「高音質で聞けるワイヤレスイヤホンを探している」
フランスの音響メーカーであるDEVIALET(デビアレ)から登場した「Gemini II」は、音質に特化したイヤホンです。
前作の「Gemini」が2021年に発売されたときは、ハイエンドオーディオブランドがワイヤレスイヤホン市場に参入したことで話題となりました。
今作の「Gemini II」も発売してから間もなく在庫が無くなり、筆者が働いている店舗では在庫切れの状態が続いています。
この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や、店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「Gemini II」の解説しています。
DEVIALET「Gemini II」の特徴は?
「Gemini II」を使ってみて感じた良い点・残念な点をまとめてみました。
- ワイヤレスだと思えないほど高音質
- 優れたノイキャン性能を搭載しており、騒がしい場所でも周囲の音が気にならない
- 2台同時に接続できるマルチポイントに対応している
- イヤホンや充電ケースに高級感があり物欲を満たしてくれる
- LDACやaptX Adaptiveには対応していない
- 充電ケースに付いた指紋がやや目立つ
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DEVIALET「Gemini II」のレビュー
「Gemini II」を使ってみた感想や、使い勝手をご紹介します。
Gemini IIの外観と使い方
「Gemini II」の充電ケースは、マットな質感と光沢のある質感を合わせ持った高級感ただよう外観をしています。
サイズとしては、幅65×高さ39×奥行27mmとワイヤレスイヤホンの中でもコンパクトなサイズ感となっています。
コンパクトで軽いので、持ち運びがしやすい
充電ケースのフタを開けると、美しいデザインのイヤホンが収納されています。
収納ケースから取り出しやすい様に傾斜が付いており、掴みやすいので着脱時に落としにくくなります。
細かいところまで作り込まれている
イヤホン本体は、前作のデザインを継承しており楕円形となっています。
前作よりも若干コンパクトになっているので装着感も向上していそうですね。
イヤホン本体の側面部分には、タッチセンサーが搭載しています。
スマートフォンを取り出すことなく、イヤホンから操作を行えるのでとても便利です。
- 再生・停止:右か左を1回タップ
- 曲送り:右を2回タップ
- 曲戻し:左を2回タップ
- 音量を上げる:右を1回タップした後、長押し
- 音量を下げる:左を1回タップした後、長押し
- モードの切替:右か左を長押し
ほとんどの操作をイヤホンから行える
ワイヤレスイヤホンとは思えないほど高音質
「Gemini II」は高級イヤホンの特徴である、解像感の高さや音場の広さといった音の傾向が見られました。
特に音場が広く、ジャズやクラシックの曲を鳴らすと、劇場で聞いているかのような臨場感が体感できました。
繊細な音もしっかりと表現してくれる
フラット傾向の音質で、低音や中音も十分気持ちよく鳴らしてくるのですが、高音のクリアさだけはレベルが違います。
筆者が今まで試聴してきたワイヤレスイヤホンの中では、高音でトップクラスの音質だと感じました。
弦楽器や金管楽器の響きがうつくしい
ノイズキャンセリング機能は必要十分
「Gemini II」に搭載されているノイズキャンセリング機能は必要十分な性能を持っています。
ノイズキャンセリング機能は、強力な性能であればあるほど周囲のノイズをカットしてくれますが、音質を低下させるホワイトノイズを発生させます。
そのため、ノイズキャンセリングの強さと音質のバランスを取るのが非常にむずかしいと言われています。
「Gemini II」は、ノイズキャンセリングと音質のバランスの取り方が絶妙で、音質の低下を最小限に抑えつつ、周囲の音もしっかりと軽減してくれています。
音質重視で楽しみたい方は、ノイキャンをオフにしたらOK
外音取込機能は問題なく使える
「Gemini II」はイヤホンをしたままでも、周囲の環境音を取り込める外音取込機能を搭載しています。
イヤホンをしたままでも周囲と会話ができ、電車内のアナウンスなども聞き取ることができます。
他社メーカーの高級イヤホンの性能と比較すると、見劣りする部分はあります。
外音取込機能をメインで使いたいならおすすめはできない
通話品質は非常に優秀
「Gemini II」は、通話専用のマイクを搭載しており優れた通話性能を実現しています。
