SOUNDPEATS Air6 Proレビュー|2週間使ってわかった音質・ANC・使い勝手

SOUNDPEATSの新作イヤホンが気になる

1万円前後のワイヤレスイヤホンを探していると、最近は「最大○dBのノイズキャンセリング」「ハイレゾ対応」「長時間バッテリー」など、スペックの数字が似た製品がかなり増えてきました。

その中でSOUNDPEATSがAir6 Proに掲げているのが、「ちゃんと音で選ぶなら、SOUNDPEATS Air6 Pro」というコンセプトです。

私はオーディオ専門ブログを運営しながら、年間100台以上のイヤホンやヘッドホンをチェックしています。今回は「SOUNDPEATS Air6 Pro」を約2週間、電車での移動や自宅での音楽鑑賞などで使ってきました。

実際に聴いてみると、Air6 Proは重低音を強く押し出してインパクトを狙うイヤホンではありません。

印象的だったのは、ボーカルの自然さと近さです。

歌声がくっきりと前に出ながらも、高音が刺さりにくく、低音も必要以上に膨らみません。1時間ほど続けて音楽を聴いても疲れにくく、じっくり音楽を楽しみたい人に向いたチューニングだと感じました。

さらに、電車や飛行機で効果を感じられたノイズキャンセリング、最大52時間のバッテリー、ワイヤレス充電など、毎日使うイヤホンとしての機能も充実しています。

一方で、LDACとマルチポイントを同時に使えないことや、ケースの質感など、惜しいところもあります。

この記事では、Air6 Proを2週間使った感想をもとに、音質・装着感・ANC・使い勝手を詳しくレビューします。

Noteではより詳細なレビューを行なっていますので、気になる方はチェックしてみてください。

SOUNDPEATS Air6 Proを使って感じた結論

Air6 Proを2週間使って感じたのは、音質と実用性をどちらも妥協したくない人に向いたイヤホンだということです。

価格は12,380円。

Air6 Proには、11mm PU+PMI複合振動板を採用したドライバーのほか、最大58dBのAdaptive ANC、LDACやaptX Lossless、Dolby Audio、マルチポイント、ワイヤレス充電などが搭載されています。

スペックだけ見ても機能はかなり豊富ですが、個人的にはそれ以上に音作りが印象に残りました。

一番の魅力はボーカルの聴きやすさ

Air6 Proで音楽を聴くと、まず歌声へ耳が向きます。

ボーカルが楽器に埋もれにくく、声の輪郭がはっきりしています。

ただし、不自然に中音域だけが強調されているわけではありません。

低音や高音とのバランスを保ちながら、ボーカルが少し前へ出てくるような音です。

J-POPやアコースティック系など、歌声を中心に楽しみたい人との相性はかなりいいと思います。

派手さよりも長く聴ける音を求める人向け

一聴した瞬間に驚くような重低音ではありません。

その代わり、低音・中音・高音のどこか一部分が極端に主張しないので、長時間でも聴きやすく感じました。

毎日の通勤やデスクワークで長く音楽を流すなら、このバランスのよさは大きな魅力です。

SOUNDPEATS Air6 Proのスペック表

SOUNDPEATS Air6 Proの主な仕様
対応コーデック SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless/LDAC/LC3
防塵・防水等級 IPX5
充電方式 ワイヤレス充電/USB Type-C
仕様情報の参照URL 参照元を見る
Bluetoothバージョン 6.0
ドライバー構成・サイズ 11mm PU+PMI複合振動板
イヤホン単体の再生時間 最大12時間
ケース込みの再生時間 最大52時間
イヤホンの重量 約4.5g
ケースの重量 約51.95g
マイク仕様・通話性能 片側4基・CVC
発売日 2026-08-28
カラーバリエーション ブラック
対応機能 マルチポイント/ノイズキャンセリング/外音取り込み/装着検出/空間オーディオ/専用アプリ

