今回レビューする「Beats Solo3 Wireless」は、Beatsの中では1番新しいヘッドホンですが、ノイズキャンセリング機能は搭載されていません。
このヘッドホンはオンイヤー(耳に乗せる)タイプを採用しているので、構造上ノイキャンに対応できない仕様になっているからです。
ヘッドホンの性能としては、前作の「Solo2 Wireless」よりも大幅に進化をしています。
W1チップによりデバイス間の切替がスムーズになったり、最大40時間再生できる強力なバッテリーも搭載して、使い勝手が向上しました。
BEATSの「Solo3 Wireless」はどんなシーンで活躍し、どのような機能を持っているのでしょうか?
この記事では、筆者が実際にヘッドホンを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「Solo3 Wireless」の魅力をお伝えします。
- BEATSらしい重低音、バランスの取れた音質で音質が楽しめる
- W1チップを搭載、Apple製品同士の切替がスムーズに行える
- 高いデザイン性があり、ファッションアイテムとして使える
- 有線接続にも対応しており、より高音質で音楽を楽しめる
- ノイズキャンセリングが非対応
- 外音取込機能が非対応
タップできる目次
Beats Solo3 Wirelessのレビュー
外観と使い方
ヘッドホンの外観は、前作の「Solo2 Wireless」のデザインを継承していますが、表面の質感が光沢からマットへ変更されています。
マットな質感とロゴの光沢感が対照的で、前作よりも高級感のある仕上がりになっています。
このヘッドホンは、オンイヤーヘッドホンとなっており、耳に乗せるようにして着用します。
実際に装着してみると、低反発素材のイヤーパッドが柔らかく耳を包み込んでくれ、側圧もしっかりしているので、多少頭を動かしてもずれにくい印象を受けました。
筆者の頭の形は縦長タイプのため違和感を感じませんでしたが、レビューや口コミを見ていると、大きな頭の方は長時間の着用が難しいという意見もありました。
頭が大きな方は、サイズ調整をする際に余裕を持って合わせた方が良さそうです。
左側のハウジング部には、物理ボタンが配置されておりクリックすることで操作が可能です。
操作をする度にスマートフォンを取り出す必要がないので、とても便利な機能です。
- 再生/一時停止:ロゴ部分をクリック
- 音量を上げる:+ボタンをクリック
- 音量を下げる:ーボタンをクリック
- 次の曲へ:ロゴ部分を2回クリック
- 前の曲へ:ロゴ部分を3回クリック
- 受話/終話:電源ボタンをクリック
付属のケースに折りたたんで収納することができます。
コンパクトに折り畳めるので、カバンやリュックの中でもスペースを取り過ぎることなく、持ち運べます。
カラーバリエーションは、ブラック・ローズゴールド・レッドの3色展開となっています。
以前は、白色やシルバーのカラーリングもラインナップされていましたが、現在は3色のみとなっています。
筆者の接客体験で言うと、人気カラーはブラックが圧倒的に人気です。
ノイズキャンセリング性能
このヘッドホンはノイズキャンセリングや外音取込機能は搭載されておりません。
耳に乗せるタイプのヘッドホンなので、構造上遮音性を保つことが難しいため、上記の機能を搭載しているヘッドホンをお探しであれば、オーバーイヤー型のヘッドホンとなります。
Beatsのノイズキャンセリング機能付きヘッドホンであれば、「Beats Studio3 Wireless」がおすすめです。
過去の記事でレビューをしているので気になる方はチェックしてみてください。
音質と通話品質
音の傾向は、低音域が強調されているものの中高音域もしっかり出ており、バランス良く仕上がっています。
ロック・EDM・ダンスミュージックなどと相性が良いですが、クラシックやジャズなどの繊細な音は埋もれがちになります。
また、演奏している楽器やボーカルが近くに聞こえるので、ライブハウスのような臨場感を体感できます。
価格相応の音質なので、購入してもガッカリすることはなさそう
ヘッドホンには、3.5mmのイヤホンジャックが搭載されているので、有線接続で音楽を聞くこともできます。
ヘッドホンのポテンシャルが高いので、有線で聞くとまた違った音楽を楽しむことができます。また、バッテリー残量がゼロでも音楽を聞くことができます。
ハンズフリー通話
このヘッドホンは、マイクが搭載されているので通話時だけでなく、WEB会議やビデオ通話でも使用できます。
左側のハウジング部のボタンを操作することで、通話の受話から終話・音量調整まで耳元で操作が完結できるのもうれしいポイントです。
