワイヤレスイヤホンの重量が片耳6~7gなので、「LinkBuds S」は軽量なイヤホンとなります。
充電ケースもコンパクトで、持ち運びの際は上着やズボンのポケットでもすんなり入りそうです。女性の小さな鞄でも場所を取りすぎないので、邪魔になりません。
LDACに対応したワイヤレスイヤホンでは、世界最小・最軽量のイヤホン
イヤホン形状は「エルゴノミック・サーフェス・デザイン」を採用しており、耳の複雑な凹凸に干渉しないように設計されています。
この特殊な形状は、SONYの「WF-1000XM4」・「WF-C500」モデルにも採用されており、高い装着感に定評があります。
イヤホンはタッチセンサーを搭載しているので、側面部分をタッチすることで操作を行うことができます。操作性も良く、タッチセンサーの感度も良好です。
イヤーチップはSS/S/M/LLの4種類が同梱されており、耳に合わせて調整することが可能です。
イヤホンを耳から取り外すと自動で音声が一時停止される
装着感は軽くて安定している
イヤホンが耳にすっぽりと収まるため、ズレや外れてしまうような感覚なく、安定した装着感です。
耳への圧迫感も抑えられており、安定しているのに軽い着け心地でした。
筆者は今まで100種類以上のワイヤレスイヤホンを試聴してきましたが、このイヤホンはトップレベルの着け心地の良さです。
耳の小さな方にもおすすめ
耳とイヤホンの接触面が大きくなるようデザインされており、耳への負担が一箇所に集中しないため耳が痛くなりにくいそうです。
耳とイヤホンの隙間が少ないので、遮音性が高く音漏れがしにくい構造になっています。
イヤホンを装着した時の見た目は、すっきりしており正面から見た時にイヤホンがほとんど見えません。
音漏れを気にする必要はない
ノイズキャンセリング機能は平均以上
ノイズキャンセリング機能をオンすることで、周囲の雑音を軽減してくれます。
上位モデルの「WF-1000XM4」の性能には劣りますが、ノイズキャンセリングの機能を十二分に感じられる品質になっています。
ノイズキャンセリングの強さを10点満点で評価すると8点です。この価格帯のイヤホンのノイキャン性能としては平均以上のレベルです。
最上位モデルと同じチップを搭載している
外音取込機能はかなり優秀
外音取込モードは非常に優秀で、自分の耳で環境音を聞いているのと同じぐらいのレベルで周囲の音を聞くことができます。
加えて、ワイヤレスイヤホン特有のホワイトノイズがほとんど聞こえない点も快適さを向上させています。
風切り音の対策として、マイクの前にメッシュを配置することで「ゴワゴワ」となる風の音を最小限に抑えてくれます。
また、ノイズキャンセリングを使用している時に、声を発すると自動で外音取込モードに切り替わるスピークトゥーチャット機能を搭載しており、その都度手動で切り替える必要もありません。
環境音の取り込みレベルは20段階で調整でき、人の声のみ聴きやすくするボイスフォーカス機能も搭載されています。
スマートにモード切り替えができる
SONYらしい音質
「LinkBuds」シリーズは、周囲の環境音を聞きながらずっと着けていられるイヤホンを目指しており、コンセプトに合った聞き疲れしにくい音質を体感できました。
音質は、SONYらしいフラットな音で、低音もよく出ており解像感も感じられます。
上位モデルの「WF-1000XM4」と比べると高音域の伸びや音の厚みは劣るものの、音の傾向や音質は上位モデルを意識して、しっかり作り込まれている印象を受けました。
このイヤホンにはマイクが搭載されているので、通話やテレワーク中の会議などでも使えます。
高性能なマイクとAI学習アルゴリズムにより環境音を抑え、あなたの音声をしっかり拾い通話相手にクリアな音声を届けてくれます。
風切り音を低減する構造を採用しているので、風のノイズを最小限に抑えてくれます。
風のある日や地下鉄のホームで試しましたが、ほとんど風切り音を感じないレベルに軽減してくれてました。
体感的には8〜9割の雑音を軽減してるように感じました。通話品質は「WF-1000XM4」と同等かそれ以上のレベルです。
その他の機能も充実
ご紹介してきた機能以外にも、片耳使用・音声調節機能・タッチセンサー操作のカスタム・高音質のコーデック・防水性能などの機能が用意されています。
イヤホンは片耳使用が可能
片方のイヤホンを充電ケースに収納した状態で、もう一方のイヤホンを使用することができます。
片耳を開けておきたい方や周囲の音を聞きながら作業をしたい方におすすめできます。
左右のイヤホンの使用に偏りがでないように使うことで、バッテリー寿命を延ばせ長く使用することができます。
イコライザー・音質調整機能
音域ごとに調整できるイコライザー機能があるので、好みの音楽を好きな音質で聞くことができます。
また、イヤホンの着脱時に音楽を一時停止するかどうかを選ぶこともできます。
タッチセンサー操作のカスタム
操作の振り分けは、アプリのトップからシステムを選択することで、左右の操作をカスタマイズすることができます。
高音質のコーデック
コーデックがLDACに対応しているデバイスを使えば、ハイレゾ音質で音楽が楽しめます。
