Boseの「QuietComfort 45」が気になってるけど、前作の「QuietComfort35Ⅱ」との違いは何?そんな疑問にお答えします。
およそ5年ぶりに発売された「QuietComfort 45」は、前作よりもパワーアップしつつ新しい機能も搭載されています。
この記事では、Boseから発売されている「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」の性能・装着感・使い勝手など、思いつく限り比較して解説しております。
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まずは結論!
筆者の結論としては、予算に余裕があれば絶対「QuietComfort 45」をおすすめします。
「QuietComfort 45」は「QuietComfort35Ⅱ」と比べて、ノイズキャンセリング機能が強化され外音取込機能が新たに搭載されました。
マイク性能も向上しているので、騒音のある場所でも通話相手によりクリアな音声を伝えられ、さらにバッテリーの持ちも良くなっています。
とはいえ、「QuietComfort35Ⅱ」も優秀なヘッドフォンなので、予算を抑えたい方や初めてヘッドフォンを購入される方にはおすすめです。
それぞれの機能の比較やその他の機能については、本文で詳しく解説させて頂きます。
「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」の主要な項目をピックアップして比較しています。
項目 | QuietComfort 45 | QuietComfort35Ⅱ |
---|---|---|
発売日 | 2021/10/28 | 2017/11/27 |
参考価格 (2023/3月現在) | 39,600円 | 18,480円 |
ノイズキャンセリング機能 | より強力 | 強力 |
外音取込機能 | 優秀 | 非対応 |
マイク性能 | より優秀 | 優秀 |
バッテリー性能 | 最長22時間 15分の充電で最長3時間 有線接続:最長40時間 | 最長20時間 15分の充電で最長2.5時間 有線接続:最長40時間 |
充電時間 | 2.5時間 | 3時間 |
重量 | 240g | |
充電方式 | 有線(USB Type-C) | 有線(Micro USB 3.5㎜) |
カラー | 4色 ブラック/ホワイトスモーク/ミッドナイトブルー/エクリプスグレー | 5 色 ブラック/シルバー/トリプルミッドナイト/ミッドナイトブルー/ローズゴールド |
通信距離 | 約9m | 約10m |
Amazon Alexa/ Googleアシスタント | 非対応 | 対応 |
Siri | 対応 |
タップできる目次
製品の外観
「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」の見た目は、ほとんど違いはありません。
材質はどちらもプラスチックではなく、強度のあるガラス繊維を練りこんだナイロン樹脂で出来ています。
本体サイズもほとんど変わらず、重さはどちらも240gと軽量です。
QuietComfort 45のサイズ :(幅)184×(高さ)152×(奥行)76mm
QuietComfort35Ⅱのサイズ:(幅)170×(高さ)180×(奥行)81mm
ハウジング部分にあるロゴがあしらわれていますが、「QuietComfort 45」はプリントになっており、「QuietComfort35Ⅱ」は凹凸のあるロゴになっています。
音量ボタンやアクションボタンなど操作系は前作の配置を引き継いでいます。
音質
「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」の音質は、豊かな低音と解像感の高いクリアな音質で、音の傾向としてはフラット寄りになっています。
両者の違いとしては、音量に合わせて音質を調整する性能に差があります。
どちらのヘッドフォンにも、音量に合わせてバランスの良い音質に調整する機能が搭載されていますが、「QuietComfort 45」はあらゆる音楽をハイフィデリティで再現します。
ハイフィデリティとは原音に忠実な音を意味しており、音量を下げても安定した低音を、音量を上げてもクリアなサウンドを奏でてくれます。
「QuietComfort 45」は音のバランスを気にすることなく、聞きたい音量で音楽を快適に楽しむことができます。
ノイズキャンセリングとアンビエントアウエア
「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」のノイズキャンセリング性能は優れていますが、「QuietComfort 45」はより周囲の音を軽減してくれます。
また、周囲のノイズレベルに合わせて、ノイズキャンセリングの強度を自動で調整してくれるため、常に静かな環境を保ってくれます。
「QuietComfort35Ⅱ」は、手動でノイズキャンセリングの調整(High/Low)をすることができます。
「QuietComfort35Ⅱ」はノイキャンOFFのモードもあります
アンビエントアウエア(外音取込)モードは、「QuietComfort 45」のみ搭載されている機能です。
ヘッドフォンで音楽を聞いていても、周りの音が聞こえるので、周囲の音を聞きたい時に便利なモードです。
電車内でこのモードを使えば、アナウンスを聞き逃すこともありません
ヘッドフォンには優秀なマイクが搭載されています。
それぞれに周囲のノイズを除去するシステムが組み込まれており、通話時にあなたの声をクリアに届けてくれます。
どちらも問題なく通話ができますが、人の声にフォーカスして収音する機能のある「QuietComfort 45」の方が、よりしっかりと相手に声を伝えられます。
使用感
「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」を実際に使ってみて感じた細かい使用感などを比べてみます。
項目 | QuietComfort 45 | QuietComfort35Ⅱ |
