「新しいAirPodsの性能が気になっている」
2024年9月20日にAppleから新作のAirPodsが2種類発売されました。
今回登場したのはインナーイヤータイプ「AirPods(第3世代)」の後継機となる「AirPods 4」です。
このイヤホンは、Apple純正の有線イヤホンと同じゴムの付いていないタイプなのに、ノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンとなります。
この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や、店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「AirPods 4」の解説しています。
「AirPods 4」の概要についてまとめた動画もあるので、サクッと知りたい方は動画をチェックしてみてください。
Apple「AirPods 4」をおすすめできる方
「AirPods 4」には、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したモデルと、通常のモデルの2種類があります。
今回は、ノイズキャンセリング性能を搭載した「AirPods 4」を使ってみて感じたおすすめできる方と、そうでない方をまとめてみました。
- カナル型イヤホンの装着感が苦手な方
- インナーイヤー型で強いノイキャン性能を搭載しているモデルをお探しの方
- AirPods Proが高くて購入を迷っていた方
- 音楽を聴くだけでなく、通話品質にも優れたイヤホンをお探しの方
- AirPods(第3世代)からの乗り換えをお考えの方
- 一万円以下のコスパに優れたイヤホンをお探しの方
Apple「AirPods 4」の特徴は?
今回は、ノイズキャンセリング性能を搭載した「AirPods 4」を使ってみて感じた良い点・残念な点をまとめてみました。
- 電車や飛行機の中でも十分使えるノイキャン性能の高さ
- 快適な装着感なので長時間使っても耳が痛くなりにくい
- 音場が広く、低音もしっかりと響く音質
- 通話品質が良く、騒がしい場所でも気にせず通話ができる
- イヤホンのタップ操作で音量を変えられない
- 風の強い場所での風切り音が気になる
- 連続使用が5時間とやや短い
- MagSafe充電はできない
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Apple「AirPods 4」のレビュー
「AirPods 4」を使ってみた感想や、使い勝手をご紹介します。
イヤホンの外観や同梱物
「AirPods 4」はイヤホンも小さいのですが、パッケージもかなりコンパクトになっています。
パッケージを開封してみると中には、イヤホン本体・説明書が同梱されていました。
イヤホンを収納している充電ケースはこんな感じです。
手のひらに収まるサイズ感で、「AirPods Pro 2」と比較しても一回り小さいことが見てわかると思います。
ちなみに、充電ケースの正面にあるインジケータは内蔵されているので、点灯していない時にはインジケータが目立たないようになっています。
「AirPods Pro 2」にはあったペアリング用のボタンは、「AirPods 4」ではタッチセンサーに変更、シンプルで美しいデザインに進化。
細部へのこだわりがAppleらしい
イヤホンの形状はこんな感じになっていて最近のAirPodsらしいデザイン、重さは片耳約4.3gと軽量になっています。
前作の「AirPods(第3世代)」とも似ているのですが、じっくりと見比べてみると筐体がスリムになっています。
フィット感を向上させるためにデザインの再設計がされている
イヤホン本体のステム部分には、感圧センサーを搭載が内蔵されているので指で挟み込むことで操作が行えます。
操作のたびにスマートフォンを取り出す必要もないので、とても便利な機能です。
- 再生・停止:左右どちらかを1回押す
- 次の曲へ:左右どちらかを2回押す
- 前の曲へ:左右どちらかを3回押す
- モードの切り替え:左右どちらかを長押し
感圧センサーの感度も問題なし
イヤホン操作では音量の調整が行えない
音質|前作よりも低音がパワフル
「AirPods 4」は前作の「AirPods(第3世代)」よりも音質が向上しています。
音の傾向は今までのAirPodsのようにどの音域もバランス良く調整されていて、細かな音もしっかりと表現されている音質です。
「AirPods 4」の音質で特に気に入った点としては、低音の量感が少なくなりがちなインナーイヤー型のイヤホンなのに、しっかりとパワフルな低音を聴かせてくれるところ。
音楽のベースの部分である低音をしっかりと鳴らしてくれるので、ロックやDEMなどの楽曲もその魅力を余すことなく楽しめます。
もちろん、「AirPods 4」には空間オーディオやヘッドトラッキング機能が搭載されているので、ライブ音源や映画などでは臨場感のある体験をすることも可能です。
重低音の効いた音質で楽しめる
装着感|圧迫感が限りなく少なく、長時間でも疲れにくい
「AirPods 4」では前作からデザインがブラッシュアップされ、充電ケースは前作よりも10%以上体積が小さくなっています。
イヤホンのデザインは、数千人の耳型サンプルからデータを採取して、多くの人にフィットするデザインに仕上げているそうです。
実際に装着してみるとこんな感じの見た目になります。
耳穴に入れるという感覚よりも、耳に引っ掛けている軽い装着感なのに、安定していてズレることもありませんでした。
食事をしたり会話をするなど、イヤホンがズレやすい口の動作を行なっていましたが、落ちることなく安定した装着感を確認することができました。
激しいスポーツには不向き
イヤホンはコンパクトなデザインなので、耳の小さな方や女性の方にもフィットしやすい形状。