浅めに装着できるのでカナル型の圧迫感が少ない

音質だけでなく、装着感にもかなり好印象を持ちました。

Air6 Proはカナル型イヤホンですが、耳の奥まで深く押し込むようなタイプではありません。

耳の入口に近い位置で支えるようなフィット感

実際につけると、比較的浅い位置でイヤホンが安定します。

カナル型特有の、

「耳の奥まで詰まっている感じが苦手」

という人でも使いやすい装着感だと思います。

私は1時間ほど続けて使うことがありましたが、耳の奥に強い圧迫感が残ることはなく、違和感なく使えました。

首を振ったり話したりしてもズレにくかった

本体は短いスティック形状で、全体的にコンパクトです。

歩いているときに首を動かしたり、会話で口を動かしたりしても、大きく位置がズレることはありませんでした。

圧迫感を強くして固定するのではなく、軽めの装着感と安定性をうまく両立している印象です。

付属イヤーピースは複数サイズ用意されているため、ANCの性能をしっかり引き出すためにも、自分の耳に合ったサイズを選んだほうがいいでしょう。

Air6 Proの音質はボーカル中心の自然なバランス

Air6 Proの音質について、もう少し詳しく見ていきます。

メーカーは新しい「Air Series Tuning Gen2」を採用し、ボーカル表現を重視した音作りをアピールしています。

実際に2週間聴いた印象も、その説明とかなり近いものでした。

ボーカルは近く、息づかいまで追いやすい

中音域はAir6 Proの大きな特徴です。

ボーカルが比較的近く感じられ、歌詞も追いやすいです。

声を張った部分だけでなく、少し声量を落とした場面や息を抜いた場面なども聴き取りやすく感じました。

「低音の迫力よりも、好きなアーティストの声をしっかり聴きたい」

という人にはかなり合うと思います。

低音はズシズシ鳴らすより締まり重視

低域は量を増やして迫力を演出するタイプではありません。

以前のSOUNDPEATS製品と比べると、ズシリと来る重低音は少し控えめに感じます。

その一方で、ベースやキックの輪郭は分かりやすく、余計に膨らみにくいです。

そのため、低音がボーカルへかぶりにくく、楽曲全体をすっきり聴けます。

個人的には、この低音のバランスがAir6 Proの音を聴き疲れしにくくしているように感じました。

低音が足りなければイコライザーで調整できる

もちろん、

「もう少し低音が欲しい」

という場合もあります。

その場合はSOUNDPEATSアプリのイコライザーを使って調整できます。

最初から重低音を強く固定するのではなく、標準状態はバランスを重視し、好みに合わせて調整できるのは使いやすいところです。

高音はクリアだが刺激は強すぎない

高音域も比較的クリアです。

シンバルやギターなどの細かな音も追いやすく、複数の楽器が鳴っている場面でも音が混ざりすぎません。

ただし、高音だけを派手に持ち上げて解像感を演出するタイプではありません。

1時間ほど続けて聴いても耳に刺さる感じが少なく、長時間のリスニングにも向いていると感じました。

11mmドライバーと豊富な高音質コーデックに対応

Air6 Proには11mmのPU+PMI複合振動板を使用したダイナミックドライバーが搭載されています。

ここは上位候補となるAir5 Pro+との大きな違いでもあります。

Air6 ProにはMEMSドライバーは搭載されていない

Air5 Pro+ではMEMSドライバーを組み合わせた構成が採用されていますが、Air6 Proは1基のダイナミックドライバーです。

ドライバーの数だけを見るとシンプルに見えます。

しかし実際には、Air Series Tuning Gen2によって中音域を中心にバランスを整えた音作りになっています。

Air6 Proはドライバー構成の豪華さを見せるというより、最終的にどう音楽を聴かせるかを重視したモデルと考えたほうが分かりやすいでしょう。

LDACやaptX Losslessにも対応

対応コーデックは豊富です。

LDACのほか、aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX、LC3、AAC、SBCなどに対応しています。

