今回ご紹介する「ATH-CKS50TW」はオーディオテクニカというメーカーから発売されているイヤホンです。
日本のメーカーであるオーディオテクニカは、創立60年を超える老舗の音響メーカーで海外でも知名度があります。
実際に、筆者が働いている家電量販店でもオーディオテクニカの製品を求めて来店される海外の方が多くいらっしゃいます。
この記事では、その中でも特に人気のある「ATH-CKS50TW」について使用した感想や、店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「ATH-CKS50TW」のメリット・デメリットをまとめて解説しています。
- 重低音が強くパワフルな音質
- 耳にフィットする形状で、装着感が良い
- マルチポイント搭載で、デバイスの切替がスムーズ
- 最大50時間再生できるロングバッテリー
- ワイヤレス充電ができない
- 充電ケースがやや大きい
- 着脱センサー非搭載
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オーディオテクニカ ATH-CKS50TWのレビュー
SOLID BASS ATH-CKS50TWの外観と使い方
充電ケースはやや大きめな印象
充電ケースのサイズは、約38 x 58 x 60mmとなっており、総重量は約71gとなっています。
ズボンのポケットに入れて持ち運ぶというよりは、カバンやリュックに入れて持ち運びたくなるサイズ感です。
他のワイヤレスイヤホンと比較してもやや大きめな印象
イヤホン本体は縦長のメカっぽいデザインで、重量は片耳8.0gです。
サイズと重さは平均以上ですが、その分機能がしっかりと詰まっています。
装着感がいいので、長時間でも疲れにくい
充電ケースは開閉することで、前方に配置されているLEDインジケーターが点灯してバッテリー残量を教えてくれます。
また、底面には有線で充電できるようにType-Cの端子が配置されています。
ワイヤレスの充電には対応していません
操作はイヤホンから簡単に行える
イヤホンの側面にあるボタン(赤丸)をクリックする事で操作が行えます。
指で軽くクリックすると曲の再生/停止などの操作を行え、ボタンが飛び出しているので装着したままでも操作は行いやすいです。
曲の再生/停止・曲送り・曲戻しも可能で、スマートフォンを取出すことなく操作ができます。
音量の調節ができる点はうれしい
- 再生/停止:右側を1回クリック
- 曲送り:右側を2回クリック
- 曲戻し:右側を3回クリック
- 音量を上げる:左側を1回クリック
- 音量を下げる:左側を2回クリック
- モード切り替え:左側を長押し
カラーバリエーション
カラーバリエーションは、ベージュ/ブラック/ブルーの3色展開となっています。
落ち着いた大人なカラーバリエーション
低音を重視しつつ、ボーカルも楽しめる音質
「ATH-CKS50TW」の音質は、低音の主張し過ぎないので、中高音域のボーカルがクリアに聞こえ、全体的にバランスの取れた音質に感じました。
標準の設定でもロック・ヒップホップ・EDMと相性が良いのですが、さらに低音を強調したい場合はアプリから調整することで、好みの音質に近づけることも可能になっています。
音場も広く感じるため、ライブ音源であれば臨場感も楽しめる
ノイズキャンセリング性能
「ATH-CKS50TW」はノイズキャンセリング機能を搭載しており、周囲の雑音を軽減してくれます。
ノイズキャンセリングのモードをオンにすると、周囲の音が小さくなるのがしっかりと体感できます。
静かな部屋で使用すればほとんど無音の世界を体感できます。バスや電車内のノイズは完全にはかき消すことはできませんが、この価格帯のイヤホンとしては十分な性能になっています。
ノイズキャンセリングが強すぎないので、ノイキャン特有の耳が詰まる感じが苦手な方にもおすすめできるイヤホンです。
ノイキャンに点数を付けると10点中7点の性能
外音取込機能も優秀
「ATH-CKS50TW」は、イヤホンを装着したままでも周囲の音が聞ける外音取込機能を搭載しております。
イヤホンで耳を塞いでいるのに、周囲の音が自然に聞こえ、電車内のアナウンスや会計時のレジでの会話などでは違和感なく使用することができます。
イヤホンの左側を長押しすることでモードを切り替えられますが、クイックスルーの方が動作が速く使い勝手は良さそうです。
クイックスルーは、外の音を取り込むのと同時に、再生中の音量を下げてくれます
使用感・使い勝手
装着感・フィット感が非常に良い
イヤホンの見た目からは想像できないフィット感で、しっかりと耳に収まってくれます。
イヤーチップが耳にはまってくれるので、軽く頭を振ったぐらいでは落ちることはありませんでした。
正直このイヤホンを初めて手に取った時は、「おそらく自分の耳に収まらないだろうな~」と思いながら装着した記憶がありますが、いい意味で裏切られました。