重量も片耳約4.3gと軽く、1日中付けていても違和感なく耳が痛くなることもありませんでした。
ノイズキャンセリング|驚くほど周囲の音をカットしてくれる
「AirPods 4」はインナーイヤー型のイヤホンなのに、ノイズキャンセリング機能を搭載しています。
他のメーカーからもインナーイヤー型のイヤホンでノイキャン搭載のモデルはありますが、その性能は雲泥の差です。
「AirPods 4」のノイキャンモードを使用すると、体感で8割以上の雑音をカットしてくれているように感じました。
インナーイヤー型としては強力なノイキャン性能を搭載しているので、電車や飛行機内の騒音をしっかりカットしてくれ、快適に移動することができます。
最上位機種「AirPods Pro 2」には敵わないものの、初代「AirPods Pro」に近いレベルで周囲の音を軽減してくれます。
ノイキャン性能は十分過ぎる
外音取込|イヤホンを付けているのを忘れるレベル
AppleのAirPodsシリーズはどのモデルも外音取込性能が高いことで定評があります。
今作の「AirPods 4」も例に漏れず、外音取込機能は優秀でイヤホンをしていても、していない感覚で周囲の音を聞くことができます。
しかも、最上位機種「AirPods Pro 2」のようにイヤーピースが付いていないので、より開放感が感じられ話す時もとても自然に会話をすることが可能になりました。
さらに、音楽を聴いているときに話したら自動で音量を下げてくれる会話感知モードもあるので、その都度手動で調整する手間も掛からなくなっています。
「AirPods Pro 2」よりも自然に使える
通話性能|騒がしい場所でもあなたの声がクリアに伝わる
「AirPods 4」には、周囲の音と通話者の声を分離する機能が搭載されています。
通話品質をテストするために、カフェ店内の音声を流しながらマイクの性能を試してみました。
カフェ店内の音声を再生してもほとんど通話相手には聞こえず、通話者の声のみがハッキリと聞こえるかと思います。
ノイズキャンセリングをONにするとカフェ店内の音が自分の耳に入ってこないので、その分喋りやすくもなります。
最上位モデル「AirPods Pro 2」よりも通話品質は上だと思う
その他の機能|便利な機能が充実
ここまで「AirPods 4」を使ってみた感想をレビューしてきましたが、他にも便利な機能がありますのでご紹介します。
- 防塵防水性能:IP54
- バッテリー:最大30時間
- 充電方法:有線+ワイヤレス
- 紛失対策:探す機能
- 操作方法:ジェスチャー認識
「AirPods 4」はワイヤレス充電に対応していますが、MagSafeによる充電は非対応となっています。
しかし、対応した収納ケースに入れることでMagSafeが使用できますので、Apple WatchやiPhoneと同じ感覚で充電したい方は以下の記事を参考にしてみてください。
モデルによる違いはある?
「AirPods 4」には、ノイズキャンセリング搭載のモデルと通常のモデルの2種類が用意されています。
ここまでのレビューはノイズキャンセリング搭載モデルを中心に行なってきましたが、通常のモデルとはいくつか異なる機能があります。
モデル | ノイキャン搭載モデル | 通常モデル |
---|---|---|
価格(税込) | 29,800円 | 21,800円 |
充電方法 | 有線 ワイヤレス | 有線 |
スピーカー | あり | なし |
ノイキャン搭載モデルと通常モデルでは、上記の3つの違い以外にもノイキャン時の音質も異なってきます。
ノイキャン時の音質は、通常時に比べて低音の量感が増えることにより、ベースラインの躍動感がよりくっきりと感じられ、ボーカルに厚みを感じます。
それぞれのモデルには8,000円の差額がありますが、価格以上の性能の差があると感じましたので、筆者としてはノイキャン搭載モデルがおすすめです。
「AppleCare」は必要か?
「AppleCare」は、交渉時に安価で修理できるだけでなく、バッテリーが消耗した状態になると交換対応もしてくれます。
そのため、「AirPods 4」を購入して日常的に使用する予定なら、AppleCareも忘れずに入っておきましょう。
ワイヤレスイヤホンの寿命は充電回数が約300〜400回と言われているので、使用頻度が高い方なら2年以内に交換対象になる可能性が高く、新品と交換できるAppleCareはお得なサービスとなります。
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2024/9/20 |
販売価格 | 21,800 or 29,800円(税込) |
充電方式 | USB Type-C ワイヤレス充電 |
コーデック | SBC/AAC |
防水性能 | IPX54 |
連続再生時間 | 最大5時間 (充電ケースを併用すると最大30時間) |
充電時間 | 2時間 |
マイク | ○ |
カラーバリエーション | ホワイト |
重さ | イヤホン本体:4.3g 充電ケース:34.7g |
マルチポイント | × |
まとめ-こんな方におすすめ-
この記事では、「AirPods 4」を実際に使ってみた感想や音質のレビューをさせて頂きました。
最後に、「AirPods 4」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- カナル型イヤホンの装着感が苦手な方
- インナーイヤー型で強いノイキャン性能を搭載しているモデルをお探しの方
- AirPods Proが高くて購入を迷っていた方
- 音楽を聴くだけでなく、通話品質にも優れたイヤホンをお探しの方
- AirPods(第3世代)からの乗り換えをお考えの方
- 一万円以下のコスパに優れたイヤホンをお探しの方
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。