「コスパの良いヘッドホンが欲しい」
そんな願いを叶えてくれるヘッドホンが、Ankerから発売されている「Soundcore Space Q45」です。
アマゾンでもベストセラー１位に選ばれている「Soundcore Life Q30」の後継機として注目を集めています。
「Soundcore Space Q45」が大きく進化した点は、ウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載したこと、外音取込機能が調整可能になったことです。
他には本体のデザイン、音質や使い勝手も進化していますが、詳しくは本文で解説しています。
この記事では、筆者が実際にヘッドホンを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「Soundcore Space Q45」の魅力をお伝えします。
- 装着感が良く、しっかり密閉されているので音漏れを気にしなくていい
- ノイキャン性能が高く、周りの雑音が気にならない
- LDACに対応しているので、ハイレゾ音源を楽しめる
- 一新されたデザインで、高級感のあるヘッドホンを身に着けられる
- マルチポイントとLDAC接続を同時に行えない
タップできる目次
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Anker Soundcore Space Q45のレビュー
このヘッドホンの特長は、前作の「Soundcore Life Q30」では対応していなかった高音質コーデックのLDACに対応したことです。
さらに、今作からウルトラノイズキャンセリング2.0も搭載され、ハイレゾ相当の音質を静かな環境で楽しめるように進化しました。
製品の外観と使い方
「Soundcore Space Q45」ではデザインが一新され、シンプルかつ美しい形状に仕上がっています。
表面はマットなコーティング素材が使用されており、サラサラとした手触りで指紋が付きにくい仕様になっています。
ハウジング部分の光沢がマットな質感と対照的で、高級感を演出しています。
ちなみに、右側のハウジング部はタッチセンサーになっており、手のひらで触れている間は周囲の音を取り込むモードに切り替わります。
イヤーパッドは、レザー調の柔らかい素材が採用されており、パッドの厚みは前作よりやや厚めです。
操作を行うボタン類は前作と比べて、出っ張りが抑えられておりスマートな見た目に進化しています。
操作は右側のハウジング部に集約されており、音量調整や音声再生/停止ボタンが配置されています。
その都度スマートフォンを取り出すことなく、操作ができるのはうれしいですね。
再生/一時停止：音声再生/停止ボタンをクリック
受話/終話：音声再生/停止ボタンをクリック
音量を上げる：＋ボタンをクリック
音量を下げる：ーボタンをクリック
次の曲へ：＋ボタンを長押し
前の曲へ：ーボタンを長押し
カラーリングは、ネイビー・ブラック・ホワイトの３色展開で、好みの色を選ぶことができます。
装着感
低反発クッションを使用したイヤーバッドなので、フィット感が良く遮音性の高さを感じられます。
側圧もマイルドなので長時間着けていても快適に過ごせそうです。
ヘッドホンの重さは、約295gと前作よりもやや重たくなっていますが、ワイヤレスヘッドホンの平均的な重さに収まっています。
メガネを掛けている筆者でも、２時間の映画を違和感や痛みを感じることなく楽しめました。
重低音が響くパワフルな音質
音質はAnkerらしいパワフルな音質で、音の傾向としてはドンシャリとなっています。
低音域は厚みがあり中高音域はやや表現の幅が狭いように感じられますが、迫力のある低音と高音で音楽を奏でてくれます。
相性の良い楽曲としてはロックやダンスミュージック・EDMが上げられます。
コーデックはSBC・AAC・LDACに対応しており、aptXには非対応となります。
高音質コーデックであるLDACに対応しているので、ワイヤレスでもハイレゾ音源を楽しむことができます。
Android端末でLDAC接続をした場合、AAC接続に較べて解像感が上がり、中高音域をよりクリアに聞くことができます。
iPhoneはAAC接続のみなので、ハイレゾ音源の再生ができないものの、価格を考慮すれば十分音楽の楽しめる音質になっています。
同梱されているケーブル（有線）を使用すれば、ハイレゾ音源を楽しむことができます
バーチャル試聴で音の傾向を確認
ヘッドホンから流れる音楽を録音してみたので、音の傾向が気になる方はチェックしてみてください。
動画を再生すると音楽が流れますので、イヤホンかヘッドホンでの視聴をおすすめします。
ノイズキャンセリングと外音取込機能
このヘッドホンには、Anker独自のウルトラノイズキャンセリング2.0が搭載されています。
周囲のノイズレベルに合わせて、自動でノイズキャンセリングの強弱を調整してくれます。
実際に装着してみると、ノイズキャンセリングモードに入った瞬間周囲の音を軽減してくれ、電車内のような雑音の多い場所でも快適に過ごすことができます。
また、静かな場所では自動でノイキャンの強さを調整してくれるので、ホワイトノイズがほとんど気になりません。
SONYやBOSEの上位モデルの遮音性には劣るものの、この価格帯のヘッドホンと比較するとトップクラスの性能です。
ノイズキャンセリング性能を疑似体験
騒音の激しい電車内を想定してノイズ軽減テストを行いましたので、気になる方はチェックしてみてください。
動画を再生すると、音が鳴りますのでイヤホンかヘッドホンの装着をおすすめします。
外音取込モードから始まり、ノイズキャンセリングモード→外音取込モードの順に変わっていきます。
外音取込機能について
このヘッドホンには、外音取込機能が搭載されており、ヘッドフォンをしながら周囲の音を聞くことができます。
前作よりマイク性能が向上しており、周囲の音を自然に取り込めるように進化しています。
ヘッドホンをしながら人と会話をしたり、歩いている時に周りの音を聞きたい時などに便利です。
また、アプリから外音取込機能の強さを５段階で調整できるようになったのもうれしいポイントです。
