「Apple純正ヘッドホンであるAirPods Maxが気になっている」
ワイヤレスのイヤホンが主流のAppleですが、「AirPods Max」はAppleで唯一のヘッドホンタイプのデバイスになります。
そのスタイリッシュなデザインと、臨場感のあるサウンドで今までのヘッドホンとは一線を画すような音楽体験が可能になっています。
この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や、店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「AirPods Max」の解説しています。
Apple「AirPods Max」の特徴は?
「AirPods Max」を使ってみて感じた良い点・残念な点をまとめてみました。
- 空間オーディオ機能で立体的な音楽体験ができる
- イヤーパッドが簡単に取り外せるので汚れても洗える
- 周囲の騒音を軽減するのノイズキャンセリング機能を搭載
- Appleデバイス間の接続先の切替が非常にスムーズ
- LDACやaptXなどの高音質コーデックには対応していない
- コンパクトに折り畳むことができない
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Apple「AirPods Max」のレビュー
「AirPods Max」を使ってみた感想や、使い勝手をご紹介します。
AirPods Maxの外観と使い方
「AirPods Max」の外観は、無駄なものがないシンプルかつスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
ヘッドバンド部分にはメッシュ状の素材が採用されており、頭頂部に優しくフィットしてくれるだけでなく劣化しにくい仕様になっています。
ヘッドバンド部分に合皮を採用していると、劣化しても交換できない
イヤーパッド部分は柔軟性のある素材になっており、頭を優しく包み込んでくれます。
また、イヤーパッドは取り外し可能なので、汚れたり劣化しても交換することできれいな状態でヘッドホンを使うことができます。
「AirPods Max」の左側のハウジング部分には操作用のボタンが集約されています。
デジタルクラウン(赤丸)とノイズコントロールボタン(青丸)を操作することで、音量を調整したりモードの切替が行えます。
- 再生・停止:デジタルクラウンを1回クリック
- 早送り:デジタルクラウンを2回クリック
- 巻き戻し:デジタルクラウンを3回クリック
- 音量の調整:デジタルクラウンを回す
- モードの切替:ノイズコントロールボタンをクリック
ヘッドホンを外すことで音声を一時停止にできる
色のバリエーションは豊富
「AirPods Max」のカラーバリエーションは、スペースグレイ・シルバー・グリーン・スカイブルー・ピンクの5種類となっています。
オーソドックスなシルバーを中心に、個性的なカラーが用意されています。
好きな色を選べる
臨場感と迫力ある音質
「AirPods Max」の音質は、バランスの取れたフラット傾向の音質で、アーティストの楽曲が録音された時の音源を忠実に再現してくれます。
また、解像度の高さも感じられるので音の輪郭を把握しやすく、低音の迫力を感じつつもボーカルもしっかりと聞かせてくれます。
ちなみに、付属の有線ケーブルを使ってAppleデバイスに接続して使用することも可能ですが、音質には大きな差は見られませんでした。
有線ケーブルを使用してもロスレスオーディオには対応できないため、バッテリー切れや遅延をゼロにしたい時に使えるアイテムだと感じました。
AirPods Maxの空間オーディオがすごい
「AirPods Max」はヘッドホンタイプの為、「AirPods」シリーズと比べて音場が広く感じます。
さらに、空間オーディオ機能を使用すると音の定位(方向)を感じられるので、まるで目の前で演奏しているかのような臨場感を体感できます。
この機能は、Apple Music内にあるコンテンツだけでなく、どんな音源でも使用することができます。
いつも聞いている音源を空間オーディオで再生できる
ノイズキャンセリングと外音取込は非常に優秀
「AirPods Max」には、優秀なノイズキャンセリング機能と外音取込機能が搭載されています。
「AirPods Max」のノイズキャンセリング性能
「AirPods Max」は、ヘッドホンを装着することで周囲の騒音を軽減してくれるノイズキャンセリング機能を搭載しています。
低音から高音まで満遍なくノイズをカットしてくれるので、周囲がうるさい環境でも音量を上げ過ぎることなく音楽を楽しめます。
ちなみに、騒音が激しいと言われる地下鉄(85~100dB)に乗って「AirPods Max」を使用した感覚から言うと、8割程度の騒音を軽減してくれる感覚でした。
電車や飛行機などの移動が快適になる
「AirPods Max」の外音取込機能
「AirPods Max」には、ヘッドホンを装着したまま周囲の音を取り込める外音取込機能が搭載されています。
ヘッドホンやiPhoneからモードを切り替えることができるので、車内のアナウンスを聞きたい時や、人と会話したい時に便利な機能です。
また、周囲の環境音を聞きながら音楽をBGM感覚で使用することもできるので、仕事や家事をしながらのながら聞きにも使用することが可能。
あまりにも自然に周囲の音が聞こえるので、装着していることを忘れる瞬間があるほど
優秀な通話性能
「AirPods Max」には、優秀な通話用マイクが搭載されています。
通話中の周囲のノイズを軽減する機能も搭載しているので、騒がしい場所でもあなたの声をクリアに届けてくれます。
周囲の雑音を気にする必要がないので、室内だけでなく屋外でも快適に通話することができます。
合計8個ものマイクが搭載されている
装着感は良好だが、重さが気になる
「AirPods Max」のヘッドバンドやイヤーパッドは柔らかい素材が採用されており、フィット感や装着感は快適です。
しかし、重量が約385gと一般的なヘッドホンと比較すると50~100g程度重たくなっているため、長時間使っていると疲れが出てくる可能性があります。
筆者は「AirPods Max」を使用してよく映画を見ますが、2時間までなら疲れることなくヘッドホンを使用できています。
メガネとは干渉せずに使える点はポイント
2時間以上ヘッドホンを使用される場合は、休憩を取りながら使用するか、軽量のヘッドホンをおすすめします。
よくある質問
「AirPods Max」のよくある質問についてまとめてみました。
AirPods Maxは遅延が気になる?
