【バーチャル試聴】BOSE QuietComfort Earbuds 2(II)とEarbuds 1(旧モデル)の違いを比較して徹底レビュー!

「新発売されたQuietComfort Earbuds 2(II)のノイズキャンセリング機能がすごいらしいけど、旧モデルと比べてどうなの?他に進化した機能はあるの?」そんな疑問はありませんか?

本記事では、スペックの比較・装着感・音質や利用シーンなど様々な視点からQuietComfort Earbuds 2と旧モデルの違いを解説しています。

筆者のプロフィール

家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。→初めてのワイヤレスイヤホンの選び方を解説

まずは結論!コスパ重視ならこれ一択

結論、コストパフォーマンスを重視するなら「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」がおすすめ!ただし、ノイキャン性能にこだわるなら「QuietComfort Earbuds 2」もありです。

「QuietComfort Earbuds(旧モデル) 」は国内最大級のオーディオビジュアルアワード(VGP2021年)でライフスタイル大賞を受賞しており、一般の方だけでなくプロにも認められた高品質かつ高級なイヤホンです。

「QuietComfort Earbuds 2」が発売されたことで、「QuietComfort Earbuds (旧モデル)」が値下がりしており、Amazonでは一時19,800円で販売されていました。

新作の「QuietComfort Earbuds 2」の半額程度で旧モデルが購入できるとなると、各モデルの違いが気になるところです。次章以降で詳しく比較をしていきます。

QuietComfort Earbuds 2と旧モデルのスペック比較

それぞれの製品スペックを表にまとめました。ここでは各モデルの違いをさらっと見て頂くだけで十分です。

比較項目QuietComfort(旧モデル)
QuietComfort 2(新モデル)
メーカー希望価格¥33,000円¥36,300円
Amazon販売価格¥19,800円¥33,000円
製品重量約94g約60g
ケースサイズ8.9(W)×3.2(H)×5.1(D)cm6.0(W)×6.6(H)×2.7(D)cm
イヤホン重量8.5g(片耳)6g(片耳)
イヤホンサイズ2.6(W)×3.9(H)×2.5(D)cm1.7(W)×3.0(H)×2.2(D)cm
バッテリー6時間
(ケース充電使用時18時間)
6時間
(ケース充電使用時24時間)
充電ケースUSB-C/ワイヤレスUSB-C
BluetoothバージョンBluetooth 5.1Bluetooth 5.3
イヤーピースStayHear Maxチップ 3サイズBose Fit Kit 各3サイズ
(イヤーチップ
・スタビリティバンド)
カラーバリエーション4色
(トリプルブラック
・ソープストーン
・ストーンブルー
・サンドストーン)
4色
(トリプルブラック
・ソープストーン・エクリプスグレー・ミッドナイトブルー)
防水性能IPX4
マルチペアリング対応
マルチポイント非対応
専用アプリ
QuietComfort Earbuds 2と旧モデルのスペック比較表

表を見ただけでは、具体的にどう違うのかがわかりにくいと思いますので、各項目ごとに詳しく解説して行きます。

製品外観の比較

充電ケース

QuietComfort Earbuds(旧モデル)
充電ケースのサイズと重量

最近のイヤホンにしてはやや大きめ、ポケットに入らないこともないが、基本的にはカバンに入れたくなるサイズと重量です。

QuietComfort Earbuds 2
充電ケースのサイズと重量

手で握りやすいサイズ感になっており、ポケットや小さい鞄に入れても邪魔にならないサイズ仕上がっています。

並べて比べてみるとよりサイズ感がわかりやすいと思います。「QuietComfort Earbuds 2」は厚みも少なく、体積では約23%スリムになっており、重量も約30%近く軽量になっています。

イヤホン本体

QuietComfort Earbuds(旧モデル)
イヤホン本体のサイズと重量
QuietComfort Earbuds 2
イヤホン本体のサイズと重量

イヤホン本体を比較すると高さと横幅のサイズ差がみられます。重量も約30%軽くなっているので、長時間着用した時の耳への負担もより少なくなると考えられます。

機能や品質を求めるとイヤホン本体のサイズが大きくなる傾向にあります。

「QuietComfort Earbuds 2」は「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」に比べて軽量かつコンパクトになっているので、性能面の進化が気になります。

装着感

ワイヤレスイヤホンを選ぶときに大切なポイントの一つに装着感があります。着けやすさ・フィット感・耳への負担など装着感でも注意が必要な点がいくつかあります。

QuietComfort Earbuds
(旧モデル)
QuietComfort Earbuds 2
装着のしやすさ
フィット感
安定感
耳への負担

QuietComfort Earbuds(旧モデル)の装着感

QuietComfort Earbuds(旧モデル)を実際に装着するとこんな感じです。

存在感があるのでイヤホンが目立つのが嫌な方には不向きですが、カラーバリエーションが4色あり、存在感があるのでアクセサリーの1つとして取り入れることもできそうです。