---|---|---|
バッテリー性能 | 最長22時間 15分の充電で最長3時間 有線接続:最長40時間 | 最長20時間 15分の充電で最長2.5時間 有線接続:最長40時間 |
充電時間 | 2.5時間 | 3時間 |
充電方式 | 有線(USB Type-C) | 有線(Micro USB 3.5㎜) |
マルチポイント | 対応 |
バッテリー性能
筆者は、バッテリー性能は高ければ高いほど正義だと思っています。
「QuietComfort35Ⅱ」と比べて「QuietComfort 45」は1割ほどバッテリー性能が優れているにも関わらず、充電時間は短くなっています。
最長22時間使用することができるので、片道1時間の通勤・通学で使用するだけなら2週間ほど充電せずに使えますね。
また、急速充電にも対応しており、15分の充電で3時間も使えるのはありがたいです。
充電端子が、USB Type-Cになったことも地味にうれしい変化です
マルチポイント
「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」には、同時に2台のデバイスに接続できるマルチポイント機能が搭載されています。
スマートフォンとパソコンなど、複数のデバイスを所有している方なら接続を簡単に切替えられるため、非常に便利な機能です。
今でこそ主流であるこの機能を5年前に発売した「QuietComfort35Ⅱ」に搭載しているなんて素敵すぎます
装着感
写真だと少しわかりにくいですが、ヘッドバンドの質感が異なっています。
「QuietComfort 45」は、イヤーパッドと同じ上質なシンセティックレザーで、肌触りはとても心地いいです。
「QuietComfort35Ⅱ」は、ヘッドバンドにはヨットや高級車にも使われているアルカンターラ素材で、触った感じ布のような質感です。
イヤーパッドはどちらも柔らかく、快適な装着感を得られます。
筆者は普段メガネを着けていますが、その上からヘッドフォンをしても違和感はなく、痛みもありません
遅延について
「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」をSBC・AACの両方で接続して使用しましたが、どちらも体感できるような遅延はありませんでした。
日常的に動画を見たり、ゲームを楽しむ程度であれば遅延の心配をする必要はなさそうです。
厳密には遅延ゼロではないと思うので、ゲーム用のヘッドフォンとしてはおすすめできません
その他の違いについて
Amazon Alexa/Googleアシスタント
「QuietComfort35Ⅱ」には、Amazon AlexaとGoogleアシスタントを使うことができます。
左のハウジングに配置されているアクションボタンを長押して、話しかけるだけなのでとても便利です。
スマホを取り出すことなく電話を掛けられたり、調べ物をできます。
この機能は、「QuietComfort 45」には搭載されていないので、使いたい方は「QuietComfort35Ⅱ」か「Noise Cancelling Headphones 700」を選択する必要があります。
Siriはどちらのヘッドフォンからも呼び出すことができますよ
アプリ
BOSEでは「Bose Music」と「Bose Connect」の2つの専用アプリがあります。
「Bose Music」では、Spotifyなどの音楽配信サービスをまとめて管理することが可能です。
「Bose Connect」では、ノイズキャンセリングの調整や自動オフタイマーなど、詳細な設定ができます。
上記のようなアプリのすみ分けはあるのですが、現在は「QuietComfort 45」は「Bose Music」を使用して、「QuietComfort35Ⅱ」は「Bose Connect」を使用することしかできません。
カスタマイズできる内容はほとんど変わらないので、インストールする際は確認してからダウンロードしましょう。
スペック一覧
項目 | QuietComfort 45 | QuietComfort35Ⅱ |
---|---|---|
参考価格 (2023/3月現在) | 39,600円 | 18,480円 |
ノイズキャンセリング機能 | 2種類のモードを搭載 | 強さを2段階で調整 |
外音取込機能 | より優秀 | 優秀 |
マイク性能 | より優秀 | 優秀 |
マイクの数 | 4つ搭載 | |
バッテリー性能 | 最長22時間 15分の充電で最長3時間 | 最長20時間 15分の充電で最長2.5時間 |
充電時間 | 2.5時間 | 3時間 |
重量 | 240g | |
充電方式 | 有線(USB Type-C) | 有線(Micro USB 3.5㎜) |
カラー | 4色 ブラック/ホワイトスモーク/ミッドナイトブルー/エクリプスグレー | 5 色 ブラック/シルバー/トリプルミッドナイト/ミッドナイトブルー/ローズゴールド |
Bluetooth | ver.5.1 | ver.5.0 |
通信距離 | 約9m | 約10m |
サイズ | (幅)184×(高さ)152×(奥行)76mm | (幅)170×(高さ)180×(奥行)81mm |
Amazon Alexa/Googleアシスタント | 非対応 | 対応 |
Siri | 対応 |
まとめ
「QuietComfort 45」と「QuietComfort35Ⅱ」の性能と使い勝手を比較解説させて頂きました。
冒頭でも申し上げましたが、予算に余裕があれば絶対「QuietComfort 45」をおすすめします。
およそ5年前に発売された「QuietComfort35Ⅱ」は、どのタイミング製造されたのか?は推測になりますがバッテリーの経年劣化については気になるところです。
あなたのヘッドフォン選びの参考になっていれば幸いです。
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドフォンの魅力を発信しています。→失敗しない!初めてのヘッドホンの選び方