「耳を塞がないイヤホンが欲しい」、「ランニングや運動中でも落ちないイヤホンが欲しい」そんなお悩みはありませんか？
Shokzから発売されている「OpenRun（無印）」は、耳を塞がずに音楽が聞ける骨伝導イヤホンとなっています。
骨伝導イヤホンの一般的なイメージは、音質が悪くて音漏れがひどい、というイメージを持たれている方もいるかもしれません。
Shokzは2011年にアメリカで設立した会社で、世界中の国で625件を超える特許技術を出願し、独自の骨伝導テクノロジーを搭載したイヤホンは世界中で使用されています。
この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や、店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「OpenRun」の解説しています。
- 着け心地がいいので、長時間でも疲れにくい
- 安価な骨伝導イヤホンと比べると音質がかなり良い
- 通話品質が良くて、通話やWEB会議でも使える
- 防塵防水機能が搭載されているので、使う場所を選ばない
- マルチポイントの設定が煩雑
タップできる目次
ShokzのOpenRun（無印）のレビュー
OpenRunの外観と使い方
OpenRunはとにかく軽い
OpenRunの重さは約26gとなっており、平均的なメガネの重さ（約35g）よりも10gも軽量になっています。
素材にはチタンが使用されているので、高強度なのに柔軟性があり、締め付けることなくフィットしてくれます。
装着時は快適な角度になるように設計されている
素材はシリコンラバーを採用しているので、サラサラしており肌触りの良い質感になっています。
その装着感は軽さも相まって、違和感がなく、自然な着け心地なので装着していることを忘れる程です。
メガネと干渉しないので、メガネと一緒でも使える
操作や使い方は非常にシンプル
OpenRunの本体左側には、マルチファンクションボタンが配置されています。
ボタンを押す回数や長押しで操作が可能ですので、その都度スマホを取出さなくても操作が出来ます。
- 再生/停止：マルチファンクションボタンを１回クリック
- 曲送り：マルチファンクションボタンを２回クリック
- 曲戻し：マルチファンクションボタンを３回クリック
- 音声アシスタントの呼出：マルチファンクションボタンを長押し
OpenRunの本体右側には、音量を調整するボタンと、充電するための端子が配置されています。
音量を上げるボタンは電源ボタンの役割も果たしています。
バッテリー残量や通話中のミュートもイヤホンボタンから行えます。
- バッテリー残量の確認：音量を下げるボタンを長押し（音声停止中）
- 通話をミュート：音量を下げるボタンを長押し（通話中）
ボタンも操作しやすい位置にあるので、押し間違えも少ない
カラーバリエーション
標準サイズのカラーバリエーションは、コズミックブラック/ルナグレー/ブルーエクリプス/ソーラーレッドの4色展開です。
ミニサイズのカラーバリエーションは、ブラック/ブルーの２色展開です。
頭が小さい方や、寝ながら使用したい方、タイトな装着感が好みの方は、ミニサイズがおすすめです。
サイズが分からない方は、公式サイトでサイズの図り方が案内されていますので、参考にしてみてください。
目立ち過ぎないカラーリング
骨伝導とは思えない音質
骨伝導イヤホンの音質は、一般的には従来のイヤホンに比べて劣ると言われますが、Shokz独自の骨伝導テクノロジーを搭載した「OpenRun」は、失われがちな低音も補強されており、クリアな音質を実現しています。
仕事、家事、運動をしながら、BGM感覚で音楽を聞くには十分な音質です。
OpenRunの音漏れは？
骨伝導イヤホンは構造上、音漏れが起きやすくなっています。
「OpenRun」も音漏れがしにくい仕様にはなっていますが、音量を50％程度（あくまでも目安）で流した場合は、周囲の人に聞こえる可能性があります。
人が近くにいない屋外や運動中なら問題ない音量ですが、バスや電車などでは音漏れが気になる方もいるかもしれません。
そんな時は、音量を30％程度まで下げて頂ければ、周囲の方にはほとんど聞こえることはないと思います。