「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」は装着している時に耳が痛くならないように、イヤホンのプラスチック部分が耳に当たらないよう設計されています。

接触面がすべてやわらかいシリコン素材なので、会議・授業・動画鑑賞など長時間イヤホンを装着される方にもおすすめできます。

イヤホンはシリコン素材のウイングチップを耳の対輪(青色線)と呼ばれる部分に差し込むことで安定させています。

実際に装着してランニングを行いましたが、ずれる気配すら感じない程安定した装着感でした。イヤホンを落としたくない方や水没させたくない方には特におすすめです。

装着は慣れると簡単ですが、初めの数回は正しく装着できているか鏡で使って確認した方がいいかもしれません。

QuietComfort Earbuds 2の装着感

「QuietComfort Earbuds 2」は、装着するとこんな感じで、QuietComfort Earbuds(旧モデル)に比べてコンパクトで、目立ちにくいです。

そのため、仕事で使ったり、イヤホンをさりげなく付けたい人におすすめできます。

付け心地はとても自然な感じで、耳の穴に深く入っている分けでもないのに安定感を感じました。その秘訣は2種類のイヤーチップにあります。

やわらかいイヤーチップは楕円形で、耳の穴にフィットして密閉感を高めてくれます。スタビリティーバンドは耳の対輪(青色線)に引っ掛かることで自然な装着感を実現しています。

QuietComfort Earbuds(旧モデル)よりも軽量かつコンパクトなので、よりストレスなく長時間の使用ができそうです。

性能の比較

音質

「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」・「QuietComfort Earbuds 2」ともに高音質の音楽が楽しめ、非常にキレのある低音重視のBOSEサウンドが楽しめます。

「QuietComfort Earbuds 2」にはCustomTuneテクノロジーが新たに搭載されており、ユーザーの耳に合わせてチューニングをしてくれます。

イヤホンを充電ケースから取り出して装着するたびに、サウンドとノイズキャンセリングをユーザーの耳の状態に合わせて最適化してくれます。

内蔵のマイクが耳内部の音響反応を測定し、0.5秒以内に調整してくれるなんともハイテクな機能が搭載されています。

バーチャル試聴で音の傾向を確認

実際のイヤホンで音楽を流して収録を行いましたので、バーチャル試聴で音の傾向を確認することができます。※イヤホンでの視聴をおすすめします

QuietComfort Earbuds(旧モデル)QuietComfort Earbuds 2

音の傾向を客観的に分析

イヤホンの性能を客観的に見るために音の解析も合わせて行いました。

筆者がイヤホンの性能チェックに使っているEric Claptonの「Change the world」で解析を行った結果が以下のようになります。

どちらのイヤホンも低音がしっかり出ており、全音域でバランスよく調整されています。

QuietComfort Earbuds(旧モデル)QuietComfort Earbuds 2
縦軸に音量(dB)・横軸を音域(Hz)にしたスペクトル解析
使用楽曲:Eric Claptonの「Change the world」

2つのグラフ(薄い紫が旧モデル)を重ねると赤丸部分(500-1000Hz)に違いが見られ、このあたりが音の傾向として感じられる部分だと思います。

「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」はボーカルが近くに聞こえ、「QuietComfort Earbuds 2」はボーカルだけでなく楽器やコーラスの声もバランスよく聞こえるような違いを感じました。

ノイズキャンセリングを比較

BOSEのノイズキャンセリングの仕組み

ノイズキャンセリングはBOSEが飛行機のパイロット用に開発した機能で、騒音から耳を保護する目的で開発されました。

周りの音を遮断するのには2種類の方法があり、どちらのモデルもこの2種類の仕組みを組合わせてノイズを軽減しています。

1つ目は、耳栓の様に物理的に音を遮断する方法で、特殊な形状をしたやわらかいシリコンをイヤーピースに使用することで高い遮音性を実現しています。この仕組みをパッシブノイズキャンセリングと呼びます。

2つ目は、BOSEが開発して特許を取得しているアクティブノイズキャンセリングという機能で、雑音と逆の音波を発生させることで耳に雑音が届かないようにしてくれます。

BOSEで初めて完全ワイヤレスイヤホンにノイズキャンセリング機能が搭載されたのが「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」で、2019年発売当初は業界最強クラスのノイズキャンセリング性能を誇っていました。

2022年現在でもワイヤレスイヤホンの中でも上位クラスにあり、未だにその性能を超えるメーカーは少ない状況にあります。

そんな中、2022年11月に「QuietComfort Earbuds 2」が、業界NO.1のノイキャン性能を搭載し発売されました。

驚くほど周りの騒音を軽減してくれ、没入感のある環境で音楽を楽しめます。また耳栓代わりとしても使え、勉強や仕事で集中したい時には、静かな環境をイヤホン一つで作り出すことができます。

ノイズキャンセリングの強さを数値で表すと、「QuietComfort Earbuds 2」が10点中の10点だとすると、「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」は7点ぐらいだと思います。