対応Androidスマートフォンを使っているなら、高音質コーデックを選べるのは大きなメリットです。

ただし、コーデックだけで音質が決まるわけではありません。

Air6 Proはコーデックの種類が多いこと以上に、イヤホンそのもののチューニングが魅力だと感じました。

最大58dBのANCは電車や飛行機でしっかり効果を感じた

Air6 Proは最大58dBのAdaptive ANCに対応しています。

ノイズキャンセリングについては、スペックの数字を見るより、実際の環境で使ったときのほうが違いが分かりやすいです。

電車の「ゴーッ」という走行音がかなり小さくなる

電車でANCをオンにすると、走行中の低い騒音がはっきり小さくなりました。

完全に音が消えるわけではありません。

車内アナウンスや周囲の話し声などはある程度聞こえます。

それでも、ANCをオフにした状態と比べれば明らかに静かです。

音量を無理に上げなくてもボーカルや細かな音を聴き取りやすくなるので、通勤中に音楽へ集中したいときに役立ちました。

飛行機のような連続した低音にも相性がいい

飛行機内でもノイズキャンセリングの恩恵を感じました。

機内ではエンジンや空調による一定の低い騒音が長時間続きます。

Air6 ProでANCを使うと、この背景に流れ続ける騒音がかなり抑えられます。

音楽が聴きやすくなるだけでなく、長時間移動中の騒がしさそのものを和らげてくれるのもメリットです。

個人的には、1万円台前半のイヤホンとしてANC性能はかなり高い部類だと感じました。

外音取り込みは会話しやすいが環境音を拾うこともある

ANCとは反対に、周囲の音を聞きたいときには外音取り込みを利用できます。

コンビニや職場ならイヤホンを外さず会話しやすい

外音取り込みをオンにすると、人の声が比較的自然に入ってきます。

コンビニの会計や、職場で短く会話するときなどなら、毎回イヤホンを外す必要はありません。

声が極端に機械的になる感じも少なく、普段使いしやすい仕上がりでした。

エアコンの「サーッ」という音が少し強調される

一方で、気になる場面もあります。

静かな部屋で外音取り込みを使ったとき、エアコンなどの高めの環境音を少し強く拾うように感じました。

会話が聞き取りにくくなるほどではありません。

ただ、室内で常に外音取り込みをオンにして使う場合、人によっては気になる可能性があります。

Air6 Proは毎日使いやすい機能もしっかりそろっている

Air6 Proの魅力は音質とANCだけではありません。

2週間使っていると、毎日のちょっとした使い勝手にも進化を感じました。

最大52時間再生で充電回数を減らしやすい

バッテリーはイヤホン単体で最大12時間。

ケースを含めると最大52時間再生できます。

実際の再生時間はANCやコーデックなど使用条件によって変わりますが、それでもかなり余裕のある仕様です。

通勤で1日2時間程度使うような人なら、ケースを頻繁に充電する手間を減らしやすくなります。

「朝使おうと思ったらバッテリーがない」

というストレスを減らせるのは、毎日使うイヤホンではかなり重要です。

ワイヤレス充電は地味だけど便利

個人的にうれしかったのがワイヤレス充電への対応です。

帰宅後、ケースを充電パッドへ置くだけ。

USB-Cケーブルを探して挿す必要がありません。

スペック表では小さく見える機能ですが、毎日のことになると意外と便利です。

スマートフォン用にワイヤレス充電器を置いている人なら、Air6 Proのケースも同じように充電できます。

一度使うとケーブル充電へ戻るのが面倒に感じるタイプの機能でした。

10分充電で最大4時間使える急速充電にも対応

Air6 Proは急速充電にも対応しています。

10分の充電で最大4時間再生できるため、充電を忘れていた朝でも対応しやすいです。

長時間バッテリーと急速充電を組み合わせることで、バッテリーを理由にイヤホンが使えなくなる場面をかなり減らせます。

LDACとマルチポイントを同時に使えないのは惜しい

Air6 Proはマルチポイントにも対応しています。

スマートフォンとパソコンなど、2台のデバイスを使い分けたい人には便利です。

しかし注意点があります。

高音質を優先するか2台接続を優先するか選ぶ必要がある

Air6 Proでは、LDAC使用時にマルチポイントを併用できません。

たとえば、

スマートフォンではLDACで音楽を聴きたい。

仕事中はパソコンにも同時接続したい。

という使い方をしたい場合、どちらかを優先する必要があります。

スマートフォン1台で音楽を聴く人なら大きな問題ではありません。

一方、仕事でパソコンとスマートフォンを頻繁に切り替える人には、少し不便に感じるポイントです。

ケースは実用的だが高級感はそれほどない

Air6 Proで少し惜しいと感じたのがケースです。

作りが悪いわけではありません。

ただ、手に取ったときの質感に特別な高級感はなく、12,000円台という価格相応に感じました。

本体の音質やANC、ワイヤレス充電などが充実しているだけに、ケースにももう少し特別感があればさらに満足度が上がったと思います。

とはいえ、イヤホンはケースを眺めるための製品ではありません。

ケースの質感よりも音や機能へコストをかけてほしい人なら、大きな問題にはならないでしょう。

Air6 ProとAir5 Pro+はどちらがおすすめ?

