「ノイズキャンセリング機能が強力なBOSEのイヤホンが気になる」
2022年9月に発売になった「Quietcomfort Earbuds II」は、音質・装着感・ノイズキャンセリング機能が特長です。
その中でも強力なノイズキャンセリングは、現在発売されているイヤホンの中で群を抜いているという噂があります。
この記事では、「Quietcomfort Earbuds II」を実際に使ってみた感想や使い勝手を解説しています。
- 世界最高クラスのノイズキャンセリング性能を搭載
- まるで自分の耳の様に周囲の音が聞ける外音取込機能
- 臨場感あふれる高音質のBOSEサウンド
- あなたに合わせてサウンドを自動で最適化してくれるCustomTuneテクノロジー搭載
タップできる目次
Boseの新作 Quietcomfort Earbuds IIのレビュー
製品の外観
充電ケース・イヤホンともに旧モデルに比べてコンパクトかつ軽量になっており、手のひらに収まるサイズ感です。
充電ケースは平たい形状になっているので、ポケットに入れて持ち運ぶこともできます。
ケースの表面には「BOSE」ブランド名が刻印されてあって、渋い雰囲気がたまりません。片手でフタを開閉することができるので、狭い電車の中などでも使いやすいです。
イヤホンはタッチコントロールで操作することができ、「BOSE」のロゴの入った側面を指でタップして曲の再生や受電をすることができます。
また、耳へのフィット感を高めるために、イヤーピース以外にも新たにスタビリティーバンドが装着されています。スタビリティーバンドについては、後記します。
ワイヤレスの充電には対応していない
新しいカラーが登場
2023年3月に新色である、エクリプスグレーとミッドナイトブルーが登場しました。合計4色の中から好きな色を選ぶことができます。
装着感は非常に快適
旧モデルよりもかなりコンパクトな設計で、体積がなんと約30%も小さくなっています。
イヤホンも軽量化されているため、長時間装着していても耳が疲れにくく進化しています。
バッテリー持続時間は最大6時間、充電ケースを含めたら最大24時間再生が可能となっていますので、一日たっぷりと音楽を聴いても問題ありません。
耳への収まりがよく、すっきりとした印象を受けます。顔の正面から見てもイヤホンの飛び出しは少なく、違和感は感じません。
装着感としては、自然な着け心地かつ安定感を感じました。イヤホン上部のスタビリティーバンドが、耳の外道という部分(青色線)に収まっており、フィット感を高めてくれています。
耳との接触面も広くノイズキャンセリングが入っていない状態でも遮音性の高さを感じました。
音を遮る力があるので、音漏れもテストを行いましたが、最大音量付近でなければ音漏れすることはありませんでした。
装着感のテストのためにイヤホンを装着したまま30分間ランニングを行いましたが、ズレや落ちることもなく使用することができました。
ジムやスポーツ中にイヤホンを装着して運動をする方もいらっしゃるかと思いますが、そういった場面でも違和感なく使って頂けると思います。
また、半日イヤホンを装着したまま過ごしましたが、耳が痛くなることもなく付けているのを忘れている瞬間もありました。
テレワークやWEB会議などが長時間になっても大丈夫なバッテリー性能
深い低音が心地いいBOSEサウンドが楽しめる
音質は低音が強めのパンチのあるBOSEサウンドですが、中高音もしっかり聞こえるのでボーカルの声も埋もれずにクリアに聞こえます。
アプリを使えば音質調整も簡単に行えます。細かく調整したい方はイコライザー機能を使って頂き、簡易的な調整であればシチュエーションごとのプリセットから選択できます。
同価格帯の高級イヤホンと比較すると解像感は少し低めに感じました。
コーデックはSBCとAACに対応しています。残念ながらaptx・LDACなどのハイレゾコーデックには非対応となります。
「コーデックってなに?!」という方は、過去の記事で詳しく説明しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
BOSEは最新技術であるCustom Tuneテクノロジーをこのイヤホンに採用しています。これは、個々の耳の形状に合わせて音質を自動で分析し最適化してくれるというものです。
まず、イヤホンが特殊な音を発して、その反響音を測定します。そして、そこから分かる耳の形状にマッチさせて、最適なオーディオ特性で音楽を再生してくれるのです。
いつでもベストな音質で聴けるのが、この製品の素晴らしさと言えるでしょう。
バーチャル試聴で音の傾向を確認できる
実際のイヤホンを使用して、専用のマイクを使って音楽を収録しています。
視聴される際はイヤホンかヘッドホンのご使用をおすすめします。
ノイズキャンセリング・外音取込機能
Bose Quietcomfort Earbuds IIは数あるワイヤレスイヤホンの中で、最高クラスのノイズキャンセリング性能を誇っています。
耳に装着するとノイズキャンセリングモードになり、一瞬で驚くほど周囲の雑音を軽減してくれます。
ノイキャンの強さはアプリでも調整できる
周囲の音を軽減してくれるので、耳栓として使用するために購入に来られるお客様もいらっしゃり、その一例をご紹介します。
- 仕事の昼休憩の睡眠のために、周囲の音を遮断したくて検討をされている方
- 寝ホン用のイヤホンを検討されていて、寝返りの際に気にならないコンパクトなイヤホンを探している方 ※寝ホン=寝ながらイヤホン
- 電車・飛行機などの移動中に読書の為に検討をされている方
- 隣人の生活音が気になりストレスになっているので、雑音を抑えたい方
ノイズキャンセリング機能を疑似体験
地下鉄電車内の騒音を再現した環境で、このイヤホンを使って音声を収録致しました。
ご試聴の際はイヤホンかヘッドホンの使用をおすすめします。
外音取込機能は非常に優秀
外音取込機能に関しても非常に優秀です。内蔵されているマイク性能が高く、周囲の音を聞き取りやすく耳に伝えてくれるので、ながら音楽も楽しめます。