ノイズキャンセリング性能の違いを体感

騒音が大きいとされる地下鉄の電車内でイヤホンを使用した場合の、ノイズ軽減テストを行いました。

どちらも優秀なノイズキャンセリング機能を搭載していますが、比較するとやはり「QuietComfort Earbuds 2」の方が軽減能力が高いです。

下記動画内では、はじめから電車の音が聞こえますので、イヤホンをして体感してみてください。

QuietComfort Earbuds(旧モデル)QuietComfort Earbuds 2
順番:外音取込→ノイキャン→外音取込

再生時間の10秒と17秒の部分でモードが切替わっています。
順番:外音取込→ノイキャン→外音取込

再生時間の6秒と12秒の部分でモードが切替わっています。

外音取込

「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」・「QuietComfort Earbuds 2」ともに現在発売されているワイヤレスイヤホンの中では、トップレベルの外音取込機能です。

ちょっとした会話やレジの店員さんとのやり取りは違和感なく行え、歩行の際もどの方向から車が迫っているのかも分かる程に自然な仕上がりになっています。

「QuietComfort Earbuds 2」については、「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」よりもマイクの性能が向上しており、耳にイヤホンを付けていることを忘れるぐらい違和感なく周囲の音を聞くことができます。

ワイヤレスイヤホンの中では、Air Pods Pro(第2世代)の外音取込機能が最強だと思っていましたが、「QuietComfort Earbuds 2」も同程度の性能を有しています。

通話品質

両モデル共に通話に違和感はなく、クリアに相手の声を聞き取ることができました。

周囲のノイズを軽減してくれる機能もあるので、騒音の中でも通話相手にあなたの声を鮮明に届けることができます。

カフェ店内の環境音のなか通話音声を収録してみたので、気になる方はチェックしてみてください。

QuietComfort Earbuds(旧モデル)QuietComfort Earbuds 2

「QuietComfort Earbuds 2」の発売当初は通話性能に難がありましたが、アップデートで改善が行われたようです

仕様の比較

操作性

どちらも基本的な操作はイヤホンから操作することができる、音量調整がイヤホン側からできないワイヤレスイヤホンも多いですが、どちらも対応しているのでとてもうれしい。

2つのモデルの違いとしては、「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」は左右のイヤホンで操作が分かれており、「QuietComfort Earbuds 2」は左右どちらでも同じ操作が可能になっているのと、曲送りと曲戻しが新たに機能として追加されている。


QuietComfort Earbuds
(旧モデル)

QuietComfort Earbuds 2
音量調整右イヤホン:上下にスワイプして音量調整(アプリでの設定が必要)上下のスワイプで音量調整
音楽の停止右イヤホン:二階のタップで再生・停止1回のタップで、停止・再生
通話右イヤホン:二階のタップで通話の応答と終了ワンタップで応答、ダブルタップで通話終了
通話拒否右イヤホン:長押しダブルタップ
音声アシスタント右イヤホン:長押し長押し(設定変更)
ショートカット左:長押し長押し→ノイキャン切替
長押し→音声アシスタント
ノイキャン切替左イヤホン:ダブルタップ
ノイキャンの強さが切替わる
長押し(初期設定)
曲送りなしダブルタップ
曲戻しなしトリプルタップ

バッテリー

どちらも本体は最大6時間も再生することができ、ケースを使えば18時間・24時間の使用することが可能です。

QuietComfort Earbuds
(旧モデル)
QuietComfort Earbuds 2
充電方式有線/ワイヤレス充電有線
再生時間最大6時間
(ケース充電使用時18時間)
最大6時間
(ケース充電使用時24時間)
充電時間約2時間約3時間
急速充電15分
(最大2時間の再生が可能)
20分
(最大2時間の再生が可能)

充電時間や急速充電は若干の差がありますが、「QuietComfort Earbuds 2」の充電方式が有線のみになってしまったのが残念ではあります。

筆者はどちらも使用したことがありますが、再生時間が短いと感じたり充電頻度にストレスを受けることはありませんでした。

まとめ-こんな方にはこのモデル-

「QuietComfort Earbuds 2」のレビューを旧モデルである「QuietComfort Earbuds(旧モデル)」と比較しながら解説させて頂きました。

最後に使い方や特徴からおすすめのモデルをまとめておりますので、ご参考頂ければ幸いです。

QuietComfort Earbuds(旧モデル)はこんな方におすすめ
  • コスパ良くBOSEサウンドを楽しむ・ノイズキャンセリング機能を使いたい方
  • イヤホンの装着でとにかく安定感を求めている方
  • イヤホン本体・充電ケースの大きさが気にならない方
QuietComfort Earbuds 2はこんな方におすすめ
  • 強力なノイズキャンセリング機能・少しでもいい音質で音楽を楽しみたい方
  • 長時間使用を想定していて、少しでも耳への負担を減らしたい方
  • イヤホン本体・充電ケースが軽くてコンパクトなものを求めている方

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