「AirPods Max」は、iPhoneなどのAppleデバイスと接続して使用する場合、ほとんど遅延を感じることはありません。
音ゲーやFPSなどのゲームでも違和感なくプレイできましたが、気になる方はゲームの時だけ有線接続することをおすすめします。
YouTubeなどを見る分には遅延を感じない
AirPods Maxのペアリング方法は?
「AirPods Max」をWindows/PC/Androidのペアリング方法について解説します。
ヘッドホンのコントロールノブを約5秒間長押し
ランプが白色に点滅
接続したいデバイスのBluetooth設定の一覧の中に、「AirPods Max」が表示されるので、選択すれば接続完了
iPhoneとのペアリングは、電源を入れて近付けるだけ
AirPods Maxはマルチポイントを搭載している?
「AirPods Max」は、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント機能を搭載していません。
しかし、Appleのデバイス間であればその都度切り替えることなく、マルチポイント機能のような使い方が可能です。
たとえば、iPadとiPhoneを持っていた場合、iPadでゲームを楽しんでいる時にiPhoneに電話が掛かってきても、ヘッドホンを取り外さずに受話することができます。
iPhoneとAndroidの2台持ちの場合は、その都度Bluetooth設定から接続を切替える必要があります。
どの端末でも使えるようにして欲しかった
AirPods Maxはコストコで売っている?
執筆時点(2024/1/2)では、日本のコストコには「AirPods Max」は販売されていません。
イヤホンタイプの「AirPods」シリーズなら、コストコで定価よりも安値で販売されています。
AirPods Maxのコーデックは?
「AirPods Max」のコーデックは、SBCとAACとなります。
高音質コーデックには対応していませんが、iPhoneやAndroidでも問題なく使用することができます。
iPhoneとの相性は良い
AirPods Maxの値段は?
「AirPods Max」の価格は、公式サイトないし正規販売店では84,800円となっています。
その他のサイトであれば、78,800円が最安値になっております。Appleの保証(アップルケア)に加入するには正規販売店で購入する必要があります。
AirPods Maxの洗い方は?イヤーパッドは洗える?
「AirPods Max」は防水性能がないヘッドホンとなりますので、お手入れの際には柔らかい乾いた布(クロス)を使用しましょう。
スピーカーやマイクなどのメッシュ部分は、綿棒を使用して優しく汚れを落としてあげるのがおすすめです。
イヤーパッドは水洗いが可能なので、汚れが気になる方は人肌程度のお湯を使用して掃除をしてみてください。
AirPods Maxは雨の中使えるか?
「AirPods Max」は防水機能を搭載していないヘッドホンのため、小雨程度の雨でも濡れる場所によっては故障する可能性があります。
そのため、雨の中での使用は避けるようにしましょう。万が一濡れてしまった場合は電源を入れずに完全に乾かしてから電源を入れてください。
AirPods Maxは運動中に使えるか?
「AirPods Max」に限らず、ヘッドホンを運動中に使用すると振動によってズレてしまいます。
また、汗でイヤーパッドを濡らすことで劣化を早めたり、故障の原因となることがありますので、運動中の使用はおすすめしません。
AirPods Maxは音漏れが気になるか?
「AirPods Max」は、一般的な密閉型のヘッドホンと同等の遮音性となります。
そのため、周囲に人がいる環境で大きな音量で音楽を聞きたいなら、カナル型のイヤホンの方がおすすめです。
自分で音漏れを確認する方法をいくつか解説しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
AirPods Maxのリセット方法について
「AirPods Max」に問題がある場合は、再起動やリセットを行うことで問題が解決することがあります。
- 再起動:ノイズコントロールボタンとデジタルクラウンをLEDがオレンジ点滅するまで長押し
- リセット:ノイズコントロールボタンとデジタルクラウンをLEDがオレンジ点滅後、白に点滅するまで長押し
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2020/12/18 |
販売価格 | 84,800円(税込) |
充電方式 | Lightning |
コーデック | SBC/AAC |
防水性能 | – |
連続再生時間 | 最大20時間 |
充電時間 | 3時間 |
ドライバー | 40mm |
マイク | 〇 |
カラーバリエーション | スペースグレイ シルバー グリーン スカイブルー ピンク |
重さ | 385g |
マルチポイント | – |
まとめ-こんな方におすすめ-
この記事では、「AirPods Max」を実際に使ってみた感想や音質のレビューをさせて頂きました。
最後に、「AirPods Max」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- Apple純正のヘッドホンが使いたい方
- 高音質かつ臨場感のある音声で音楽や動画を楽しみたい方
- 仕事でも使えるレベルの通話性能を求めている方
- 強力なノイズキャンセリング性能を搭載したヘッドホンをお探しの方
- コンパクトに折り畳めるヘッドホンをお探しの方
- LDACなどでハイレゾ相当の音源で音楽を楽しみたい方
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。