【比較レビュー】EarFun Air Pro 4+とAir Pro 4の違いを徹底解説|音質・ANC・機能すべて進化

1.5万円以下のイヤホンで、ここまで進化するとは思わなかった。

前作「Air Pro 4」で高い評価を得たEarFunが、約1年ぶりに送り出した新モデル「Air Pro 4+」。

音質・機能・使いやすさのすべてがアップデートされ、まさに“完成形”に近づいた印象です。

今回は実際に使ってみた上で、前作との違いや音質の変化、ノイズキャンセリング性能などを徹底レビュー。

「Air Pro 4から買い替える価値はあるのか?」を正直に解説します。

筆者のプロフィール

家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。

EarFun Air Pro 4+とは?

2025年11月、EarFunから新たに登場した完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 4+」。

人気モデル「Air Pro 4」から約1年ぶりのリニューアルで、音質・接続・機能のすべてがワンランク上に進化しました。

最大の注目ポイントは、ブランド初のハイブリッドドライバー構成(BA+10mmダイナミック)

さらに、Snapdragon Sound対応により、LDACやaptX Losslessなどの高音質コーデックを幅広くサポート。

この価格帯では珍しい「LDAC+マルチポイント接続の併用」にも対応しています。

【総合評価90点】「EarFun Air Pro 4+」の特徴

控えめな価格ながら、満足感高い音質、充実した機能を搭載。装着感も良いことから総合点を90点としました。※1.5万円以下のイヤホンとして算出

次に「EarFun Air Pro 4+」の特徴について、良い点と残念な点についてまとめてみました。

良い点
  • 1.5万円以下とは思えない高解像度サウンド
  • ノイキャン性能が優秀で、電車やカフェでも静寂を実感
  • 軽量かつフィット感が高く、長時間の使用でも疲れにくい
  • 動画視聴やゲームでも遅延が少ない
残念な点
  • アプリのイコライザー設定が簡易的
  • 装着検出センサーの反応に個体差がある

音質、機能、価格のバランスの取れた製品

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前作「EarFun Air Pro 4」との違いは?

「Air Pro 4+」では内部構造が刷新され、解像感と音の立体感が明確に向上。

さらにLDACとマルチポイントを同時に使えることで、仕事・音楽どちらのシーンでも使いやすくなりました。

項目Air Pro 4+Air Pro 4
発売日2025年11月17日2024年7月19日
価格13,990円9,990円
重量約5.0g(片耳)約5.3g(片耳)
総重量約51g約52g
再生時間最大12時間(単体)
54時間(ケース込み)
最大11時間(単体)
52時間(ケース込み)
急速充電10分で約3時間再生10分で約2時間再生
充電方式USB-C / ワイヤレス充電対応
ドライバー構成BA+10mmダイナミック(ハイブリッド)10mmダイナミック
音質機能NSAA技術(11度オフアクシス配置)通常構造
Snapdragon Sound対応
LDAC+マルチポイント併用×
防塵防水性防IP55IPX5

同梱物や使い勝手をチェック

「EarFun Air Pro 4+」のパッケージはいつも通り、環境に配慮されたシンプルな作りですが、傷や凹みはなく綺麗な状態で届きました。

同梱物は、イヤホン本体の他、説明書、充電コード(Type-C)が付属していました。

イヤーピースは合計5種類入っていたよ

イヤホンの側面にはタッチセンサーが搭載されているから、タップするだけで音楽の再生停止、ノイキャンのオンオフなどの操作が行える。

調整のたびにスマホを取り出さなくても操作することが可能です。

タッチセンサーの感度やレスポンスも早く、ストレスなく使用することができました。

専用アプリからカスタマイズも可能

実際に使ってわかった音質・ノイズキャンセリング性能

【音質:95点】ハイブリッド構成による“音の厚みと透明感”

