「9割の人はこれで満足」Soundcore Liberty 4を徹底レビュー!実機を使ったバーチャル試聴やノイキャン性能テストも体感できる

コスパの高いイヤホンが欲しい

手の出しやすい価格で高スペックなイヤホンを製造しているAnkerですが、最新作「Soundcore Liberty 4」の性能はどうなのでしょうか?

また、イヤホンを疑似的に体験できるバーチャル試聴や、ノイキャン性能を体感できる音声も収録しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。

この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「Soundcore Liberty 4」の魅力をお伝えします。

筆者のプロフィール

家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・スピーカーの魅力を発信しています。

良い点
  • ノイズキャンセリング性能が優秀で、周囲の騒音をしっかりカット
  • イヤホンのフィット感が良く、長時間の装着でも疲れにくい
  • ノイキャンの強度は周囲の騒音レベルに合わせて自動で調整
  • 電話をしている時に周囲のノイズを軽減してくれるので、クリアな音質を届けられる
残念な点
  • 外音取込時のホワイトノイズが少し気になる

AnkerのSoundcore Liberty 4のレビュー

片手に収まるコンパクトなサイズ感

充電ケースのサイズは幅5.9cm×高さ2.9cm×奥行5.7cmで、イヤホン重量は約5.8g(片耳)・充電ケースを含めても約55gです。

ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンとしては、サイズ・重量ともコンパクトで軽量設計となっています。

気軽にポケットに入れて持ち運べるサイズ感

充電ケースのフタはスライド式になっており、上部に大きくスライドさせることでイヤホンを取出すことができます。

開閉すると充電ケースが光る仕組みになっており、見た目のカッコ良さもありますが、暗い場所でイヤホンを取出すときにも便利です。

スライドが非常に心地よくて、無駄に開閉したくなる

「Soundcore Liberty 4」のデザインは洗練されていて非常にスタイリッシュ。

カラーリングや光沢に高級感が感じられ、操作性を考慮したステック部分の形状もかっこいいです。

イヤホンのスティック部分に感圧式のセンサーが搭載されており、指で挟みこむことでクリックが行えます。

この方式は最新の「AirPods Pro 2」と同じ仕組みを採用しており、使い勝手が良く誤操作などが起こりにくい仕様になっています。

クリック感度もアプリから変更できる点もうれしい

楕円形のイヤーピースで安定した装着感を実現

カナル型(耳栓型)特有の圧迫感が少なく、軽い着け心地を実現しています。

装着感は心地よく、安定感もあるので落下を気にせず音楽に集中できます。

防水性能がIPX4相当なので、汗や小雨であれば心配することなく使えます

イヤーピースは2層構造になっており、今までにない柔らかい質感です。

イヤーピースの穴の形状もこだわっており、フィット感を高めるために楕円形を採用しています。

社外品で専用のイヤーピースは発売されていないため、交換は自己責任となります。

筆者は密閉感を高めたかったので、コンプライのTWo-220-Cを取付けて使用しています。

イヤーピースもS/M1/M2/Lの4種類が同梱されており、耳の大きな方から小さな方までイヤーチップを使って調整頂けます。

豊富なカラーバリエーション

発売当初は、ミッドナイトブラックとクラウドホワイトの2色展開でしたが、最近新色としてワインレッドとスカイブルーが追加されました。

繊細かつ迫力のある音質

「Soundcore Liberty 4」の音質については、今までのシリーズ同様のドンシャリ傾向の音質ですが、音の細部の仕上がりが全然違います。

低音のキレや迫力、高音域の伸びが進化しており、特にボーカルラインである中高音がクリアに聞こえました。

このイヤホンと相性の良い楽曲は、ポップス・ロック・EDMあたりかなと思います。

筆者の個人的なイメージですが、AnkerのSoundcoreシリーズは、機能を重視しているイヤホンだと思っていたので、「Soundcore Liberty 4」の音質の進化に驚きました。

音質はミドルクラスのイヤホンの中ではトップクラスだと思います。

バーチャル試聴で音の傾向を確認

実機を使用して音楽を流して録音してみたので、音の傾向が気になる方はチェックしてみてください。

スマホやPCのスピーカーはスペックが低いものが多いので、イヤホンかヘッドホンでの視聴をおすすめします。

マイク性能について

通話について

本機にはマイクが合計6つ搭載されており、周囲の雑音を軽減してくれるので、通話相手にあなたの声をより大きくクリアに伝えられます。

マイク性能は非常に高く、雑音の大きな場所でもノイズをカットしてくれ、相手にクリアな音質を届けてくれます。

もちろん、室内でも問題なく使用でき、テレワークやWEB会議などの大切な場面でもしっかりと自分の声を届けてくれます。

通話品質を点数で表すと10点中9点を付けられる程の優秀さです。

カフェ店内の環境音のなか、通話した音声を収録しておりますので、通話性能が気になる方はチェックしてみてください。

Soundcore Liberty 4のノイズキャンセリング性能

「Soundcore Liberty 4」は「ウルトラノイズキャンセリング2.0」を搭載、ノイズキャンセリングのレベルも周囲の環境音に合わせて自動で調整してくれます。

