正直に言うと、最初はそこまで期待していませんでした。
「インナーイヤー型でノイズキャンセリング?AirPodsほどではないだろう」と。
ところが、Anker Soundcore Liberty Budsを耳に入れた瞬間、
その予想はいい意味で裏切られました。
耳を塞ぎきらない、あの軽い装着感のまま。
それなのに、周囲の雑音だけがすっと遠ざかり、
音だけがクリアに浮かび上がってくる。
自分の声はこもらず自然に聞こえるので、会話もしやすい。
本記事では、インナーイヤー派・AirPods派・普段使い重視のユーザーに向けて、
Liberty Budsの快適さ・機能性・音質を“実際の使い心地”から徹底レビューします。
タップできる目次
- 1 【総合評価90点】「Soundcore Liberty Buds」の特徴
- 2 同梱物や使い勝手をチェック
- 3 【音質 85点】誰でも聴きやすい“バランス型サウンド”
- 4 【装着感 90点】インナーイヤーの弱点を“イヤーウィング”でしっかりカバー
- 5 【ノイキャン性能 90点】インナーイヤーとは思えない静けさ
- 6 【使い勝手 80点】毎日使うほど良さが分かる万能イヤホン
- 7 【アプリ機能 85点】EQ調整・操作割り当て・ウィジェットまで“全部直感的”に操作可能
- 8 【AirPodsと比べて劣る点】快適さでは勝てるが、“Appleエコシステムとの連携”ではどうしても敵わない
- 9 「Soundcore Liberty Buds」はどんな人におすすめ?
- 10 まとめ:Liberty Budsは「日常で一番使いやすい」を目指す人に最適な1台
【総合評価90点】「Soundcore Liberty Buds」の特徴

Soundcore Liberty Budsは、インナーイヤー型の軽さと開放感を保ちながら、カナル型レベルの機能性をしっかり詰め込んだ“ハイブリッド型”のイヤホンです。
1週間このイヤホンを使い込んだ結果、総合評価は90点としました。※1.5万円以下のイヤホンとして算出
次に「Soundcore Liberty Buds」の特徴について、良い点と残念な点についてまとめてみました。
- インナーイヤー型とは思えないノイズキャンセリング性能
- 片耳約4.9gの軽さと安定したフィット感
- 声やBGMがクリアに聞こえるバランスの良い音質
- マルチポイント接続が非常に便利
- ワイヤレス充電に非対応
- タッチ操作が苦手な人にはやや慣れが必要

ランニングやジムでも使えるしっかりとした装着感
同梱物や使い勝手をチェック

Soundcore Liberty Budsのパッケージはしっかりと作り込まれており、価格なりの高級感があります。

同梱物には充電用のコード(USB Type-C)や取扱説明書が入っています。
また、イヤーウィングもサイズ別に4種類用意されていて、装着方法まで詳しく図解されています。

正しく装着できるように付け方も図解で解説してくれている
【音質 85点】誰でも聴きやすい“バランス型サウンド”

Soundcore Liberty Budsの音質は、一言でまとめると
「長時間聴いても疲れない、聞き取りやすい音」 です。
イヤホンによっては、低音がドンッと強すぎたり、高音が刺さるように鋭かったりして、“派手ではあるけど聴き続けるとしんどい”ということがあります。
しかしLiberty Budsはその真逆で、
ボーカル(人の声)・楽器・BGMの音が自然にまとまって聞こえる のが特徴です。
1. 声がしっかり聞こえる
YouTube、ラジオ、ポッドキャストなどの
“人の声が中心のコンテンツ”が非常に聞きやすいです。
声がこもったり埋もれたりしにくく、言葉が頭に入りやすいタイプ。
2. 音の分離がよく、BGMも邪魔しない
音楽や動画で、
「声とBGMが混ざってよく分からない」
ということが起きにくいイヤホンです。
それぞれの音がほどよく離れて聞こえるため、
「音がごちゃごちゃしない」 という安心感があります。
3. 低音は“強すぎず弱すぎず”ちょうどいい
重低音を売りにするイヤホンではありませんが、
必要な部分はしっかり出るので、音楽や動画に物足りなさは感じにくいです。
ズンズン鳴りすぎない分、
長時間の動画視聴や音声コンテンツとの相性が抜群。

“聞きやすさ”を重視した万人向けの音質だよ
【装着感 90点】インナーイヤーの弱点を“イヤーウィング”でしっかりカバー

Soundcore Liberty Budsの装着感を一言で表すなら、
「軽くて、耳にそっと乗っているような自然さ」 です。
インナーイヤー型は、
“落ちやすい”“安定しない”
というイメージを持つ人も多いですが、その弱点をしっかり解消しています。
1. 片耳約4.9gの軽さでストレスが少ない
イヤホンは軽ければ軽いほど、耳の負担が減って長時間使いやすくなります。
Liberty Budsは片耳わずか4.9g。
着けた瞬間に「これ、軽いな」と感じるレベルで、
仕事中・移動中など“長い時間つけっぱなし”でも疲れにくいのが特徴です。
2. 4サイズのイヤーウィングで“しっかり固定”