SOUNDPEATSの中で迷いやすいのがAir5 Pro+です。

名前だけを見るとAir6 Proが後継で完全な上位モデルに思えますが、選び方はそれほど単純ではありません。

Air6 Proはボーカルとバランスを重視する人向け

Air6 Proをおすすめしたいのは、

  • ボーカルを自然に聴きたい
  • 高音が刺さる音は苦手
  • 長時間聴いても疲れにくい音が好き
  • ワイヤレス充電が欲しい
  • ANCなど普段使いの機能も重視したい

という人です。

音を分析するというより、好きな曲を気持ちよく長く聴く方向に向いています。

Air5 Pro+は高音域の細かな表現を楽しみたい人向け

Air5 Pro+はMEMSドライバーを搭載していることが大きな特徴です。

高音域の細かな表現やスピード感など、音の情報量を楽しみたい人はこちらのほうが面白いと思います。

つまり、

自然なボーカルと聴きやすさならAir6 Pro。

高精細なサウンドを楽しみたいならAir5 Pro+。

という選び方が分かりやすいです。

Air6 ProとSoundcore Liberty 5は音の好みで選びたい

同価格帯でかなり強力なライバルになるのがSoundcore Liberty 5です。

この2製品は、単純にスペック表だけで優劣を決めるより、音の方向性で選ぶことをおすすめします。

Air6 Proはボーカルの自然さを楽しみたい人向け

Air6 Proは中音域が印象的です。

ボーカルが近く、低音は締まり重視。

高音も刺激を抑えながら細かな音を表現してくれます。

J-POPや歌ものをじっくり聴く人にはAir6 Proが合いやすいです。

Liberty 5は迫力や華やかさを楽しみたい人向け

Liberty 5は低音と高音に存在感があり、Air6 Proよりもメリハリを感じやすい音です。

ロックやEDMを聴いたときに、ドラムやベースの迫力を楽しみたいならLiberty 5が候補になります。

つまり、

歌声を中心に聴くならAir6 Pro。

迫力のあるサウンドを楽しむならLiberty 5。

という選び方がおすすめです。

また、LDACとマルチポイントを同時に利用したい場合は、Liberty 5のほうが使いやすいです。

SOUNDPEATS Air6 Proがおすすめな人

ここまで2週間使ってきた経験から、Air6 Proは特に次のような人におすすめです。

ボーカルを中心に音楽を楽しみたい人

Air6 Pro最大の魅力だと感じた部分です。

好きなアーティストの声をしっかり聴きたいなら、一度試してほしい音です。

通勤や旅行でノイズキャンセリングを使いたい人

電車や飛行機のような低い騒音が続く場所では、ANCの効果を感じやすいです。

周囲の音量に負けて音楽のボリュームを上げる場面も減らしやすくなります。

カナル型の圧迫感が苦手な人

浅めのフィット感なので、耳の奥までイヤーピースを入れる感覚が苦手な人にも試してほしいです。

1万円台前半で機能も妥協したくない人

高音質コーデック、ANC、マルチポイント、ワイヤレス充電、長時間バッテリーまでそろっています。

「音質だけ」「機能だけ」ではなく、全体のバランスを求める人に向いています。

Air6 Proをおすすめしにくい人

Air6 Proにも向き不向きがあります。

重低音を最優先したい人

ズシズシ響く低音が好きなら、Air6 Proの標準チューニングは少しおとなしく感じる可能性があります。

イコライザーで調整はできますが、最初から迫力を求めるなら別モデルも候補です。

LDACとマルチポイントを同時に使いたい人

Air6 Proでは併用できません。

複数端末を頻繁に切り替える人には注意してほしいポイントです。

ケースにも高級感を求める人

ケースは実用性重視で、質感については価格相応です。

所有感まで強く求める人は、一度実物を確認したほうがいいでしょう。

SOUNDPEATS Air6 Proレビューまとめ

Air6 Proを約2週間使って感じた一番の魅力は、機能の多さではなく、毎日気持ちよく音楽を聴けるバランスでした。

ボーカルは近く、自然。

低音は量より締まりを重視し、高音も刺激が強すぎません。

1時間ほど続けて聴いていても疲れにくく、好きなアーティストの曲を次から次へと聴きたくなるイヤホンです。

さらに、電車や飛行機で活躍する強力なノイズキャンセリング、最大52時間のバッテリー、ワイヤレス充電など、普段使いの機能もしっかりしています。

LDACとマルチポイントを同時に利用できない点や、ケースの質感など惜しいところはあります。

それでも12,380円という価格を考えれば、かなりバランスのいいモデルです。

「安いイヤホンの中から選ぶ」というより、

1万円台で、好きな音楽をもっとじっくり楽しめるイヤホンを選びたい。

そんな人にSOUNDPEATS Air6 Proはおすすめです。

メーカーが掲げる「ちゃんと音で選ぶなら」という言葉は、2週間使ってみると単なるキャッチコピーではないと感じました。

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