ノイズキャンセリングは耳に悪いってホント?難聴になりにくいイヤホンの使い方もご紹介

ヘッドホンやイヤホンの使用によって、聴覚が損なわれることがあるってご存じでしたか?

10代~30代を中心とした若い世代に難聴が広がっており、約11億人の若者がこのリスクにさらされていると言います。

このリスクは、「音量」「使用時間」で高まるとされており、ノイズキャンセリング機能は、このリスクを抑える効果が期待されています。

ノイズキャンセリング機能は、周囲の雑音を軽減してくれるため、騒がしい環境でも過度に音量を上げる必要がなく、控えめな音量でもしっかりと聞き取ることができます

この記事では、家電量販店のオーディオコーナーで働く筆者が、イヤホン・ヘッドホンの正しい使い方、耳が悪くなりにくい使い方をご紹介していきます。

筆者のプロフィール

家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・スピーカーの魅力を発信しています。

イヤホン・ヘッドホンの正しい使い方

音量の目安は周囲の会話がかすかに聞こえる程度

イヤホンやヘッドホンで音楽を楽しむときの音量は、70dB以下を目安にするといいでしょう。

身の回りの音量の例
  • 120dB:救急車などのサイレン
  • 110dB:コンサート会場
  • 100dB:地下鉄の車内
  • 90dB:オートバイ
  • 80dB:大声での歌唱
  • 70dB:普通の会話
  • 60dB:静かな道路
  • 50dB:静かな自宅内

音楽を聞いていても周囲の話す声や物音が聞こえる程度に抑えておくことで、耳へのダメージを最小限にすることができます。

筆者が店頭でお客様を接客していると「イヤホンとヘッドホンなら耳に悪いのはどっち?」と聞かれることがありますが、これは機器の種類の問題ではなく音量の問題となります。

そんな時は、音量を抑えてもしっかり聞こえるように、遮音性の高いヘッドホンフィット感の高いイヤホンをおすすめしています。

イヤホンは何時間使うと着けすぎになるのか?

イヤホン・ヘッドホンの連続使用時間は1時間が目安と言われています。1時間以上使用する場合は、途中で10分程度の休憩をすることで負担を減らすことができます。

ちなみに、一週間に80dBの音に40時間以上さらされると、耳が聞こえにくくなるリスクが高まるとされています。

これはイヤホンやヘッドホンに限らず、地下鉄内(100dB)や騒音の激しい工場などでも同じことが言えます

うるさい環境では耳を保護する必要があります

ノイズキャンセリング機能は耳に悪いのか?

答えは、NOです。

ここまで記事を見てくださっている方ならお分かりだと思いますが、ノイズキャンセリング機能の付いたイヤホン・ヘッドホンは、周囲の雑音を軽減してくれるため、小さな音で音楽が聞ける耳に優しい機能になります。

耳が悪くならないイヤホンの使い方は?

小さな音量で一時間以内の使用に留めるのが、耳に優しいイヤホンの使い方となります。

騒がしい場所で音楽を聞いていると、音楽に集中できない時があると思います。

そういった環境の場合は、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンを使うことで、周囲を気にせず音楽を楽しむことができます

周囲のノイズを軽減してくれるので、仕事や勉強に集中したい時にも使える

まとめ

聴覚は一度悪くなると元に戻らないと言われており、体の中でも消耗品と位置づけられています。

とはいえ、適正な音量で使用時間に注意すれば過剰に心配する必要もありません

今では通勤・通学や、リラックスタイムの音楽・動画は欠かせないものになりつつありますので、音量と時間を調整して楽しんでください。