インナーイヤー型は、カナル型のように耳の奥まで挿し込まないため、
運動時や歩行時にズレやすいのが欠点。
しかしLiberty Budsには 4サイズのイヤーウィング が付属しており、
この“羽のようなパーツ”が耳の内側に引っかかって安定させてくれます。
- 頭を振っても落ちにくい
- ランニングでも意外としっかり固定
- 汗で滑ってもズレにくい
と、インナーイヤーとしてはとても優秀です。
3. 圧迫感が少なく耳が痛くなりにくい

カナル型は「耳が痛い」「圧迫感が苦手」という人も多いですが、
インナーイヤー型のLiberty Budsはその不快感がほぼありません。
耳を塞ぎきらないので、
- 蒸れにくい
- 痛みが出にくい
- こもった感じが少ない
という“軽さと快適さ”を実現しています。

イヤホンはずれにくく、長時間の使用でも耳が痛くなりにくい
【ノイキャン性能 90点】インナーイヤーとは思えない静けさ

Soundcore Liberty Budsのノイズキャンセリングは、
インナーイヤー型としては“異例”と言えるほど優秀です。
一言で表すなら、
「耳の圧迫感がないまま、雑音だけがふっと消える不思議な静けさ」。
一般的なノイキャンは「耳を密閉する前提」で効果を出していますが、
Liberty Budsは密閉しないインナーイヤー型にも関わらず、
しっかり周囲の雑音を抑えてくれます。
1. 耳が詰まる感じが少ない“自然なノイキャン”
カナル型のノイキャンでよくある、
- 耳がポコっとする感じ
- 圧迫感で気分が悪くなる
- 自分の声がこもって喋りづらい
といった“不快感”がほとんどありません。
Liberty Budsは耳を密閉しないため、
圧迫感なしでノイズだけを取り除くという、とても珍しいタイプ。
「初めてノイキャンを使う人」でも違和感が少なく使い始められます。
2. カフェ・オフィス・電車で明確に効果を実感できる
具体的なシーンで言うと、
次のような雑音がしっかり抑えられます。
- カフェのザワザワした話し声
- PCのタイピング音
- 電車の走行音
- オフィスの雑談音
完全に“無音”にはなりませんが、
それでも音声コンテンツや動画の声がぐっと聞き取りやすくなります。
「聞こえるべき音だけが前に出てくる」感覚です。
3. オンライン会議との相性がとても良い
ノイキャンONでも自分の声が自然に聞こえるため、
- 会議中に声がこもらない
- 喋りづらさがない
- 相手の声がクリアに聞こえる
というメリットがあります。
仕事でイヤホンを使う人なら、
“疲れにくいノイキャン”というだけで大きな価値があります。

“強さ”だけでなく“自然さ”まで両立した、完成度の高い仕上がり
【使い勝手 80点】毎日使うほど良さが分かる万能イヤホン
Liberty Budsは、普段の生活の中で
「あ、これ便利だな」 と感じる機能が非常に多いイヤホンです。
特に魅力的なポイントは以下の通り。
1. スマホとPCの同時接続が超便利(マルチポイント)
スマホで動画を見た後、PC会議に入る。
仕事中によくあるこの流れも、Liberty Budsならワンタッチ。
接続切り替えのストレスがほぼゼロ です。
「同時接続?いらなくない?」と思う人も、
一度使うと手放せない機能です。
2. 外音取り込みが自然で使いやすい
買い物、会話、駅のアナウンスなど、
イヤホンを外さずに周囲の音を拾えるモード。
変に機械っぽい音にならず、
本当に“耳で聞いている”ような自然さ が強みです。
3. Bluetooth 6.1で接続が安定
動画の音ズレを起こしにくく、
外出時でも途切れにくいのがポイント。
イヤホンに詳しくない人でも
「安定している」「ストレスが少ない」と感じやすい部分です。
4. IP55で雨や汗にも強い
多少の雨・汗なら気にせず使えるので、
運動・通勤・屋外での作業まで幅広く活躍します。
【通話性能・遅延 75点】動画・ゲームも快適な低遅延

片側3基、合計6基のマイクに加えて、AIによる通話ノイズリダクションを搭載。
実際に通話で使ってみると、駅やカフェのような雑音が多い場所でも自分の声がしっかり相手に届き、環境音は大きく抑えられるため、オンライン会議や電話でも問題なく使用できます。
風切り音の低減も優秀で、屋外でも声が途切れにくいのが特徴です。
遅延性能も優秀で、60msの低遅延ゲームモードを搭載。
動画視聴ではほとんどズレを感じず、YouTubeやNetflixのリップシンクも自然。
ゲームではタップ音や攻撃音のずれが最小限に抑えられ、スマホゲームとの相性も良好です。
普段使いからビデオ通話、エンタメまで幅広くこなせるバランスの良い仕上がりで、
“通話も動画も快適に楽しみたい人”にとって扱いやすい性能です。

