Ankerから発売されている「Soundcore Space Q45」と「Soundcore Life Q35」はなにが違う?
「どちらの方が自分に合っているのか分からない」、「それぞれのヘッドホンの特長を知りたい」そんなお悩みはありませんか?
どちらのヘッドホンも強力なノイズキャンセリング機能が搭載され、多機能なアプリも使えるコスパの優れた製品です。
両者の販売価格の差額は約3千円となっており、価格差に見合うだけの違いがあるのかどうか?が気になるところです。
この記事では、Ankerの「Space Q45」と「Life Q35」の音質・性能・装着感・使い勝手など、様々な角度から比較して解説しております。
また、ヘッドホンを疑似的に体験できるバーチャル試聴や、ノイキャン性能を体感できる音声も収録しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
まずは結論!
筆者の結論としては、購入するなら「Space Q45」がおすすめです。
「Space Q45」は、周囲の雑音レベルに合わせてノイズキャンセリングの強度を自動で調整してくれ、常に静かな環境を保ってくれます。
また、柔らかくなったイヤーパッドは装着感を上げてくれるだけでなく、遮音性も向上させてくれています。
音漏れが気になる場所や、周りが騒がしい場所でも、周りを気にすることなく没入感のある環境で音楽を楽しむことができます。
「Space Q45」と「Life Q35」の主要な項目をピックアップして比較しています。
項目 | Space Q45 | Life Q35 |
---|---|---|
発売日 | 2022/9/21 | 2021/7/28 |
参考価格 (2023/3月現在) | 14,990円 | 11,990円 |
ノイズキャンセリング機能 | 自動で調整 | 手動で調整 |
外音取込機能 | 自然な音声 | 機械的な音声 |
マイク性能 | クリアな音声 | 声がややこもる |
バッテリー性能 | 最長65時間 5分の充電で最長4時間 | 最長60時間 |
充電時間 | 約2時間 | |
重量 | 295g | 270g |
充電方式 | 有線(USB Type-C) | |
コーデック | SBC/AAC/LDAC | |
カラー | 3 色 ブラック/ネイビー/ホワイト | 3 色 ブラック/ネイビー/ピンク |
製品の外観と使い方
「Space Q45」と「Life Q35」を比べると本体形状だけでなく質感や材質にも違いが見られます。
Soundcore Life Q35の外観と使い方
「Life Q35」の外観はシンプルな形状で、前作の「Life Q30」のデザインを継承しています。
素材はプラスチックを採用していますが、表面に加工が施されているので、メタルのような艶(ツヤ)があり高級感を感じられます。
イヤーパッドとヘッドバンド部にはレザー調の柔らかな素材が使用されており、肌触りも良好です。
Soundcore Space Q45の外観と使い方
「Space Q45」のデザインは前作の「Life Q35」から一新され、シンプルかつ美しい形状に仕上がっています。
表面はマットなコーディング素材が塗布されており、サラサラとした手触りで指紋が気になりにくい質感に仕上がっています。
ハウジング部分の光沢がマットな質感と対照的で、高級感を演出しています。
また、ヘッドバンドとハウジングを繋ぐヒンジ部分には、アルミニウム合金が使われていて、頑丈な作りになっています。
ヘットバンド部のクッションは、「Life Q35」と比べてやや薄めな仕上がりになっています。
Soundcore Space Q35・Q45の操作方法
どちらのヘッドホンも、右側のハウジング部に操作ボタンが集約されており、音量調整・音声再生/停止ボタンが配置されています。
「Space Q45」のボタン類の形状は「Life Q35」よりも飛び出しが抑えられており、すっきりとした印象です。
- 再生/一時停止:2回タップ
- 音量を上げる:下から上にスワイプ
- 音量を下げる:上から下にスワイプ
- 次の曲へ:後ろから前にスワイプ
- 前の曲へ:前から後ろにスワイプ
ノイズキャンセリングと外音取込機能
「Space Q45」と「Life Q35」の一番大きな違いを感じたのはノイズキャンセリング性能です。