装着感も相まってイヤホンを付けているのを忘れるほど周囲の音を自然に聞くことができます。
電車内のアナウンスやレジでの会話も、その都度イヤホンを外す必要はなくなります。
その他の機能について
「Bose Quietcomfort Earbuds II」のその他の機能についてまとめてみました。
通話品質
Bose Quietcomfort Earbuds IIは、スマホと接続して通話ができる機能を備えています。着信があった時には、簡単な操作で受話を開始して相手と話すことができます。
発売当初は通話音声に難がありましたが、アップデートにより音質はかなり改善しております。
周囲の雑音を軽減する機能も搭載しているので、周りが騒がしい環境でもあなたの声を通話相手にクリアに届けることができます。
カフェ店内を想定して、通話音声を収録しておりますので気になる方はチェックしてみてください。
Bluetooth
Bluetoothは最新のバージョン5.3に対応しています。ペアリングが実行されれば、最大で6台のデバイスを認識し記憶しておくことができます。
また、複数台のデバイスを同時接続するマルチポイントの機能は対応していません。マルチペアリングには対応しておりますので、デバイスの切替えは手動を行うことになります。
アプリ
Bose Musicアプリを利用すると、音質調整・ノイズキャンセリングの強弱や他にも多くの機能が用意されています。
アプリは無料でダウンロードでき、イヤホンの性能を最大限に引き出すことができるので、活用をおすすめします。
「Bose Quietcomfort Earbuds II」には、低遅延モードは搭載されておりませんが、映画やゲームをする分には遅延を感じません。
厳密に言うと、遅延はあるのでしょうが体感として感じることのできないレベルです。しかし、使用目的がゲームに特化しているような方にはおすすめはできません。
操作方法
イヤホンの操作方法一覧
曲の一時停止や次の曲への送り、着信応答やボリューム調節など基本的な操作はイヤホンから行えます。操作方法を表にまとめましたのでご参考ください。
操作項目 | 操作内容 |
音量調整 | 上下のスワイプで音量調整 |
音楽の停止 | 1回のタップで、停止・再生 |
通話 | ワンタップで応答、ダブルタップで通話終了 |
通話拒否 | ダブルタップ |
音声アシスタント | 長押し(設定変更) |
ショートカット | 長押し→ノイキャン切替 長押し→音声アシスタント |
ノイキャン切替 | 長押し(初期設定) |
曲送り | ダブルタップ |
曲戻し | トリプルタップ |
ペアリング方法
デバイス(スマートホンなど)と接続するには、アプリ(Bose Music)で行う方法と手動で行う方法の2種類が用意されています。
手動のペアリング方法は、お使いのデバイスによってやり方は変わってきますが、設定の中のBluetoothから接続することができます。
iPhone・Android(アンドロイド)・ウォークマン・PC・iPad・Nintendo Switch
※パソコンがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
説明書・故障・紛失・問合せ
「Bose Quietcomfort Earbuds II」は取扱説明書(マニュアル)を用意してくれています。
トラブルシューティングもあるので、故障かな?と思ったら一度説明書をご確認ください。片耳だけ音がしない・接続が切れる・耳から外れるなどの不具合の解決策が記載されています。
不具合が起こったらとりあえず、本体の初期化をしてみよう。リセットしても解決しない場合はトラブルシューティングを参考しましょう。
充電ケースやイヤホンを紛失してしまった場合、「Bose Quietcomfort Earbuds II」にはAirPodsの様にデバイスを探す機能が搭載されています。
アプリ「Bose Connect」から探せますので、購入後すぐに設定しておきましょう。
ちなみに、「Bose Quietcomfort Earbuds II」のイヤホン・充電ケースの紛失については、代替品が使えないように設定されているため、BOSEに修理に出す以外方法はありません。※保証期間内でも紛失は保証対象外になります
メルカリなどで、充電ケースや片耳だけを購入しても使用できませんのでご注意ください。
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2021/10/8 |
メーカー希望小売価格 | 36,300円(税込) |
アマゾン価格(2023/1/10時点) | 33,000円(税込) |
ドライバー | 9.3mm |
マイク | 4つ搭載 |
充電ケースサイズ | 6.0(W)×6.6(H)×2.7(D)cm |
重量 | 6g(片耳)充電ケース約60g |
再生時間 | 6時間 (ケース充電使用時24時間) |
クイックチャージ | 20分間の充電で最大2時間 |
充電方式 | USB Type-C |
対応コーデック | SBC/AAC |
防塵・防水性能 | IPX4 |
カラーバリエーション | トリプルブラック ソープストーン |
Bluetoothバージョン | ver.5.3 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント | 非対応 |
まとめ
「Bose Quietcomfort Earbuds II」は、最強のノイズキャンセリング機能を搭載した、BOSEサウンドを楽しめるイヤホンでした。
最後に、このイヤホンをおすすめできる方とおすすめできない方をまとめました。
- 没入感のある環境で音楽・映画を楽しみたい
- 周りの雑音を軽減してくれるイヤホンを探している方
- 仕事・セミナー、移動時間など長時間の使用を想定されている方
- マルチポイントには非対応なので、使用するデバイスを頻繁に切替えたい方にはおすすめできません
- ゲームメインで使用される方には、遅延ゼロではないのでおすすめできません