【新作をレビュー】QuietComfort Ultra Earbudsの実力は?BOSEの新型ワイヤレスイヤホンを解説

BOSEから新しく発売されるイヤホンの性能が気になる

前作の「Bose Quietcomfort Earbuds II(以降 Earbuds II)」が発売されてから約1年が経過し、ついにBOSEから最新のイヤホンが登場しました。

本体のサイズもよりコンパクトになりつつ、音質・ノイズキャンセリング・装着感が向上しているいます。

その中でも、特に音質の進化に驚きました。BOSE特有の中低域の厚みが進化しており、音の響きが非常にリッチに感じました。

この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想を元に、「QuietComfort Ultra Earbuds(以降 Ultra Earbuds)」の解説しています。

ぶっちゃけ「QuietComfort Ultra Earbuds」は買いか?

音質・ノイズキャンセリング性能・装着感など総合的に評価して、筆者は「Ultra Earbuds」は買いだと思います

しかし、全員におすすめできる訳ではないので、おすすめしたい方とそうでない方をまとめてみました。

おすすめしたい方
  • 強力なノイズキャンセリングと高音質を両立したイヤホンが欲しい方
  • 現行モデルの「Earbuds Ⅱ」を検討されていた方
  • フィット感の良いワイヤレスイヤホンをお探しの方
おすすめしない方
  • 現行モデルの「Earbuds Ⅱ」をすでに持っている方
  • 通話品質の良いワイヤレスイヤホンをお探しの方

「QuietComfort Ultra Earbuds」の特徴

「Ultra Earbuds」の特徴を簡単にまとめてみました。

良い点
  • 非常に快適な装着感
  • 進化した音質と空間オーディオ
  • 業界トップクラスのノイキャン性能
  • 高音質かつ低遅延のコーデックに対応
残念な点
  • ワイヤレス充電非対応
  • 通話性能の改善が不十分

標準ではワイヤレス充電に対応していませんが、オプション品を購入することでワイヤレス充電をすることも可能です。

Boseの新作 QuietComfort Ultra Earbudsのレビュー

Boseの最新作QuietComfort Ultra Earbudsの詳細なレビューをしていきます。

製品の外観

ケースの正面には光沢感のあるロゴが刻印されており、充電ケースのマットな質感とのコントラストに高級感を感じます。

充電ケース・イヤホンともにコンパクトかつ軽量になっています。

充電ケースの厚みが抑えられているので、ズボンのポケットでもシルエットを崩さず気軽に持ち運べます

イヤホン側面には、メタルのような光沢感があり、かっこいい「BOSE」のロゴが配置されています。

側面にはタッチセンサーが搭載されており、タッチやスワイプすることで操作が行えます。

主な操作の一覧
  • 1回クリック:再生/停止・通話の開始/終了
  • 2回クリック:曲送り・通話の拒否
  • 3回クリック:曲戻し
  • 長押し:モードの切替
  • 音量を上げる:上方向へスワイプ
  • 音量を下げる:下方向へスワイプ

タッチセンサーの感度も問題なし

カラーバリエーション

「Ultra Earbuds」のカラーバリエーションは、ブラック・ホワイトスモーク・ムーンストーンブルーの合計3色の中から好きな色を選ぶことができます。

軽い装着感で長時間でも使える

「Ultra Earbuds」には、装着感を高めるためにイヤーピース以外にスタビリティーバンドも採用されています。

スタビリティーバンドが、耳の外道という部分(青色部分)引っ掛かることで、フィット感を高めてくれています。

実際にイヤホンを装着するとこんな感じになります。耳への収まりがよく、すっきりとした印象を受けます。

顔の正面から見てもイヤホンの飛び出しは少なく、違和感は感じません。

イヤーピースは3種類、スタビリティーバンドも3種類サイズの異なるものが同梱されています。

あなたの耳に合わせてフィット感を調整できます

装着感のテストのためにイヤホンを装着したまま30分間ランニングを行いましたが、ズレや落ちることもなく使用することができました。

ジムやスポーツ中にイヤホンを装着して運動をする方もいらっしゃるかと思いますが、そういった場面でも違和感なく使って頂けると思います。

また、半日イヤホンを装着したまま過ごしましたが、耳が痛くなることもなく付けているのを忘れている瞬間もありました。

音質はパワフルな低音と上品な高音を合わせ持っている

前作「Earbuds II」から一番進化したポイントは音質です。

BOSE特有の中低域の厚みが進化しており、音の響きが非常にリッチに感じました。

中高音の抜け感やクリアさがましており、メロディーラインやボーカルもしっかりと聞くことができます。

パワフルな低音と品のある高音を合わせ持つ、とてもバランスのいい音質に仕上がっています。

また、高音質コーデックであるaptX Adaptiveに対応しているので、対応する端末を使用すれば高音質で音楽が楽しめます。

「Ultra Earbuds」は、イヤホンを装着する度に音質を最適な状態に自動で調整してくれます。

装着する度に最適化をしてくれる

BOSEは最新技術であるCustom Tuneテクノロジーをこのイヤホンに採用しています。これは、個々の耳の形状に合わせて音質を自動で分析し最適化してくれるというものです。