どちらのヘッドホンも優秀なノイズキャンセリング性能を搭載しておりますが、遮音性や没入感に違いがあります。
「Space Q45」のイヤーパッドは低反発性の素材を使用しており、「Life Q35」よりも遮音性の高さを感じられます。
また、ウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載したことにより、周囲の雑音レベルに合わせて自動でノイズキャンセリングの強弱を行ってくれます。
騒音のうるさい場所では強く、静かな場所では弱くしてくれるので、ノイキャン特有の耳の詰まった感覚が抑えられたり、ホワイトノイズを感じにくくなります。
環境に合わせて常に静かで快適な環境を作り出してくれるので、場所を選ばず音楽やコンテンツに集中することができます。
自然なノイキャンを体感できます
ノイズキャンセリング性能を体感
騒音が大きいとされる電車内でイヤホンを使用した場合の、ノイズ軽減テストを行いました。
下記動画内では、はじめから電車の音が聞こえますので、イヤホンをして体感してみてください。
Space Q45 | Life Q35 |
---|---|
外音取込機能について
「Space Q45」と「Life Q35」の外音取込機能にも違いが見られました。
「Life Q35」の外音取込機能は、周囲の音を取り込んでくれているものの、人の声が周囲の音に埋もれてやや聞こえずらい印象を受けました。
電車内のアナウンスなどを聞くことはできても、スムーズに人と会話をするのは難しそうです。
一方、「Space Q45」の外音取込機能は、周囲の音も人の声もバランスよく取り込んでくれます。
ヘッドホンをしたまま、人と会話をすることもでき、自分の声の反響で話しにくいといったこともありません。
「Space Q45」はAIの技術を使って、通話中の周囲のノイズを軽減してくれます。
周囲が騒がしい環境でも、ノイズを軽減して通話相手にクリアな音声を届けてくれます。
「Life Q35」も通話時の周囲のノイズを軽減してくれますが、話している声が埋もれがちになります。
静かな環境での通話は問題なく行えますので、使用する場所を考慮する必要はあります。
音質
「Space Q45」と「Life Q35」を比較したところ、音質に大きな違いは見られませんでしたが、音の傾向が異なっていました。
「Space Q45」は、Ankerらしいドンシャリ傾向の音で、低音域にパンチがあり迫力のある音質です。
一方、「Life Q35」は比較的フラットに近い傾向の音で、バランスの取れた音質です。
どちらもアプリを使うと音質を調整できるので、好きな曲を好みの音質で聞くことができます。
同価格帯のヘッドホンと比較しても見劣りすることなく、音楽の楽しめる音質に仕上がっています。
ノイキャン性能やカスタマイズ性を考慮するとコスパの高いヘッドホンです
バーチャル試聴で音の傾向を確認
実際のイヤホンで音楽を流して収録を行いましたので、音の傾向が気になる方はチェックして見てください。※イヤホンでの視聴をおすすめします
Space Q45 | Life Q35 |
---|---|
使用感
「Space Q45」と「Life Q35」の細かい使用感などを比べてみます。
項目 | Space Q45 | Life Q35 |
---|---|---|
バッテリー性能 | 最長65時間 5分の充電で最長4時間 | 最長60時間 |
充電時間 | 2時間 | |
充電方式 | 有線(USB Type-C) | |
コーデック | SBC/AAC/LDAC | |
マルチポイント | 対応 | |
Bluetooth | ver.5.3 | ver.5.0 |
装着感
「Space Q45」と「Life Q35」はどちらも装着感が良く、長時間装着していても疲れにくい仕様になっていますが、細かい違いがいくつかあります。
写真の右側が「Space Q45」となっており、「Life Q35」と比べてイヤーパッドの質感や厚みが増しています。
低反発のクッションを採用していることで長時間着用していても耳が痛くなりにくく、遮音性も良好です。
写真の下側が「Space Q45」となっており、見た目は「Life Q35」と変わりませんが、「Space Q45」の方がややクッション性に欠けるのかなと感じました。
どちらもメガネの上から装着しても、違和感や痛みはありませんでした
バッテリー性能
