今回発売された「Soundcore Liberty 3 Pro」は、Ankerの最上位モデルであるSoundcore Liberty Proシリーズの最新モデルとなります。
音質・機能ともに好評だった前作の「Soundcore Liberty 2 Pro」の性能を継承しつつ、各機能の性能が向上しています。
ワイヤレスイヤホンに求められている、ノイズキャンセリング・外音取込機能・音量調整・高音質コーデックなどほとんどの機能を搭載しており、価格を考えても十分お得なイヤホンに仕上がっています。
使い勝手や音質・性能をしっかりお伝えできるように、2週間使い込みましたので詳細にレビューしていきたいと思います。
また、イヤホンから流れる音楽を収録したバーチャル視聴、ノイキャンを疑似体験できる音声も収録しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「Soundcore Liberty 3 Pro」の魅力をお伝えします。
- 前作よりも低音域の深さとキレが感じられて解像感もアップしている
- 優秀なノイズキャンセリング機能が、周囲のノイズを大幅にカットしてくれる
- 安定したつけ心地なので、落下の心配なく音楽に集中できる
- マルチポイントを搭載しているので、スムーズにデバイスを切り替えられる
- 風の強い場所では、風切音が気になる
タップできる目次
AnkerのSoundcore Liberty 3 Proのレビュー
Ankerの高級完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty 3 Pro」についてレビューしていきます。
まずは製品の外観や仕様から見ていきましょう。
充電ケースは手のひらに収まるサイズ
充電ケースのサイズは幅7.1cm×高さ2.8cm×奥行5.5cmで、イヤホン重量は約7g(片耳)・充電ケースを含めても約58gです。
サイズとしては、ワイヤレスイヤホンの標準的な大きさですが、厚みが少ないのでズボンに入れてもかさばりにくいサイズ感です。
さらさらした触感で、指紋の付きにくい仕様
充電ケースは上部にスライドすることで開閉し、イヤホンを取り出す事ができます。
開くと充電ケース内部が光る仕様になっており、近未来感のあるデザインに仕上がっています。
暗い場所で取り出すときにも便利
イヤホンの装着部分は金色に装飾され、よく見ると小さくロゴも配置されています。
細かな部分までしっかり作り込まれており、高級感を感じる
同梱されているイヤーピースを取り付けて、接続を行えばすぐに使い始めることができます。
イヤーピース・イヤーウイングはそれぞれ4種類用意されているので、自分の耳に合うように調整できます。
イヤホンの側面部分がタッチセンサー式になっているので、タップすることで操作を行うことができます。
- 再生停止:右のイヤホンを2回タップ
- 曲送り:左のイヤホンを2回タップ
- 受話・終話:左右どちらかを2回タップ
- ノイズキャンセリング:左右どちらかを2秒長押し
操作の度にスマホを取出さなくていいので便利
ケースを開閉するか背面のボタンを押すと、LEDのインジケーターがバッテリー残量を教えてくれます。
最大28時間使用することができるので、1日2時間使用したとしても2週間は充電せずに使えるバッテリー性能です。
バッテリー残量は、2つ点灯で約66%・1つ点灯で約33%
安定した装着感を実現
実際に装着してみるとこんな感じで、イヤーウイングが耳(赤色部分)に引っかかってくれており、ズレにくい仕様になっています。
安定感のある着け心地だけでなく、遮音性も高いためイヤホンを付けているだけである程度の雑音を軽減してくれます。
軽い着け心地なので、長時間の使用でも耳が痛くなりにくい
豊富なカラーバリエーション
カラーバリエーションは、ミッドナイトブラック・クラウドホワイト・アイスブルー・ライトパープルの4色展開となります。
重低音が響くパワフルな音質
前作の「Soundcore Liberty 2 Pro」よりも音に偏りがなくバランスの良い仕上がりになっています。
迫力のあるパワフルな音質なので、初期設定の状態で十分楽しめる音質になっています。アプリを使って音質調整するのが面倒な方にもおすすめできます。
音質としては、前作より低音域の深さとキレが感じられて解像感もアップしています。高音の伸びも気持ちよく聞こえるだけでなく、ささりが少ないので聞き疲れしにくい音質になっています。