BAドライバーと10mmダイナミックドライバーを組み合わせたことで、音の表現力が段違いです。

低音はしっかり沈み込みながらもタイトで、輪郭が明確。中高域はBAらしいクリアさがあり、ボーカルの抜けが良くなりました。

全体として「Air Pro 4」よりもレンジが広く、空間的な余裕を感じるサウンドに仕上がっています。

音場の広さと定位の正確さは、この価格帯ではトップクラスです。

音質にこだわりの方にもおすすめできるイヤホン

イヤホンの形状は、大人気モデル「Air Pro 4」の形を継承しており、フィット感は抜群です。

また、片耳で約5gと軽量になっていて、長時間のリスニングでも耳が痛くなりにくい仕様となっています。

実際に新幹線での移動で2時間付けっぱなしにしていましたが、ストレスなく使え、装着しているのを忘れるほど快適でした。

【ノイキャン:90点】QuietSmart 3.0のノイズキャンセリングは健在

EarFun独自の「QuietSmart 3.0」は引き続き高性能。

電車やカフェなどの環境ノイズをしっかり低減し、没入感のあるリスニングが可能です。

前作よりも高周波ノイズの処理が自然で、耳にかかる圧迫感もやや軽減されました。

また、通話時にはcVc8.0通話ノイズキャンセリングが有効に働き、外出先でも相手の声が明瞭に聞き取れます。

イヤホンをつければ、電車や飛行機では快適に過ごせるよ

【機能・使い勝手:85点】LDAC+マルチポイント同時対応の快適さ

Bluetooth 6.0の採用で接続は安定そのもの。

動画視聴時も遅延が少なく、ゲームモードを使えば体感で50ms以下に抑えられます。

そして今回最も便利なのが、LDACとマルチポイントの併用

スマホで音楽を再生しながら、PCのオンライン会議に自動で切り替えられるのは想像以上に快適です。

加えて、Auracast対応・装着検出・Google Fast Pairなど実用機能も豊富。専用アプリではイコライザーの微調整やタッチ操作のカスタマイズも可能です。

【バッテリー周り:85点】ロングバッテリーかつワイヤレス充電対応

Air Pro 4+はイヤホン単体で最大12時間、ケース込みで最大54時間再生に対応。

ANCオンでも36時間持続するため、数日にわたる通勤・出張でも安心して使えます。

ワイヤレス充電にも対応し、10分の急速充電で約3時間再生できる点も便利。

airpods pro 3よりも2倍以上も長く使える

【デザイン:80点】派手さはないがシンプルで使いやすい

「Air Pro 4+」のカラバリは、ブラックとホワイトの2色展開。

デザインもシンプルで、開閉時は大きく前面が開くのでイヤホンは取り出しやすく、収納しやすくなっています。

充電ケースは手のひらに収まるコンパクトなサイズ感なので、持ち運びにも邪魔になりません。

やや厚みはあるので、ポケットに入れるよりは鞄で持ち運ぶ方がいいかも

こんな人におすすめ

「EarFun Air Pro 4+」をおすすめできる人と、おすすめできない人についてまとめてみました。

こんな人におすすめ
  • 1.5万円以下で“音質重視”のイヤホンを探している人
  • スマホとPCを同時接続して使いたい人
  • 通勤・通学でANCをよく使う人
  • Air Pro 4からの買い替えを検討している人
おすすめできない人
  • 高音域よりも低音重視の“ドンシャリ系サウンド”が好きな人
  • タッチ操作より物理ボタン操作を好む人

まとめ|1.5万円以下で“音にこだわる人”のベストバイ

EarFun Air Pro 4+は、前作の完成度をさらに高めた注目モデルです。

BA+DDによる立体的なサウンド、LDAC+マルチポイントの同時対応、そして50dB低減のノイズキャンセリング。

このすべてを1.5万円以下で実現したイヤホンは、ほとんど存在しません。

「とにかく音で選びたい」「価格以上の満足感を得たい」
そんな人には間違いなく“買い”の1台です。

発売は2025年11月17日(月)。
先行予約期間(〜11月16日)は9,793円で購入できるので、気になる方は早めのチェックがおすすめです。

簡単イヤホン診断
自分に合うイヤホンを探してみる
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