また、DSEE Extreme搭載により、iPhone・AndroidでもCD、MP3、ストリーミングなどの圧縮音源もハイレゾ級の高音質で楽しむことができます。
音質優先の時は、駅や電車内など場所によっては音声が途切れやすくなります。場所に合わせて接続優先を選択してください。
防水性能
このイヤホンは防水等級IPX4の防水仕様なので、少しの雨や汗くらいの水であれば問題なく使用することができます。
いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない、と定義されています。
操作方法
イヤホンを使用する際は充電ケースから取出すことで、自動で電源オンの状態になります。ペアリング済みであれば、そのまま耳に装着することでイヤホンを使えます。
逆に充電ケースに収納すると自動で電源オフになるので、電源に関しては何か特別な操作をする必要はありません。
イヤホンの操作方法
イヤホンをタップすることで、曲の一時停止/再生・曲送り・通話の開始/終了などの操作をすることができます。初期設定では音量の調整はできませんが、アプリからカスタマイズ可能です。
このイヤホンは左右で操作できる内容が異なります。操作は以下のようになっています。
タッチ操作方法 | 左のイヤホン | 右のイヤホン |
再生/停止 | 1回のタップ | |
曲送り | 2回のタップ | |
曲戻し | 3回のタップ | |
通話開始/通話終了 | 2回のタップ | |
トークスルー | 2回のタップ | |
モード切替(ノイキャンとトークスルー) | 1回のタップ | |
ボイスアシスタント | 2秒間長押し |
ペアリング方法
ペアリングを開始するために、充電ケースからイヤホンを取出して左右の耳に装着します。そうすると自動で電源が入り、ペアリングモードになります。
接続したいスマートフォン(iPhone・Androidなど)の設定からBluetoothをオンにして、「SONY LinkBuds S」を選択すると接続できます。
新しくデバイスをペアリングするには、左右のイヤホンを充電ケースに入れて、フタを開けた状態で充電ケース背面のボタンを5秒程度長押しします。
そうすると、充電ケースのLEDインジケーターが青色に2回点滅しますので、イヤホンを耳に装着しペアリングを行ってください。
iPhone・Android(アンドロイド)・ウォークマン・PC・iPad・Nintendo Switch
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
リセット・初期化の方法
ペアリングが上手くいかない場合や予期せぬエラーが発生した場合は、イヤホンを一度リセットして再度設定し直します。
リセット方法は、まず接続していたデバイスのBluetoothの設定から「SONY LinkBuds S」の登録を解除します。
左右のイヤホンを充電ケースに入れて、フタを開けた状態で充電ケース背面のボタンを15秒程度長押しします。
充電ケースのLEDインジケーターが青色に2回点滅したあと、オレンジ色が点滅し始めます。
オレンジ色の点滅が始まってから5秒以内に指を離すと緑色が4回点滅したら、初期化の完了です。
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2022/6/3 |
メーカー希望小売価格 | 26,400円(税込) |
アマゾン価格(2023/2/9時点) | 19,750円(税込) |
充電ケースサイズ | 幅5.9cm×高さ4.0cm×奥行3.0cm |
充電方式 | USB-C |
重量 | 片耳約4.8g ケース約42g(イヤホン収納時) |
ドライバー | 5mmドライバー |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
装着検知機能 | 対応 |
コーデック | SBC/AAC/LDAC |
連続再生時間 | 最大9時間(ケースを含めると32時間) |
充電時間 | 約2時間 (急速充電対応:5分の充電で最大1時間) |
Bluetoothバージョン | ver.5.2 |
防塵・防水性能 | IPX4 |
まとめ
今回ご紹介した「SONY LinkBuds S」は、装着感がよく最新機能が搭載されたコスパの良いイヤホンでした。
最後に、「SONY LinkBuds S」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- 疲れにくいイヤホンなので、長い時間使う方や、すぐに耳が痛くなる方
- 最近機能であるノイズキャンセリング・外音取り込み機能を使いたい方
- 通話性能の高いイヤホンをお探しの方
- フラット系の音質が好きな方やSONYが好きな方
- ダンスミュージックやEDMを中心に聞かれる方
- ワイヤレス充電機能が欲しい方
- ゲームメインでイヤホンを使用される方
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・スピーカーの魅力を発信しています。→初めてのイヤホンの選び方を解説