そのため、ノイズキャンセリング特有のホワイトノイズを感じにくく、常に最適な環境を作り出してくれます。

ノイズキャンセリングの強度は、満点が10点だとすると8点です。超強力なAirPods Pro2と比較すると劣るものの、必要十分なノイズキャンセリング機能となります。

静かな環境でノイズキャンセリングをオンにすると、ホワイトノイズを感じないので無音の世界にいるように感じます。

ノイズキャンセリング性能を疑似体験

騒音の激しい地下鉄電車内で、ノイズの軽減テストを行いましたので、気になる方はチェックしてみてください。

動画を再生すると、音が鳴りますのでイヤホンかヘッドホンの装着をおすすめします。

外音取込モードから始まり、ノイズキャンセリングモード→外音取込モードの順に変わっていきます。

外音取込機能

「Soundcore Liberty 4」には、イヤホンをしたままでも周囲の音を聞くことができる外音取込機能が搭載されています。

性能は優秀で、マイクで拾ったような機械的な音声ではなく、違和感のない自然な音で環境音を聞くことができます。

こちらも点数を付けるとしたら、10点中7点を上げられる程すぐれた機能です。

静かな場所では、ホワイトノイズが少しきになる

Soundcoreアプリ(iOS,Android)

このイヤホンは、「Soundcore」アプリを使用することでイヤホンの機能を最大限引き出すことができます。

アプリの機能
  • 音質の調整機能(プリセット選択・音域ごとに細かく調整)
  • 高音質のLDACコーデック
  • イヤホンのタッチ操作のカスタム
  • ノイキャン・外音取込・ノーマルの切替
  • 空間オーディオ
  • ヘルスケア管理

Soundcoreのアプリはカスタマイズ・機能性に優れているので、使いやすい様に調整が可能

イコライザー・音質の調整

イコライザー設定では、22種類のプリセットが用意されており好みの音質を選ぶことができます。

また、8つの音域を細かく調整できるイコライザー機能のあるので、カスタム性が非常に優れています。

HearIDでは、その人の耳の形や聴覚に合わせて最適な音質を調整してくれます。健康診断の聴力検査のようなテストと好みの音を選ぶ選択形式の簡単なテストが行われます。

高音質のLDACコーデック

LDACに対応しているデバイスであれば超高音質で音楽を楽しむことができます。

Androidの一部の端末で対応しており、iPhoneは非対応になります。

ちなみに、LDAC設定時はマルチポイント(同時接続)は使用できません。

イヤホン操作のカスタマイズ

左右のイヤホンの1クリック~3クリックの操作を割り当てることができます。合計6つの操作を選択できるので、使用頻度に応じて自由に変更が可能です。

モードの切替

ノイズキャンセリング・外音取込モード・ノーマルモードをタップすることで簡単に切替えることができます。操作画面も直感的に操作ができるデザインなので、迷うことなく切り替えができました。

ノイズキャンセリング機能は、周囲の環境に合わせて自動で調整してくれる「すべての外音」と手動で調整する「音声フォーカス」が選択できるようになっています。個人的には「音声フォーカス」がおすすめです。

外音取込機能は、周囲の音をそのまま収音する「自動でモード切り替え」と、人の声を中心に収音する「手動でモード切り替え」があります。

好みはありますが、個人的には「自動でモード切り替え」を設定することをおすすめします。

空間オーディオ

3Dオーディオには「固定」と「ヘッドトラッキング」があり、音が聞こえてくる方向を調整することができます。

ヘッドトラッキングでは、画面に対して頭の向きを変えれば聞こえてくる音の方向も調整されるので、アーティストのライブ映像などを見る時は会場にいるかのような臨場感を得られます。