まず、イヤホンが特殊な音を発して、その反響音を測定します。そして、そこから分かる耳の形状にマッチさせて、最適なオーディオ特性で音楽を再生してくれるのです。

いつでもベストな音質で聴けるのが、この製品の素晴らしさと言えるでしょう。 

イヤホンに任せておけば音質を自動で調整してくれる

イヤホンは精密機器なので、落下の衝撃やホコリから保護するためにも収納ケースの併用がおすすめです。

ノイズキャンセリングはより自然に

「Ultra Earbuds」は数あるワイヤレスイヤホンの中で、最高クラスのノイズキャンセリング性能を誇っています。

イヤホンを装着すると、迫力のある起動音が鳴って、次の瞬間には周囲の雑音を消し去ってくれます。

前回のモデルよりもホワイトノイズ音が軽減されており、より静寂の空間に近づきました。

また、ノイキャン特有の耳が詰まる感じも抑えらえれており、違和感の無い装着感になっています。

ノイズキャンセリングの強度は、イヤホンが自動で調整してくれる

耳栓としての使い方

周囲の音を軽減してくれるので、耳栓として使用するために購入に来られるお客様もいらっしゃり、その一例をご紹介します。

  • 仕事の昼休憩の睡眠のために、周囲の音を遮断したくて検討をされている方
  • 寝ホン用のイヤホンを検討されていて、寝返りの際に気にならないコンパクトなイヤホンを探している方 ※寝ホン=寝ながらイヤホン
  • 電車・飛行機などの移動中に読書の為に検討をされている方
  • 隣人の生活音が気になりストレスになっているので、雑音を抑えたい方

外音取込機能は必要十分なレベル

「Ultra Earbuds」はイヤホンをしていても周囲の環境音を取込むことができます。

そのため、電車のアナウンスや人との会話をイヤホンをしたまま行うことができます。

外音取込モードを使用している感覚としては、マイクで収音しているような違和感のあるものではなく、自然に周囲の音を拾ってくれます。

音楽を聞きながらこのモードを使うと、BGM感覚で音楽が聴けるので、家事や仕事中にも使うことができます。

その他の機能について

「Ultra Earbuds」が搭載しているその他の機能について解説していきます。

進化した空間オーディオ機能

「Ultra Earbuds」には、立体的な音声でコンテンツを楽しめる空間オーディオ機能があります。

イヤホン側で立体的に聞こえるように調整してくれるので、YoutuTubeやゲームなどを臨場感ある音声で楽しむことができます

映画館にいるような音に包まれる体験ができる

通話品質は改善の余地あり

「Ultra Earbuds」には通話用のマイクが搭載されています。

静かな室内で通話品質のテストを行いましたが、問題なくクリアな音声で通話ができました。

しかし、周囲が騒がしい場所での通話では、雑音を軽減しきれず人の声が周囲の雑音に負けて聞きずらい場面もありました。

そのため、室内であれば仕事でも使えるクリアな音声で通話ができますが、風が強い場所やカフェ店内など騒音が大きな場所では使えなさそうです。

マルチポイント機能を搭載

「Ultra Earbuds」は今後マルチポイント機能を搭載する予定と発表されています。

2台のデバイスに同時に接続できるマルチポイントは、とても便利な機能で最近の高級イヤホンには必ず搭載されています。

この機能が無いことで購入をためらっていた人もいるはず

アプリを使って音質調整もできる

Bose Musicアプリを利用すると、音質調整・ノイズキャンセリングの強弱や他にも多くの機能が用意されています。

アプリは無料でダウンロードでき、イヤホンの性能を最大限に引き出すことができるので、活用をおすすめします。

低遅延モード

「Ultra Earbuds」には、低遅延モードは搭載されておりませんが、映画やゲームをする分には遅延を感じません。

厳密に言うと、遅延はあるのでしょうが体感として感じることのできないレベルです。しかし、使用目的がゲームに特化しているような方にはおすすめはできません。

スペック・価格の一覧表

発売日2023/10/19
メーカー希望小売価格39,600円(税込)
重量6.24g(片耳)
再生時間6時間
(ケース充電使用時24時間)
クイックチャージ20分間の充電で最大2時間
充電方式USB Type-C
対応コーデックSBC/aptX Adaptive
防塵・防水性能IPX4
カラーバリエーションブラック
ホワイトスモーク
ムーンストーンブルー
Bluetoothバージョンver.5.3
マルチペアリング対応
マルチポイント対応
BOSE QuietComfort Ultra Earbudsのスペック表

まとめ

「Ultra Earbuds」は、最強のノイズキャンセリング機能を搭載した、BOSEサウンドを楽しめるイヤホンでした。

最後に、このイヤホンをおすすめできる方とおすすめできない方をまとめました。

おすすめしたい方
  • 強力なノイズキャンセリングと高音質を両立したイヤホンが欲しい方
  • 現行モデルの「Earbuds Ⅱ」を検討されていた方
  • フィット感の良いワイヤレスイヤホンをお探しの方
おすすめしない方
  • 現行モデルの「Earbuds Ⅱ」をすでに持っている方
  • 通話品質の良いワイヤレスイヤホンをお探しの方