SONYの力作「WF-C700N」をレビュー!初めてのイヤホンにおすすめな理由も解説

音質の良いコスパの高いイヤホンを探している

「SONY WF-C700N」は、エントリーモデル(入門機)の「WF-C500」の後継機の位置付けですが、その機能はエントリーモデルらしからぬ質の高い仕上がりになっています。

この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「WF-C700N」の魅力をお伝えします。

筆者のプロフィール

家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・スピーカーの魅力を発信しています。→初めてのワイヤレスイヤホンの選び方を解説

SONY WF-C700Nの特徴

SONYのWF-C700Nを実際に使ってみて感じた良かった点と残念な点についてまとめてみました。

良かった点
  • 上位モデルと同じドライバーを搭載していて、高音質で音楽が聞ける
  • 軽い着け心地と、フィット感で長時間着けていられる
  • ノイズキャンセリング性能が優秀で、周囲のノイズをしっかりカット
  • 電話をしている時に周囲のノイズを軽減してくれるので、クリアな音質を届けられる
残念な点
  • ワイヤレス充電に対応していない

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SONY WF-C700Nのレビュー

SONYのWF-C700Nを実際に使ってみた感想や、使い勝手について解説していきます。

外観と使い方

充電ケースとイヤホン本体が軽くコンパクトに

前作「WF-C500」よりも充電ケースの体積が約10%・イヤホン本体も約15%小型化しており、重さもわずか4.6g(イヤホン片耳)になっています。

ノイズキャンリング付のイヤホン重量の平均が、6~7g程度なのでかなり軽い設計となっています。

充電ケースも片手に収まるサイズ感で、ズボンや上着のポケットに入れて持ち運べます。また、女性の小さなカバンでも邪魔にならないサイズです。

充電ケースはマットな質感で、サラサラとしており触り心地も良好です。前作と比べても見た目の高級感が上がっているように感じます。

指紋が目立ちにくい質感なのできれいな見た目を保てます

ワイヤレスイヤホンは精密機器になるため、ホコリや衝撃から保護する必要があります。専用のケースについて紹介している記事があるので、気になる方はチェックしてみてください。

イヤホン本体も充電ケースと同じ質感で、側面部分には操作用のボタンが配置されています。

また、マイクの前にメッシュが配置されることで風の気になる場面でも、不快な風の音を抑制してくれてます。

操作方法は簡単で、誤操作が起きにくい物理ボタンを採用

イヤホン側面に配置されたボタンは、物理ボタンなのでタッチセンサーのようにふとした仕草で触れてしまい思わぬ操作をしてしまうことを防げます

また、今までSONYのワイヤレスイヤホンには搭載されてこなかった音量調整機能も今後実装予定ということです。

ボタンの押し心地も軽く、耳への負担も最小限

主なボタンの操作
  • 再生停止:右のイヤホンを1回クリック
  • 曲送り:右のイヤホンを2回クリック
  • 曲戻し:右のイヤホンを3回クリック
  • 音声アシスタント起動:右のイヤホンを長押し
  • モードの切替:左のイヤホンを1回クリック