周囲の雑音を軽減するAIノイズリダクション技術が搭載されており、騒がしい場所でもあなたの声をクリアに届けてくれます。
1時間ほどのWeb会議でイヤホンを使用しましたが、相手から聞き返されることもなく円滑にコミュニケーションを取ることができました。
人を選びそうな装着感
「Gemini II」のイヤホンの形状は耳にフィットしやすい形にはなっています。
しかし、イヤホン自体に厚みがあるので耳に深く入らないとイヤホンをしっかりとホールドすることができません。
筆者の耳は比較的浅い形をしているので、「Gemini II」を装着して口を動かすと徐々にズレてきました。
口を動かさなければズレることはなかった
「Gemini II」に付属しているイヤーピースは高さのあるものだったので、高さを抑えたイヤーピースに交換してみました。
そうすると、イヤホン本体が耳に深く入って、吸い付くような装着感を得ることができ、口を動かしてもズレることはありませんでした。
イヤーピースを交換したら装着感は上がった
アプリでカスタマイズが自在に行える
「Gemini II」には、専用アプリが用意されています。
イヤホンの性能を最大限に引き出すためにもダウンロードすることをおすすめします。
- イコライザー設定(音質調整)
- バッテリー残量の確認
- イヤホン操作ボタンの確認
- マルチポイントのオンオフ
- ステレオバランスの調整
- ファームウエアのアップデート
音質調整も細かく行える
よくある質問
「Gemini II」のよくある質問についてまとめてみました。
DEVIALET Gemini IIのペアリング方法は?
Gemini IIのペアリング方法は非常に簡単です。
充電ケースを開いてボタンを長押しする
接続したいデバイスのBluetooth設定をオンにする
一覧の中に、「Gemini II」が表示されるので選択すれば接続完了
2台目も同じようにして接続できる
DEVIALET Gemini IIはマルチポイントを搭載している?
「Gemini II」は、マルチポイントを搭載しており、最大2台のデバイスと同時に接続することが可能です。
スマホとPCなど同時に2台接続できるので、PCで音楽を聞いている時に着信があっても、イヤホンをしたままスマホで通話を開始することができます。
一度使うと手放せないぐらい便利な機能
DEVIALET Gemini IIのアップデートはどうする?
「Gemini II」には専用のアプリが用意されています。
アプリ内からファームウエアのアップデートを行うことができます。
不具合の解消や新しい機能に対応したりと、使い勝手が大幅に改善することもあるので、定期的にアップデートすることをおすすめします。
アプリは無料でダウンロードできる
DEVIALET Gemini IIのコーデックは?
「Gemini II」の対応コーデックは、SBC・AAC・aptXとなります。
LDACやaptX Adaptiveは対応していませんが、これらのコーデックが必要だと思わせないぐらいの音質で音楽が楽しめます。
iPhoneユーザーでも問題なく使える
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2023/9/28 |
販売価格 | 64,800円(税込) |
充電方式 | USB Type-C/ワイヤレス充電 |
コーデック | SBC/AAC/aptX |
防水性能 | IPX4 |
連続再生時間 | 最大5時間 |
充電時間 | 1.5時間 |
ドライバー | 10mm |
マイク | 〇 |
カラーバリエーション | ブラック ホワイト |
重さ | イヤホン本体:6g 充電ケース:49g |
マルチポイント | 〇 |
まとめ-こんな方におすすめ-
この記事では、「Gemini II」を実際に使ってみた感想や音質のレビューをさせて頂きました。
最後に、「Gemini II」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- 音質にこだわりたい方で予算にも余裕のある方
- 音質にこだわりつつ、ノイズキャンセリング性能にも妥協したくない方
- ジャズやクラシックなど繊細な楽曲が好きな方
- 2台同時に接続できるマルチポイント機能を搭載したイヤホンをお探しの方
- トップクラスのノイキャン性能を搭載したイヤホンを探している方
- 通話や外音取込機能をメインで使いたいと考えている方
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。