疲れにくい音質なので、好きな音楽を好きなだけ聞ける
バーチャル試聴で音の傾向を確認
イヤホンから流れる音楽を録音してみたので、音の傾向が気になる方はチェックしてみてください。
動画を再生すると音楽が流れますので、イヤホンかヘッドホンでの視聴をおすすめします。
通話やWEB会議でも使える音質
このイヤホンには、6つのマイクが搭載されているので、通話はもちろんテレワーク時の電話や会議でも使用することができます。
通話時に周囲の雑音を軽減してくれる機能が搭載されているので、騒がしい場所で通話することになったとしても、通話相手にあなたの声をクリアに届けることができます。
最大8時間続けて使うことができるので、会議が続くような日でも気にせず使えます
カフェ店内で通話した場合の音声を収録しておりますので、通話性能が気になる方はチェックしてみてください。
ノイズキャンセリングは非常に優秀
ノイズキャンセリング性能は優秀で、低音から中音にかけてしっかりと雑音を軽減してくれています。
ノイキャンの強度を自動で調整してくれる「ウルトラノイズキャンセリング2.0」を搭載しているので、ノイキャン特有のホワイトノイズも最小限に抑えられています。
ノイズキャンセリングの強度は、満点が10点だとすると8点です。超強力なAirPods Pro2と比較すると劣るものの、必要十分なノイズキャンセリング機能となります。
仕事や勉強で集中したい時にも使える
ノイズキャンセリング性能を疑似体験
騒音の激しい電車内を想定してノイズ軽減テストを行いましたので、気になる方はチェックしてみてください。
動画を再生すると、音が鳴りますのでイヤホンかヘッドホンの装着をおすすめします。
外音取込モードから始まり、ノイズキャンセリングモード→外音取込モードの順に変わっていきます。
実用的に使える外音取込機能
マイクで音を拾っているような違和感のある音声ではなく、自然な音で周囲の環境音を聞くことができます。
「イヤホンを付けているのを忘れるほど自然」というレベルではありませんが、イヤホンをしたまま会話をすることができ、実用的に使える機能です。
こちらも点数を付けるとしたら、10点中8点を上げられる程すぐれた機能です。
Soundcoreアプリ(iOS,Android)
このイヤホンは、「Soundcore」アプリを使用することでイヤホンの機能を最大限引き出すことができます。
- 音質の調整機能(プリセット選択・音域ごとに細かく調整)
- 高音質のLDACコーデック
- イヤホンのタッチ操作のカスタム
- ノイキャン・外音取込・ノーマルの切替
- 立体的に音が聞こえる3Dオーディオ
- 2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント
Soundcoreのアプリはカスタマイズ・機能性に優れているので、使いやすい様に調整が可能
音質の調整
イコライザー設定では、22種類のプリセットが用意されており好みの音質を選ぶことができます。
また、8つの音域を細かく調整できるイコライザー機能のあるので、カスタム性が非常に優れています。
HearIDでは、その人の耳の形や聴覚に合わせて最適な音質を調整してくれます。健康診断の聴力検査のようなテストと好みの音を選ぶ選択形式の簡単なテストが行われます。
自分の耳に合った音質で音楽が再生されます。埋もれて聞こえにくかった音域がくっきり聞こえたりするので、一度試してみる価値はあります。
高音質のLDACコーデック
コーデックは、SBC・AAC・LDACに対応、aptXは非対応になっています。
LDACに対応しているデバイスであればハイレゾ相当の音質で音楽を楽しむことができます。
イヤホン操作のカスタマイズ
左右のイヤホンの1~3タップの操作を割り当てることができます。合計6つの操作を選択できるので、使用頻度に応じて自由に変更が可能です。
3Dオーディオ
Appleの空間オーディオのような機能ではなく、エフェクトが掛かったように聞こえます。
映画やライブ映像を見る時にこのモードで聞くと楽しめるかもしれません。ちなみに、3DオーディオモードとLDAC接続は同時に行えない仕様になっています。
マルチポイント
2台のデバイスを同時に接続することができるマルチポイント機能を搭載しています。
この機能を使うと、イヤホンを使ってタブレットで動画を見ている時に、スマホに着信があっても自動で接続が切替わり通話を開始することができます。
デバイス間の切替をよく行う方にとっては、とても便利な機能の一つです。