「Life Q35」と比べて「Space Q45」は5時間ほどバッテリー性能が優れています。
また、5分の充電で最大4時間再生できる急速充電に対応。出掛ける前にバッテリー切れに気付いたとしても、わずかな時間で充電が可能です。
対応コーデック
どちらのヘッドホンもSBC/AAC/LDACに対応しています。
高音質コーデックのLDACで接続をすれば、より解像感が高くクリアなサウンドで音楽を楽しめます。
マルチポイント
「Space Q45」と「Life Q35」には、同時に2台のデバイスに接続できるマルチポイント機能が搭載されています。
スマートフォンとパソコンなど、複数のデバイスを所有している方なら接続を簡単に切替えられるため、非常に便利な機能です。
ちなみに、マルチポイント接続を行っている時はLDACでの再生が行えませんので、注意が必要です。
遅延について
AAC接続の場合、動画やゲームを行っても画面とズレるような遅延を体感することはありませんでした。
タイミングが重要な音ゲーでも試してみましたが、遅延が気になることもなくプレー出来ました。※筆者は普段ゲームをする機会は少ない方です
現状LDACは遅延が生じるコーデックなので、音楽を高音質で楽しみたい時のみ使用するのが良さそうです。
iPhoneはAAC接続のみなので、コーデックによる遅延の違いは気にする必要がありません。
コーデックについて詳しく知りたい方は、過去の記事をチェックしてみてください。
Bluetoothについて
「Life Q35」のBluetoothは5.0を搭載しており、低電力で安定した接続が行えます。
「Space Q45」は最新バージョンである5.3を搭載し、今後出てくるであろうLDオーディオに早くも対応しています。
対応端末が登場すれば、ワイヤレスオーディオのパフォーマンスが向上するだけでなく、複数人で音楽を聞ける機能も実装予定と発表されています。
アプリ
どちらのヘッドホンも専用のアプリ(Soundcore)に対応しており、合わせてお使い頂くことで、ヘッドホンの能力を最大限に引き出すことができます。
モードの切替について
アプリを使用することで、ノイズキャンセリングの強度を調整することができます。
強度は5段階に分かれており、好みの強さに調整すること可能です。外音取込機能も同様に5段階で調整することが可能です。
「Space Q45」はモード切り替えの調整をすることが可能になっています。
初期設定では、「ノイキャンモード」→「通常モード」→「外音取込モード」の順番で切り替えが行われますが、モードのオン/オフを選択することも可能です。
「通常モード」が不要であれば、「ノイキャンモード」→「外音取込モード」とすることで、モード切り替えの手間が省けます。
細かいポイントですが、自分好みにカスタムできるのはありがたいです。
イコライザー機能
アプリを使用すれば音質を調整することができます。
楽曲やシチュエーションに合わせたプリセット(21種類)が豊富に用意されています。好きな音楽を聞きながら好みのプリセットが選べます。
その他、音域ごとに細かく調整ができるイコライザー機能も搭載されています。
着脱検知機能
ヘッドホンを外したり首に掛けることで、音楽が一時停止される機能です。
その都度音楽を止める操作をしなくて済むので便利な機能の一つです。不要な場合はアプリから機能をオフにできる点もうれしいですね。
その他機能の違い
「Life Q35」のみ睡眠モードがあり、リラックスできる環境音を自分好みにアレンジして再生できる機能が搭載されています。
細かい違いですが、「Space Q45」にはプリセットで低音を強調させるBassUp機能が搭載されています。設定すればNCボタンから直接操作することもできます。
その他はどちらのヘッドホンでも同様の操作が可能です。
まとめ
「Space Q45」と「Life Q35」の性能と使い勝手を比較解説させて頂きました。
どちらもコスパの高いヘッドホンですが、優れたノイキャン性能と快適な装着感を求めるなら「Space Q45」をお勧めします。
逆に、価格を抑えつつ高いノイキャン性能を搭載したヘッドホンが欲しい方には「Life Q35」をお勧めします。
それぞれのヘッドフォンを個別でレビューしておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。→失敗しない!ヘッドホンの選び方を解説