音ゲーやFPSなど本格的なゲーム以外では違和感なく使える
【アプリ機能 85点】EQ調整・操作割り当て・ウィジェットまで“全部直感的”に操作可能
Soundcore Liberty Budsは、「Soundcoreアプリ」と組み合わせることで、
使い勝手が一気にレベルアップするイヤホンです。
特に良いのは、
“難しい設定でも、画面を見れば何となく分かる使いやすさ”。
他社イヤホンはアプリが難解なこともありますが、
Soundcoreアプリは初心者でも迷いにくい構成になっています。
以下、主な機能をわかりやすく解説します。
1. ノイズキャンセリング・外音取り込みの切り替えが直感的
アプリを開くと大きなボタンで
「ノイキャン/外音取り込み/標準」が切り替え可能。
- 出先 → ノイキャン
- 買い物 → 外音取り込み
- 静かな環境 → 標準
というように、画面を軽くタップするだけで操作できます。
初心者でも「今どのモード?」がひと目で分かるのが良いところ。
2. EQ(音質カスタム)が視覚的で分かりやすい
音質を変えたい人向けに、EQ機能も充実。
- 低音を強くしたい
- ボーカルを聴きやすくしたい
- 高音の刺さりを抑えたい
という調整が、
スライダーを上下に動かすだけで簡単にできます。
プリセットも豊富なので、
「難しい設定はイヤ」と思う人でも安心です。
3. ボタン操作の割り当てを自由に変更できる
イヤホン本体のタッチ操作は、
人によって使いやすい動作が違います。
アプリでは、
- シングルタップ
- ダブルタップ
- トリプルタップ
- 長押し
それぞれに「音量」「再生」「ノイキャン切替」などの操作を自由に割り当て可能。
「使いやすい仕様にカスタムしたい人」にとても便利です。
4. マルチポイントの接続状況もアプリで管理できる
スマホとPCの同時接続(マルチポイント)も、
アプリの画面からどのデバイスにつながっているのか表示されます。
「今どっちとつながってる?」
という迷いがなくなり、切り替えもスムーズ。
5. ウィジェットが“地味に便利”
Soundcoreアプリはウィジェットに対応しており、
- 電池残量
- ノイキャンの状態
- 外音取り込みのオン/オフ
などがホーム画面からワンタップで確認できます。
アプリを開かなくても操作できるので、
日常の使い勝手がグッとラクになるポイントです。
【AirPodsと比べて劣る点】快適さでは勝てるが、“Appleエコシステムとの連携”ではどうしても敵わない

Soundcore Liberty Budsは完成度の高いイヤホンですが、
AirPodsと比較すると弱点は確実に存在します。
iPhoneとの連携はAirPodsが圧倒的に優秀
これはどうしても避けられない部分。
AirPodsはApple純正なので、
iPhoneとの連携は他社製では絶対に再現できないレベルです。
例えば…
- ペアリングが一瞬で終わる(ポップアップ表示)
- Apple IDで全デバイスに自動同期(iPad / Macなど)
- 空間オーディオのチューニングがiOSに最適化
- マイクの処理もiPhone側で強化される
- バッテリー残量の表示が標準で分かりやすい
Liberty Budsも使いやすいですが、
“Appleの中で完結する”快適さに関してはAirPodsに軍配が上がります。
「Soundcore Liberty Buds」はどんな人におすすめ?

「Soundcore Liberty Buds」をおすすめできる人と、おすすめできない人についてまとめてみました。
- カナル型の“耳の圧迫感”が苦手な人
- 動画・音声コンテンツをよく観る人
- インナーイヤーでも“ノイキャンが欲しい”人
- 1万円台で“多機能イヤホン”を求める人
- 重低音ガッツリの音が好きな人
- 外音を徹底的に遮断したい人
- 音楽鑑賞がメインで、細かな音の表現にこだわる人
まとめ:Liberty Budsは「日常で一番使いやすい」を目指す人に最適な1台
Soundcore Liberty Budsは、インナーイヤー型らしい“軽さと快適さ”を残しながら、
ノイズキャンセリング・外音取り込み・マルチポイント・アプリ操作など普段使いに欠かせない機能をしっかり詰め込んだ万能イヤホン です。
特に印象的なのは、
耳を塞がないのに雑音がスッと消える自然なノイキャンと、
声が聞き取りやすい音設計。
動画視聴・音声コンテンツ・オンライン会議など、
“日常で使うシーン”がとても快適になります。
価格は1万円台前半で、
この性能を考えるとコストパフォーマンスはかなり高いです。

















家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。