「1万円以下でワイヤレスイヤホンを探している」
「Soundcore Life P3」は、ワイヤレスイヤホンに求められる機能を一通り搭載したイヤホンなのに、1万円以下で買えるコスパの高いモデルです。
そのコスパの高さから人気イヤホンである「AirPods」よりも2倍以上のレビュー数があり、発売当初から売れ続けているロングセラー商品となります。
この記事では、「Soundcore Life P3」が搭載している機能・性能を解説し、ロングセラーの秘密に迫りたいと思います。
タップできる目次
AnkerのSoundcore Life P3のレビュー
まずは、「Soundcore Life P3」の特長についてまとめました。
- とにかく機能が豊富(外音取込/ワイヤレス充電/アプリ対応/イコライザーなど)
- 一万円以下のイヤホンでノイズキャンセリングを搭載
- アプリによるカスタマイズ性が非常に高い
他にも面白い特長がたくさんあるので、本文で解説していきます。
製品の外観
まずは外観から見ていきましょう、充電ケースのサイズは幅6.1cmx奥行5.3cmx高さ3.1cmと、正方形に近い形状になっています。
デザインはシンプルで薄いので、上着やズボンのポケットに入れてもシルエットを崩さず、スマートに持ち運べます。
この充電ケースは、ワイヤレス充電にも対応しており、有線の様にコードを探したり差込む手間が減るので、ちょっとした時間でも気兼ねなく充電ができます。
イヤホン本体は軽くてコンパクトな設計、片耳は約5.2gになっています。
コンパクトで軽いイヤホンの代表である「AirPods Pro(第2世代)」が約5.3gなので、いかに軽量であるかがわかります。
また、シンプルなデザインですが、側面のマットな質感と光沢感のあるゴールドのラインから高級感を感じます。
イヤホンの筐体(赤丸)が細長くコンパクトなので、耳の小さな方や女性にも違和感なく使ってもらえそうです。イヤーピースも5種類(XS/S/M/L/XL)同梱されているのもうれしいですね。
こんなに小さなイヤホンに、たくさんの機能が入っているなんて信じられませんよね。
カラーバリエーションは基本色のブラック・ネイビー・オフホワイトを用意。
流行の「くすみカラー」を取り入れたコーラルレッド・ライトブルーもあり、日常使いからアクセサリーとしても使えるので、幅広い場面で使えそうです。
軽い装着感で長時間でも疲れにくい
実際に装着してみると、イヤホン本体がコンパクトですっと耳に収まりました。装着感はとても楽なので、仕事や勉強などの長時間の使用も快適に使えそうです。
装着感が心配な方でも大丈夫です。アプリを使った密着感のテストができるようになっています。イヤーチップを交換してみたり、装着の角度を調整してみてください。
ちゃんと装着しているつもりでも自分では見えない場所なので、こういったテスト機能が付いているのはとても親切ですね。
パワフルなサウンドが楽しめる
音質については、低音が強めのドンシャリ傾向の音質です。
迫力のある音質なので、ロックやEDMと相性が良さそうですし、ランニングやジムでテンションを上げたい時にも使えるイヤホンです。
音質はアプリから調整することもできます。シチュエーションごとに用意されたプリセットを選択するか、音域ごとに自分で調整をするイコライザーの2種類から選べます。
コーデックはSBCとAACに対応しています。aptx・LDACなどのハイレゾコーデックには非対応となります。
音質を重視したい方は、SONYの「WF-C500」をおすすめします。1万円以下で購入できるので、リンク先のレビューも参考にしてください。
「Soundcore Life P3」はマイクが搭載されているので、イヤホンで通話することが可能です。
通話品質は静かな室内で使用するには問題なく使え、テレワーク中の通話やweb会議でも使用しましたが相手にしっかりこちらの声が届いているようでした。
しかし、屋外や雑音の多い場所で使用する時は、イヤホンが周囲の音を拾ってしまうため声が届きづらくなる時があります。
ノイズキャンセリング・外音取込機能は必要十分
ノイズキャンセリングの性能は、低音域の雑音を中心に軽減されていますが、高音域に関してはあまり効果を感じませんでした。
試しに、上位モデルの「Liberty Air 2 Pro」の性能と比較をしてみました。
よく聞き比べましたが双方に大きな差はなく、性能の高さに点数を付けるのであれば、どちらも10点中6点くらいの性能です。
ノイキャンが効いているのが実感できる
外音取込機能は、イヤホンを装着したまま電車内のアナウンスや車の走る音など、周囲の音を聴くことは可能ですが、やや機械的な音になっています。
機能としては普通に使えますので、価格から考えると十分な品質だと思います。
ちなみに、性能の高さに点数を付けるのであれば、こちらも10点中6点程度の性能だと思います。
アプリ
iPhone・Androidには専用のアプリ(soundcore)が用意されており。無料でダウンロードして使用することができます。