このヘッドホンには優秀なマイクが搭載されているので、ハンズフリー通話をすることができます。
通話時に周囲の雑音を軽減してくれる機能が搭載されいるので、通話相手にクリアな音声を伝えることができます。
仕組は検討も付きませんが、AIを使って周囲の雑音を除去してくれているそうです。
周囲の環境音を気にせず、通話やオンライン会議・授業で使えるのは心強いですよね。
対応デバイス
このヘッドホンは、iPhoneやAndroidにも対応しており、以下のデバイスとも接続が可能です。
iPhone・Android（アンドロイド）・ウォークマン・テレビ・PC・iPad・PS5・Nintendo Switchなど
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続（A2DP）対応のBluetooth機能が必要
遅延に関しては、AAC接続の場合は動画やゲームをしても体感できるような遅延は感じられませんが、LDAC接続の場合は遅延がやや気になります。
音楽を楽しむときはLDAC接続、動画やゲームをするときはAAC接続に切り替えて使い分けた方が良さそうです。
ペアリング方法
ペアリングは、Bluetoothを利用して接続を行います。
電源がオフの状態でボタンを長押しします。
LEDが青色に点滅すればペアリングモードに入っています。
デバイス（iPhoneなど）のBluetooth設定から「Soundcore Space Q45」を選択すると接続完了です。
次回からは電源を入れると自動的に接続されます
アプリやその他の機能
専用のアプリ（Soundcore）を使うことで、ヘッドフォンの能力を最大限に引き出すことができます。
ヘッドホンのボタン操作を変更できる機能も用意されており、カスタマイズ性の高いアプリです。無料で使えるので是非使ってみてください。
モードについて
アプリを使用することで、ノイズキャンセリングの強度を調整することができます。
通常は自動で調整してくれていますが、手動で調整することも可能です。ノイズキャンセリングの強度は５段階に分かれており、好みの強さに調整できます。
外音取込機能も同様に、５段階で調整することが可能です。
また、ヘッドホンのANCボタンからモードを切り替える時に、初期設定では「ノイキャンモード」→「通常モード」→「外音取込モード」の順番で変更できますが、アプリから設定することで「ノイキャンモード」→「外音取込モード」の順に変更することも可能です。
この「通常モード」を自由に設定できるって、個人的に結構ポイントが高いです。
イコライザー機能
アプリを使用すれば音質を調整することができます。
楽曲やシチュエーションに合わせたプリセット（21種類）が豊富に用意されています。好きな音楽を聞きながら好みのプリセットが選べます。
その他、音域ごとに細かく調整ができるイコライザー機能も搭載されています。
マルチポイント機能
アプリからマルチポイントを有効にすると、２台のデバイスと同時に接続することができます。
接続をスムーズに切替えられるため、複数のデバイスを持っている方にはとても便利な機能です。
ちなみに、LDAC接続とマルチポイント機能は一緒には使えないので注意が必要です。
バッテリー性能
ワイヤレス製品は必ず充電する必要がありますが、バッテリー性能が低いと頻繁に充電する手間が増えるだけでなく、バッテリーの劣化にも繋がります。
このヘッドフォンは、最長65時間再生できるロングバッテリー性能を搭載しており、煩わしい充電作業を極力減らしてくれます。
また、バッテリーがゼロの時でも、５分間充電すると最大４時間使える急速充電にも対応しています。
さすが、モバイルバッテリーも作っている会社だけのことはありますね
着脱検知機能
ヘッドホンを外したり首に掛けることで、音楽が一時停止される機能です。
その都度音楽を止める操作をしなくて済むので便利な機能の一つです。不要な場合はアプリから機能をオフにできる点もうれしいですね。
保証サービス
Anker製品は充実した保証サービスが無料で付いてきます。
期間内に自然故障が起これば、無償で修理を行ってくれるサービスです。
また、会員になるだけで最長24カ月まで保証期間が延長されます。しかも26カ月までは20％オフのクーポンまで付いています。
これだけ充実していると、安心して購入することができますね
スペック表・価格
| 項目 | 仕様 |
| 発売日 | 2022/9/21 |
| メーカー小売価格 | 14,990円 |
| 再生時間 | 最大65時間（５分の充電で最大4時間再生） |
| ドライバサイズ | 40mm |
| 充電時間 | 約2時間 |
| 充電方式 | USB Type-C |
| 通話機能 | 〇 |
| 有線接続 | 〇 |
| マルチポイント | 〇 |
| 折りたたみ | 〇 |
| 重量 | 295g |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LDAC |
| Bluetooth | ver.5.3 |
| AIアシスタント搭載 | × |
| AIアシスタント呼出機能 | 〇 |
| カラー | ブラック/ネイビー/ホワイト |
こんな方におすすめ
今回ご紹介した「Soundcore Space Q45」を一言でまとめると、コストを抑えつつ高いノイキャン性能と、使い勝手の良さを両立させたコスパの優れたワイヤレスヘッドホンでした。
最後に、「Soundcore Space Q45」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- 周囲の雑音をしっかりカットしてくれるヘッドホンをお探しの方
- 低音が強めの迫力ある音質で音楽を楽しみたい方
- 音質や使い勝手を調整できるカスタマイズ性の高いヘッドホンをお探しの方
- フィット感が良く、耳が痛くなりにくい快適なヘッドフォンをお探しの方
- ノイキャン特有のホワイトノイズが気になる方
- 低遅延モードが無いので、ゲームメインで使用するヘッドホンをお探しの方
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。