使う場所によって音量を上手く調整しよう
通話性能が高い
「OpenRun」には高性能なマイクが搭載されているので、通話品質も高く、あなたの声をクリアに伝えてくれます。
DSPアルゴリズを搭載しており、周囲の雑音とあなたの声を分離することで、移動中でもクリアで安定した通話ができます。
静かな室内でWEB会議や通話では問題なく使えるレベルの通話品質ですが、風切り音の対策がされていないので、風の強い場所の通話は避けた方が良さそうです。
通話に特化した骨伝導イヤホンなら「OpenComm」がおすすめ
バッテリー性能
OpenRunは約1.5時間充電することで、最大８時間使用することが可能です。
フル充電であれば一日を通して使用しても使うことができ、万が一充電を忘れていても10分で約1.5時間使用できる急速充電にも対応しています。
骨伝導のイヤホンとしては平均的なバッテリー性能
優秀な防塵防水性能を搭載
防塵防水性能はIPX67相当を搭載しています。
ビーチや砂埃の多い環境でも使用でき、防水性能も優れているのでランニングや少しの雨ぐらいでは問題ありません。
ただし、完全防水ではないので装着したままシャワーやプールに入ると故障の原因となります。
日常的なシーンであればストレスなく使える仕様
マルチポイントは設定が少しややこしい
マルチポイントは２台同時にデバイスに接続できるため、非常に便利な機能です。
設定の方法を分かりやすく解説していきます。
音量+ボタンを押して、本体の電源をオフにする
音量+ボタンを長押しして「ペアリングモード」にする
アナウンスが流れるまで、マルチファンクションボタンを長押しする
デバイスのBluetooth設定を開いて「OpenRun by Shokz」を選択し、ペアリング
音量+ボタンを押して、本体の電源をオフにする
音量+ボタンを長押しして「ペアリングモード」にする
２台目のデバイスのBluetooth設定を開いて「OpenRun by Shokz」を選択し、ペアリング
音量+ボタンを押して、本体の電源をオフにする
電源を入れると「２番目のデバイスと接続しました」とアナウンスがあればマルチポイント接続完了
専用のアプリケーションはありません
「OpenRun」には専用のアプリは用意されていません。
OpenRun ProとOpenFitには専用の「Shokz」アプリがあるので、音質調整や細かい設定をカスタマイズしたいなら、上位モデルがおすすめです。
OpenRunのペアリング方法
デバイス（iPhoneなど）とイヤホンのペアリング方法を解説します。
電源ボタン（音量を上げる）を約５秒間長押しする
LEDのインジケーターが青と赤で交互に点滅し始めます
接続したいデバイスのBluetooth設定から「OpenRun by Shokz」を選択すれば接続が完了です
スペック・価格の一覧表
| 発売日 | 2022/3/1 |
| 販売予定価格 | 17,880円（税込） |
| タイプ | ネックバンド |
| 充電方式 | 専用コネクター |
| コーデック | SBC |
| 装着方式 | 両耳 |
| 重量 | 26g |
| 連続再生時間 | 最大８時間 |
| 充電時間 | 約1.5時間 |
| マイク | 〇 |
| マルチポイント | ○ |
| カラーバリエーション | コズミックブラック ルナグレー ブルーエクリプス ソーラーレッド |
| 防塵・防水性能 | IPX67 |
| Bluetoothバージョン | Ver.5.1 |
まとめ-こんな方におすすめ-
最後に、「OpenRun」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- 骨伝導イヤホンの中でも音質にこだわりたい
- 周囲の音を取り込みながら音楽が聞きたい
- 長時間装着しても疲れにくいイヤホンを探している方
- マルチポイント機能を搭載したイヤホンをお探しの方
- 音楽を集中して聞きたい方
- ８時間以上連続して使用したい方
「OpenRun Pro」であれば最大10時間使用することができるので、気になる方はチェックしてみてください。
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。