アプリがあると、Bluetooth接続も簡単に行えるだけでなく、音質を調整するためのイコライザー機能や設定を変更することもできます。
音質調整には2種類の方法があり、音楽に合わせてプリセットを選択するか、音域ごとに細かく調整するイコライザー機能が用意されています。
ゲーミングモードが用意されているので、ゲームや動画も低遅延で楽しむことができます。
操作方法
イヤホンを使用する際は充電ケースから取出すことで、自動で電源オンの状態になります。ペアリング済みであれば、そのまま耳に装着することでイヤホンを使えます。
逆に充電ケースに収納すると自動で電源オフになるので、電源に関しては何か特別な操作をする必要はありません。
充電ケースからイヤホンを取り出し、使用していない状態だと約30分で電源がオフになります。
イヤホンの操作方法
イヤホン本体のボタンから曲の一時停止/再生・曲送り・通話の開始/終了など、スマートフォンを取出さなくてもある程度の操作が可能になっています。
「Soundcore Life P3」は左右のイヤホンで操作できる内容が異なるので、分かりやすいように一覧でまとめました。
タッチ操作方法 | 左のイヤホン | 右のイヤホン |
再生/停止 | 2回のタップ | |
曲送り | 2回のタップ | |
通話開始 | 2回のタップ | 2回のタップ |
通話終了/着信拒否 | 2秒長押し | 2秒長押し |
ノイキャン・外音取込の切替え | 2秒長押し | 2秒長押し |
音声アシストの起動 (片耳装着時に使用可) | 2秒長押し | 2秒長押し |
ペアリング方法
デバイス(スマートホンなど)と接続するには、アプリ(soundcore)で行う方法と手動で行う方法の2種類が用意されています。
専用のアプリをダウンロードすることで、簡単にペアリングをすることができます。のちのち、音質調整・イコライザー・設定の変更をする予定があるなら、アプリを入れておいた方がスムーズです。
手動のペアリングですが、充電ケースを開くことで自動でペアリングモードに入ります。接続したいデバイスの設定の中のBluetoothから「Soundcore Life P3」を選択して接続します。
充電ケースの正面のランプの点灯パターンが変わり、同時に3秒間点灯するようになれば接続完了です。
iPhone・Android(アンドロイド)・ウォークマン・PC・iPad・Nintendo Switch
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
説明書・故障・紛失・問合せ
「Soundcore Life P3」は取扱説明書(マニュアル)の他によくある質問を用意してくれています。
故障かな?と思ったらよくある質問を参照してみてください。電源がつかない・充電できない・片耳しか聞こえない・音飛びがするなどの不具合の解決策が記載されています。
不具合が起こったらとりあえず、本体の初期化をしてみよう。リセットしても解決しない場合はよくある質問を参考しましょう。
イヤホンを紛失してしまった場合、Bluetooth接続がされていたらイヤホンから音を出して探すことができる機能があります。接続が切れている場合は記憶を元に探すほかありません。
ちなみに、保証期間内であれば1回限り片方のイヤホンを紛失しても、代わりのイヤホンがもらえるサービスがありました。そちらは残念ながら2022年10月で終了しているようです。
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2021/8/12 |
メーカー希望小売価格 | 8,990円(税込) |
アマゾン価格(2023/1/19時点) | 8,990円(税込) |
充電ケースサイズ | 幅6.1cmx奥行5.3cmx高さ3.1cm |
重量 | 片耳約5.2g ケース約60g(イヤホン収納時) |
ノイズキャンセリング | あり |
外音取り込み機能 | あり |
コーデック | SBC/AAC |
連続再生時間 | 最大7時間(ケースを含めると35時間) |
充電時間 | 約3時間 急速充電対応(10分で60分の再生が可能) |
Bluetoothバージョン | ver.5.0 |
防塵・防水性能 | IPX5 (防滴には対応しているが、シャワー・お風呂ではの使用は故障の原因になります) |
まとめ
「Soundcore Life P3」は、機能の品質・価格・多機能とコスパに優れたイヤホンです。
最後に、このイヤホンをおすすめできる方とおすすめできない方をまとめました。
- ノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンを探している方
- たくさんの機能が入っているコスパの良いイヤホンを探している方
- 遅延が少ないので、スマホでゲームや映画も楽しみたい方
- 高音質のイヤホンを探している方
- イヤホンを装着したまま激しい運動をする方
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。