音質の再生モードには「音楽モード」と「ムービーモード」があり、音質を選択することができます。

音楽モードは、音楽を楽しむときに選択することで、通常モードよりも空間の広がりを感じられライブ感が増した印象です。

ムービーモードは、映画やドラマを視聴する時におすすめで、音の立体感が増すので劇場で見る映画の感覚に近づけることができます。

ヘルスケア管理

新しく搭載された機能で、心拍数やストレス検知・ワークアウト・消費カロリーも計測が可能です。

機能の精度を調べるために普段使っているスマートウォッチと比較しましたが、おおむね同じような数値を確認することができました。

精度に関してちょっと疑っている部分はありましたが、実用的に使用することができる機能だと思います。

※イヤーチップを社外品と交換するとこの機能が使えなくなる可能性がありますので、ご注意ください。

イヤホンの使い方

イヤホンを使用する際は充電ケースから取出すことで、自動で電源オンの状態になります。ペアリング済みであれば、そのまま耳に装着することでイヤホンを使い始められます。

逆に充電ケースに収納すると自動で電源オフになるので、電源に関しては何か特別な操作をする必要はありません。

操作方法

イヤホンを摘まむようにクリックすることで、曲の一時停止/再生・通話の開始/終了などの操作をすることができます。

操作内容タッチ操作方法
再生/停止1回のクリック(左/右)
曲送り3回のクリック(右)
曲戻し3回のクリック(左)
通話開始/通話終了2回のクリック(左/右)
着信を拒否3回のクリック(左/右)
モード切替2回のクリック(左/右)

ペアリング方法

まずペアリングを開始するために、充電ケースの蓋を開きます。そうすると自動で電源が入り、ペアリングモードに入ります。

デバイス(iPhone・Androidなど)のBluetooth機能から「Soundcore Liberty 4」を選択すると接続完了です。

新たにペアリングしたいデバイスがある場合は、両方のイヤホンを充電ケースに入れた状態で、約3秒間充電ケースの設定ボタンを長押しします。

すると、充電ケースのLEDインジケーターが白く点滅しますので、新しいデバイスから接続を行ってください。

接続できるデバイス一覧

iPhone・Android(アンドロイド)・ウォークマン・PC・iPad・Nintendo Switch

※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要

マルチポイント接続

このイヤホンは2台のデバイスに同時に接続できます。

「Soundcore」アプリの設定画面を開いて、「マルチポイント接続」>「新しい機器と接続する」の順に選択すると接続できます。

他メーカーでは上位機種にしか搭載されていない便利な機能

リセット・初期化の方法

ペアリングが上手くいかない場合や予期せぬエラーが発生した場合は、イヤホンを一度リセットして再度設定し直します。

まず、接続していたデバイスのBluetoothの設定から「Soundcore Liberty 4」とのペアリングの履歴を削除します。

次に、イヤホンを充電ケース戻して、蓋を開けた状態で設定ボタンを10秒以上長押しします。LEDインジケーターが3回白色に点滅すればリセット完了です。

接続したいデバイスのBluetoothの設定から「Soundcore Liberty 4」の登録を行えば作業終了です。

説明書・故障・紛失・問合せ

「Soundcore Liberty 4」は取扱説明書(マニュアル)を用意してくれており、トラブルシューティングも記載があります。

故障かな?と思ったら取扱説明書を参照してみてください。電源がつかない・充電できない・片耳しか聞こえない・音飛びがするなどの不具合の解決策が記載されています。

不具合が起こったらとりあえず、本体の初期化をしてみよう。

Soundcoreは製品の保証期間を18か月にしています。さらに会員になることで最大24か月に伸ばすこともできます。

スペック・価格の一覧表

発売日2022/10/27
メーカー希望小売価格14,990円(税込)
アマゾン価格(2023/2/5時点)14,990円(税込)
充電ケースサイズ幅5.9cm×高さ2.9cm×奥行5.7cm
充電方式USB-C/ワイヤレス充電
重量片耳約5.8g ケース約55g(イヤホン収納時)
ドライバー2つのダイナミックドライバー(9.2mm+6mm)
ノイズキャンセリング対応
外音取り込み機能対応
マルチペアリング対応
マルチポイント対応
装着検知機能対応
コーデックSBC/AAC/LDAC
連続再生時間最大9時間(ケースを含めると28時間)
充電時間約2-3時間
10分の充電で約4時間再生できる急速充電
Bluetoothバージョンver.5.3
防塵・防水性能IPX4
Soundcore Liberty 4のスペック

まとめ

今回ご紹介した「Soundcore Liberty 4」は、コストを抑えつつ音質にも機能にもこだわったイヤホンでした。

最後に、「Soundcore Liberty 4」はこんな方におすすめ!をまとめましたので、ご参考頂ければと思います。

こんな方におすすめ
  • 最新機能を搭載したコスパの優れたイヤホンをお探しの方
  • マルチポイントを使ってデバイスの切替をスムーズに行いたい方
  • 外音取込機能や通話の品質を重視される方