接続はスムーズに切り替わりストレスなく使えました
同梱物
パッケージを開封すると、イヤホン本体・充電ケース・イヤーチップ・イヤーウイングがきれいに収納されています。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーチップ 4サイズ
- イヤーウイング 4サイズ(イヤホンに付いている)
- USB-C to USB-Aケーブル
- クイックスタートガイド
- 安全マニュアル
- カスタマーサポート
イヤホンの使い方
ペアリングの方法
イヤホンとデバイスの接続はとても簡単に行えますので、以下の手順で進めてください。
充電ケースを開いて、充電ケース内のランプが点滅していることを確認
接続したいデバイスのBluetooth設定から「Soundcore Liberty 3 Pro」を選択
充電ケース内のランプがゆっくり点滅するようになれば接続完了
iPhone・Android(アンドロイド)・ウォークマン・PC・iPad・Nintendo Switch
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
リセット・初期化の方法
ペアリングが上手くいかない場合や予期せぬエラーが発生した場合は、イヤホンを一度リセットして再度設定し直します。
まず、接続していたデバイスのBluetoothの設定から「Soundcore Liberty 3 Pro」とのペアリングの履歴を削除します。
次に、イヤホンを充電ケース戻して、蓋を開けた状態で設定ボタンを10秒以上長押しします。LEDインジケーターが3回すばやく白色に点滅すればリセット完了です。
接続したいデバイスのBluetoothの設定から「Soundcore Liberty 3 Pro」を再度登録を行えば作業終了です。
説明書・故障・紛失・問合せ
「Soundcore Liberty 3 Pro」は取扱説明書(マニュアル)を用意してくれており、使い方も詳しく記載があります。
電源がつかない・充電できない・片耳しか聞こえない・音飛びがするなどの不具合が起こる場合は初期化を行うか、取扱説明書をご確認ください。
不具合が起こったらとりあえず、本体の初期化をしてみよう。
Soundcoreは製品の保証期間を18か月にしています。さらに会員になることで最大24か月に伸ばすこともできます。
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2021/11/4 |
メーカー希望小売価格 | 17,800円(税込) |
充電ケースサイズ | 幅7.1cm×高さ2.8cm×奥行5.5cm |
充電方式 | USB-C/ワイヤレス充電 |
重量 | 片耳約7g ケース約58g(イヤホン収納時) |
ドライバーサイズ | 10.6mm |
ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み機能 | 対応 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
装着検知機能 | 対応 |
コーデック | SBC/AAC/LDAC |
連続再生時間 | 最大8時間(ケースを含めると28時間) |
充電時間 | 約2時間(有線)・約3.5時間(ワイヤレス) 15分の充電で約3時間再生できる急速充電 |
Bluetoothバージョン | ver.5.2 |
防塵・防水性能 | IPX4 |
こんな方におすすめ
今回ご紹介した「Soundcore Liberty 3 Pro」は、たくさんの機能を搭載しているだけでなくしっかりと音質にもこだわっているイヤホンです。
最後に、「Soundcore Liberty 3 Pro」はこんな方におすすめ!をまとめましたので、ご参考頂ければと思います。
- 2万円以下でノイキャンが搭載されていて、音質にもこだわりたい方
- ズレたり落ちたりしにくいフィット感の高いイヤホンをお探しの方
- 通話品質が高いので、WEB会議や電話の使用を想定している方
- マルチポイント機能を使って、接続をスムーズに切替えたい方
- 目立ちにくい小さいサイズのイヤホンをお探しの方
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・スピーカーの魅力を発信しています。→初めてのワイヤレスイヤホンの選び方を解説