筆者の小さな耳でも装着感は良好でした
フィット感の良さの秘訣は、耳の形に対して浅くフィットするデザインを採用していて、耳全体でイヤホンを支える仕組みのおかげです。
また、イヤーピースも通常のものとは異なり、独自開発のイヤーピースを採用する事で、フィット感を上げてくれています。
サイズの異なる3種類のイヤーピースが同梱されているので、あなたの耳に合わせて調整可能
通話性能
このイヤホンはマイクが搭載されているので、通話やWEB会議にも使用することが可能です。
通話品質のテストをスマホやパソコン(PC)で行いましたが、普通に問題なく使えるレベルの通話性能でした。
風切り音の対策はされていないようですので、地下鉄などの風の強い場所ではノイズが入ってしまうかもしれません。
通話相手によっては、有線のマイク付きイヤホンよりもクリアに聞こえる!と言った反応もありました
最大50時間再生できるロングバッテリー
イヤホン単体で最大20時間使用することができ、充電ケースを併用すると最大50時間しようすることができます。
片道1時間の通勤・通学でしか使用しなければ、往復使用したとしても約1ヶ月は充電することなく使える計算になります。
万が一充電が切れていても、10分間の充電で最大90分使用できる急速充電にも対応しています。
ワイヤレスだけど、充電がめんどくさい方に最適
2台同時接続できるマルチポイント搭載
2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントが搭載されているので、スマホとパソコンに接続しておけば、パソコンで動画を見ている時にスマホに着信があっても、接続を切替えることなく受話することが可能です。
防水性能を搭載
IPX4の防水性能は、日常の使用や屋外での活動中に予期せぬ水しぶきや雨による損害を防ぐのに役立ちます。
運動時の汗や急な小雨でも耐えられる仕様になっていますが、完全防水ではないので水中やお風呂場では使用できません。
IPX4は、電子機器や家庭用製品などの防水性能を示す国際規格の1つです。IPX4の防水性能には、以下のような特徴があります。
- 水滴に対する耐性: IPX4の試験では、機器に対して垂直方向から水滴を落とします。この試験により、機器が水滴から保護されていることが確認されます。具体的には、水滴が直接機器に当たっても、内部に浸入することはありません。
- 試験時間と水量: IPX4の試験では、10分間にわたって1分あたり約10リットルの水を機器に垂らします。
- 防水性能の制約: IPX4の防水性能は、機器が水に完全に浸かったり、高水圧の状況にさらされた場合には、内部に水が浸入する可能性があります。
豊富な機能を搭載したアプリ
「Connect」アプリを使用するることで、このイヤホンの能力を最大限引き出すことが可能です。
アプリは無料でダウンロードできますので、是非使ってみてください。
- イコライザーの設定
- サウンドの調整(ボリューム・左右のバランス)
- モードの設定(低遅延モード・サイドトーン)
- クリック操作のカスタマイズ
ペアリング方法
iPhoneとイヤホンのペアリング方法を解説します。
充電ケースを開いて、両方のイヤホンを取出します
インジケーターが白色に点滅を繰り返していることを確認します
接続したいデバイスのBluetooth設定から「ATH-CKS50TW」を選択すれば接続が完了です
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2021/11/5 |
販売予定価格 | 18,480円(税込) |
タイプ | カナル型 |
充電方式 | USB Type-C |
コーデック | SBC・AAC・aptX・aptX Adaptive |
ドライバー | 9mm |
重量 | イヤホン本体8.0g・充電ケース込み71g |
連続再生時間 | 最大20時間 (充電ケースと合わせて最大時50間) |
充電時間 | 約3時間 |
マイク | 〇 |
マルチペアリング | 〇 |
マルチポイント | 〇 |
カラーバリエーション | ベージュ/ブラック/ブルー |
防塵・防水性能 | IPX4 |
Bluetoothバージョン | Ver.5.2 |
まとめ-こんな方におすすめ-
最後に、「ATH-CKS50TW」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- 重低音とクリアなボーカルを楽しみたい方におすすめ
- フィット感が良く、耳の痛くなりにくいイヤホンをお探しの方
- 長時間充電せずに使えるイヤホンをお探しの方
- デバイスの切り替えをスムーズに行いたい方におすすめ
- ワイヤレス充電がマストな方
- コンパクトで軽量なイヤホンをお探しの方
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。→初めてのワイヤレスイヤホンの選び方を解説