Bluetoothは半径100mまで接続できる仕様になっているので、テレワーク中に離席している時の急な電話でも、慌てずにスマートに対応することもできます。
音声アシスタントを呼出す機能も搭載されているので、Siriを呼出して調べ物をすることもできます。
対応デバイス
BEATSの親会社がAppleになるので、iPhoneをはじめとするApple製品との相性は抜群です。
このヘッドホンには、W1チップが搭載されているのでAppleのデバイス間の切替はとてもスムーズに行えます。
もちろん、Bluetooth接続を行うことができるので、Android端末でも接続を行い使用することができます。
Android(アンドロイド)・ウォークマン・テレビ・PC・iPad・PS4・PS5・Nintendo Switchなど
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
ペアリング方法
Apple製品の場合
ヘッドホンの電源を入れて、接続したいデバイス(iPhoneなど)に近づけます。
デバイスの画面上にヘッドホンのポップアップが現れるので、そこから操作を進めると簡単に接続が行えます。
Bluetooth接続の場合
ペアリングはお持ちのデバイスのBluetooth設定から行います。
電源ボタンを5秒間長押しします。
バッテリー残量表示の5つのランプが点灯したらペアリングモードに入っています。
デバイス(Androidなど)のBluetooth設定から「Beats Studio3 Wireless」を選択すると接続完了です。
次回からは電源を入れると自動的に接続されます
その他の機能
空間オーディオ(Appleデバイスのみ対応)
このヘッドホンは空間オーディオに対応しているので、音に包まれるような臨場感あふれる体験ができます。
Apple内のコンテンツだけでなく、YouTubeやストリーミング映像などでも疑似的に3D空間サウンドに変換して、立体的なサウンド体験が可能になっています。
このヘッドホンで、アクション系の映画を見るとより楽しめます
バッテリー性能
このヘッドホンのバッテリー性能は優秀で、最大40時間まで使用することができます。
バッテリーがゼロの状態でも、5分間のわずかな充電で最大3時間の再生が可能な、Fast Fuel機能を搭載しています。
音声の遅延
動画やゲームを楽しむ時に、映像と音声のズレがあると気になるだけでなく、ゲームであればプレーに支障をきたします。
このヘッドホンで動画やゲームを一通り試してみましたが、体感できるほどの遅延を感じられませんでした。※音ゲーは未実施
同梱されているコードで有線接続を行えば遅延は無くなるので、もし気になる方がいらっしゃればそちらをお使いください。
電池残量の確認
残りのバッテリー残量の確認は、ヘッドホンのハウジング部のランプで確認するか、接続しているデバイス上で確認することができます。
ヘッドホンのハウジング部には、LEDのインジケーターが5つ搭載されています。
電源が入った状態でロゴ部分を1回クリックすることで、バッテリー残量を知らせるランプが光ります。
接続しているデバイスのコントロールセンターで、バッテリーの残量を確認することができます。※Apple製品のみ
イヤーパッドの交換
このヘッドホンはイヤーパッドが交換できる為、使用によるダメージや経年劣化した場合でも、新しい物に取り換えられるのできれいな状態で長く使えます。
下記の物は純正品ではないですが、価格もリーズナブルでカラーも選べます。
スペック表・価格
項目 | 仕様 |
発売日 | 2019/11/6 |
メーカー小売価格 | 27,800円 |
再生時間 | 最大40時間 |
充電時間 | 約2時間(急速充電:5分で最大3時間使用) |
充電方式 | micro USB |
通話機能 | 〇 |
重量 | 215g |
防水性能 | 非対応 |
対応コーデック | SBC/AAC |
Bluetooth | ver.4.0 |
AIアシスタント呼出機能 | Siri |
カラー | ブラック/ローズゴールド/レッド |
こんな方におすすめ
最後に、「Solo3 Wireless」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- なるべく費用を抑えてBeatsのヘッドホンを使いたい方
- Beatsらしいパワフルな音質で音楽を楽しみたい方
- Appleデバイスを複数持っており、接続を切り替えて使われる方
- 周囲の音も聞きながら音楽を楽しみたい方
- 洗練されたデザインやわかりやすい操作性が気に入った方
- ノイズキャンセリング機能搭載のヘッドホンをお探しの方
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。