「自転車に乗りながら音楽を聞きたいけど、これって違反?」
骨伝導イヤホンは耳を塞がない構造をしているので、音楽を聞いていても周囲の環境音を取り込むことができます。
そのため、自転車を運転していても走行に支障が無いように感じますが、違反になるのでしょうか?
この記事では、車両運転中のイヤホン使用の違反についてと、どういった場合に違反になるのかを解説しています。
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タップできる目次
【結論】自転車に乗りながらの骨伝導イヤホンの使用は違反?
早速結論からお伝えすると、「道路交通法」には自転車でのイヤホン使用を直接禁止する規定はありません。
しかし、自転車は軽車両とみなされる為、「道路交通法」を厳守する義務があります。
道路交通法 第70条(安全運転の義務)、道路交通法第71条1項6号で「道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」を遵守する義務があります。
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-violation-bicycle-earphone/
イヤホンの使用については「その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」として、都道府県が条例を定めています。
各都道府県の条例を確認していくと、
- 運転中のイヤホンの使用禁止
- 自転車を運転中のイヤホンの禁止
- 安全な運転に必要な音声が聞こえない状態での車両の運転禁止
上記の3パターンに分かれていました。(執筆2024/1時点)
そのため、周囲の音が聞こえるような音量かつ、緊急車両や警察の指示が聞こえる状態であったとしても、違反になることがあります。
自転車でイヤホンを使用した場合の違反例
自転車に乗りながらのイヤホン使用を直接禁止する法律はないので、ぶっちゃけグレーな部分ではあります。
そこで気になるのは、どういった条件の場合に違反になるのか?ということではないでしょうか。
自転車に乗りながらイヤホンを使用した場合の違反になるケースについて解説していきます。
イヤホンを片耳で使用した場合
道路交通法や条例では、「片耳だけの使用なら問題ない」といったルールは定められていません。
そのため、片耳でイヤホンを使っている場合でも「安全な運転に必要な音声が聞こえない状態」と判断されてしまうと各都道府県の条例違反になる可能性があります。
さらに、島根県では片耳イヤホンの使用に関する警察の回答も公開されています。
その内容としては、片耳のイヤホンだけでなく、骨伝導イヤホン、自転車へのスピーカーの設置に関しても、運転に影響のあるものは使用をしないようにと警告されています。
小さな音で聞いた場合
周囲の音が聞こえるように小さな音量であれば問題ないと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、イヤホンを耳に装着することで周囲の音を遮るため、音量が小さくても「安全な運転に必要な音声が聞こえない状態」となり違反になる可能性があります。
特に、周囲の音を遮るノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやカナル型イヤホンなどであれば、より周囲の音が聞きにくくなります。
ちなみに、周囲の音が聞こえる骨伝導イヤホンであったとしても、音楽に気を取られて運転に注意を払えていないと判断されることがあります。
自転車に乗りながらイヤホンをして事故を起こした場合
「道路交通法」では、自転車は軽車両とみなされています。
そのため、イヤホンを使用していたことが原因で事故を起こせば安全運転義務違反の対象になる可能性があります。
しかも、罰金を支払うだけの行政処分の対象外なので、基本的には刑事事件として処理されます。
イヤホンは音楽を聞くだけでなく、動画や勉強にも使える便利なアイテムです。ルールを守って安全に使用しましょう。
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。