耳の小さな方でもフィット感のいい着け心地

イヤホンは、小型で軽量な設計に加えて、耳から飛び出る部分を抑えることで、頭に近い重心で装着し、安定感を実現しています。

また、イヤホンの本体と耳の接触面積を増やすために、エルゴノミックなサーフェースデザインを採用しました。

この形状は、耳の複雑な凹凸にも干渉せず、快適に使用できます。

軽くて小さいので耳が痛くなりにくい

カラーバリエーション

カラーバリエーションは、ブラック・ホワイト・ラベンダー・セージグリーンの4色展開となっています。

音質とノイズキャンセリング性能について

SONYらしい音質でバランスも良い

「WF-C700N」の音質は、SONYらしくバランスのいい音質に仕上がっています。低音域は深みがあり、ボーカルも埋もれることなくはっきりと聞こえてきます。

高音域のクリアさも気持ちがよく、聴き疲れしにくい音質になっています。

アプリを使うことで音質調整も可能なので、好きな音楽を好みの音質で楽しむこともできます。

ソニーの独自開発技術「DSEE」により、CD音質相当までヘッドホン内で圧縮された音源の高音域を補完します。

ストリーミング再生やMP3、Bluetoothの伝送コーデックで圧縮された音源でも、広がりのある良質な音で再生できます。

想像以上のノイズキャンセリング性能

このイヤホンには、ノイズキャンセリング機能が搭載されているので、周囲の騒音を軽減して静かな環境で音楽を楽しめます。

ノイキャン性能が非常に優秀で、高音域のノイズはやや残るものの、エントリーモデルらしからぬ性能の高さです。

上位モデルの「LinkBuds S」と同程度のノイキャン性能

また、ノイキャン特有の耳が詰まる感覚やホワイトノイズも少なく、自然に周囲の雑音をカットしてくれます。

人と話したり、周囲の音を聞きたい時は、左のイヤホンを1回クリックするだけで外音取込モードへ簡単に切り替えられます。

周囲の音を自然に取り込む外音取込機能

周囲の環境音を取り込む、外音取込機能も搭載されているので、その時の状況に合わせてイヤホンを外すことなく周囲の音を聞くことができます

前作よりも機能が向上しており、より自然に近い感覚で周りの音を聞くことができます。

電車内のアナウンスはもちろん、散歩中の車の音や話し声もしっかりと効き分けられます。

アプリを使えば20段階で外音取込レベルを調整可能

ただし、自分の声がこもって聞こえることがあるので、ちょっとした会話では使えますが、人と長く話すときは話ずらく感じることがあるかもしれません。

SONY独自の変わった機能の一つに、場所(事前にGPSで登録)や行動によってモードを切る変えることができる設定があります。

使用感・使い勝手

音質調整が可能

専用のアプリ(Headphones Connect)が用意されているので、イコライザー機能を使って細かく音質を調整することができます。

あらかじめ用意されているプリセットもあるので、実際に音楽を聞きながら自分好みの音質に調整してみてください。

低音だけを調整することもできる

通話性能

騒々しい場所でも、周囲の騒音を低減し、クリアな通話を実現するノイズサプレッション技術が搭載されています。

また、マイクの前面にメッシュを配置することで、風によるノイズを低減し、発話者の声をよりクリアに通話相手に伝えることができます。

カフェや道路などの騒がしい場所でも、あなたの声を通話相手にしっかりと届けてくれます

バッテリー性能

ノイズキャンセリングをONにすると、最長7.5時間の本体バッテリーとケース充電を合わせると最長15時間使えます。

ノイズキャンセリングをOFFにすると、最長10時間の本体バッテリーとケース充電を合わせると最長20時間使用できます。

10分の充電で最大1時間再生できるクイック充電に対応しているので、バッテリーが無くてもわずかな時間で充電ができます

防水性能を搭載

IPX4相当の防水性能を搭載しており、急な雨や運動中の汗などからイヤホンを保護してくれます。

IPX4の防水性能

IPX4は、防塵性能は評価されず、水滴が垂直または斜めの方向から噴出された場合に水の侵入を防ぐことができることを示す防水性能規格の一つです。

IPX4規格に合格する製品は、小雨や水しぶきなどの軽度の水濡れ状態には耐えることができますが、完全な水没には対応できません。

安定した接続と低遅延を実現

左右同時伝送接続により、本体の左右側それぞれがプレーヤーからのBluetooth信号を同時に伝送して、接続の安定性を高めています。

そのため、動画を視聴する際の映像と音声のずれも低減されます。

動画や遊びでゲームをする程度であれば、気になる遅延はありません

マルチポイント機能を搭載予定

このイヤホンは、スマートフォンやPCなどの機器2台と同時に接続でき、それぞれから通話や音楽を受信できるマルチポイント接続に対応する予定です。(2023年8月頃予定)

パソコンを使っている時に、スマートフォンが受話した場合は、自動的にスマートフォンの通話に切り替わり、ハンズフリーで通話することができます。

デバイス側からその都度接続し直す必要がないのでとても便利な機能

ペアリング方法

デバイス(iPhoneなど)とイヤホンのペアリング方法を解説します。

簡単に行えますので、電源の入ったデバイスとスピーカーをご用意ください。

STEP

充電ケースを開けてイヤホンを両方取り出す

STEP

耳に装着して、左右のボタンを約5秒間長押しすると、アナウンスが流れる

STEP

接続したいデバイスのBluetooth設定から「SONY WF-C700N」を選択すれば接続は完了です。

スペック・価格の一覧表

発売日2023/4/21
アマゾン価格(2023/4時点)17,600円(税込)
タイプカナル型
充電方式USB Type-C
ドライバーサイズ5mm
コーデックSBC/AAC
重量イヤホン本体4.6g
(ケースを含めると約31g)
連続再生時間最大10時間(充電ケースと合わせて最大20時間)
マイク
マルチペアリング最大8台
カラーバリエーションブラック/ホワイト/ラベンダー/セージグリーン
Bluetoothバージョンver.5.2
防塵・防水性能IPX4
マルチポイント2023/8頃に対応予定
SONY WF-C700Nのスペック表

こんな方におすすめ

今回ご紹介したSONYの「WF-C700N」を一言でまとめると、エントリーモデルらしからぬ機能品質を搭載したコスパの優れたワイヤレスイヤホンです。

最後に、「WF-C700N」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。

こんな方におすすめ
  • 価格を抑えつつ、音質が良くノイキャン性能も高いイヤホンをお探しの方
  • 小型でフィット感が高いので、耳の小さな方や女性の方におすすめ
  • 使い勝手が良く、機能が充実しているので初めてのワイヤレスイヤホンを使う方におすすめ
  • 軽い着け心地なので、耳が痛くなりやすい方や長時間の使用を想定している方
こんな方にはおすすめできません
  • ワイヤレス充電対応のイヤホンをお探しの方
  • ノイズキャンセリング機能が不要な方

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