「イヤーカフ型イヤホンって、便利そうやけど音は正直そこそこ。」
そう感じている人は多いはずです。
耳を塞がず軽く使える一方で、「音が薄い」「結局サブ機止まり」そんなイメージを持たれがちなのも事実です。
ですが、Shokz OpenDots ONEを実際に使ってみて、その印象は良い意味で裏切られました。
骨伝導イヤホンで知られるShokzが初めて本気で作ったイヤーカフ型モデル。
オープン型でありながら音がスカスカにならず、日常使いなら「これ1本でもええかも」と思える完成度です。
この記事では、音質・装着感・音漏れを中心に、Shokz OpenDots ONEを実機で正直にレビューします。
タップできる目次
【総合評価90点】「Shokz OpenDots ONE」の特徴

Shokz OpenDots ONEは、イヤーカフ型でありながら音質の妥協が少なく、装着感・音漏れ対策・機能のバランスが優れています。
1週間このイヤホンを使い込んだ結果、総合評価は90点としました。※3.0万円以下のイヤホンとして算出
次に「Shokz OpenDots ONE」の特徴について、良い点と残念な点についてまとめてみました。
- 耳を塞がないのに、音楽を「ちゃんと楽しめる音質」
- メガネやマスクと干渉せず、外出時も家の中でも快適
- 音漏れが少なく、電車やカフェでも使いやすい
- 長時間使用でも耳が痛くなりにくい
- 操作カスタマイズは最小限
- 完全な没入感を求める人には物足りない

音質重視でイヤホンを選ぶ方にもおすすめできるよ
同梱物や使い勝手をチェック

Shokz OpenDots ONEのパッケージはとてもコンパクトで、環境に配慮された素材で作られています。
もちろん、梱包もしっかりとされているので、パッケージに凹みや傷はありませんでした。

同梱物には充電用のコード(USB Type-C)や取扱説明書が入っています。

装着の方法もわかりやすくイラストで描かれている
【音質 95点】イヤーカフ型とは思えない完成度

Shokz OpenDots ONEの音質は、イヤーカフ型イヤホンの常識を良い意味で覆すレベルです。
オープン型でありながら音がスカスカにならず、日常使いで「物足りなさ」を感じにくいのが大きな特徴です。

低音はオープン型としてはしっかり量感があり、ポップスやロックではリズムが掴みやすく、移動中でも曲のノリを楽しめます。
ドンシャリ寄りのチューニングで、迫力よりも聴きやすさを重視した印象です。
中音域はボーカルが極端に埋もれることはなく、ながら聴きでも歌声が自然に耳に入ってきます。
高音域もシャリつきが少なく、長時間聴いても疲れにくいバランスです。

さらにドルビーオーディオをオンにすると、音が横に広がり、耳元に小さなスピーカーがあるような立体感が加わります。
完全な没入感こそありませんが、「周囲の音を聞きながら音楽も楽しみたい」シーンには非常に相性が良い音質です。

カナル型イヤホンを使っていると勘違いするレベルの音質
Shokz OpenDots ONEと相性のいい楽曲例
OpenDots ONEは、低音に厚みがありつつ聴き疲れしにくいチューニングなので、
リズム感や広がりを楽しめる楽曲と特に相性が良いです。
ポップス・ロック系
- Official髭男dism「Subtitle」
ボーカルが自然に前に出て、サビの広がりも気持ちよく聴ける - Mrs. GREEN APPLE「青と夏」
軽快なリズムと高音の抜けがよく、屋外でのながら聴きに最適 - YOASOBI「夜に駆ける」
低音のリズムが埋もれず、疾走感をしっかり感じられる
洋楽・EDM系
- Dua Lipa「Levitating」
ベースラインが心地よく、イヤーカフ型でもノリを楽しめる - The Weeknd「Blinding Lights」
シンセの広がりとビート感が強く、移動中でもテンションが上がる
作業用・ながら聴き
- Nujabes「Feather」
音が主張しすぎず、リラックスしながら聴ける - Vaundy「不可幸力」
低音が程よく、家事や散歩のお供にちょうどいいバランス
【装着感 95点】装着感は?長時間でもストレスを感じにくい快適さ

Shokz OpenDots ONEの装着感は、イヤーカフ型イヤホンの中でもトップクラスだと感じました。
耳に挟むだけの構造ですが、圧迫感が強すぎず、かといって不安定さもありません。

片耳約6.5gと非常に軽く、装着してしばらくすると「付けていることを忘れる」ほど自然な装着感に気がつきます。

実際、数時間つけっぱなしで作業や外出をしても、耳が痛くなりにくく、長時間ストレスフリーで使えました。
また、メガネ・マスク・帽子と干渉しないため、通勤や外出時でも装着し直す手間がありません。
ジョギングなど軽い運動でもズレにくく、日常使いと運動の両方に対応できるバランスの良さがあります。
【使い勝手 90点】使い勝手は?毎日使ってもストレスを感じにくい設計

Shokz OpenDots ONEは、日常使いでのストレスが非常に少ないイヤホンです。
ケースから取り出してすぐ使え、左右を気にせず装着できるため、忙しい朝や外出先でも迷うことがありません。
操作はタップとつまみ操作が中心で、再生・停止や音量調整をイヤホン本体だけで完結できます。
特に音量を細かく調整できる点は、環境音が変わりやすい通勤・外出時に便利です。
また、ワイヤレス充電に対応しているため、帰宅後は充電台に置くだけでOK。
バッテリー残量を細かく気にせず使えるのは、毎日使うイヤホンとして大きなメリットです。
マルチポイント接続にも対応しており、スマホとPCを同時に使う場面でもスムーズに切り替えられます。
【通話性能 80点】通話性能は?日常使いなら十分、過度な期待は禁物

Shokz OpenDots ONEの通話性能は、日常会話で困らないレベルです。
自宅や静かな室内では声がはっきり伝わり、オンライン会議や短時間の通話であれば問題なく使えます。
オープン型・イヤーカフ型という特性上、周囲の環境音はある程度マイクに乗りますが、声自体は埋もれにくく、相手に聞き返されることは少ない印象です。
通勤中やカフェなど、ほどよく雑音のある環境でも「会話が成立する」レベルはしっかり確保されています。
一方で、強い風が当たる屋外や騒音の多い場所では、若干ノイズ感が出る場面もあり、
ビジネス用途で常に最高品質を求める人には物足りない部分もあります。
とはいえ、「イヤーカフ型で、耳を塞がずに通話できる」という点を考えると、通話品質はバランス良くまとめられていると感じました。

日常使いであれば問題なく使える通話品質
【アプリ機能 85点】アプリはどう?必要十分で迷わず使える設計
Shokz OpenDots ONEのアプリは、シンプルで分かりやすく、日常使いに困らない設計です。
初期設定や接続はスムーズで、アプリを開けばバッテリー残量や接続状況を直感的に確認できます。
イコライザーは複数のプリセットに加え、簡単なカスタム調整にも対応しており、
「音を少しだけ自分好みに寄せたい」というニーズには十分応えてくれます。
ドルビーオーディオのオン・オフもアプリから簡単に切り替えられ、シーンに応じて音の雰囲気を変えられる点は便利です。
また、マルチポイントの設定やタッチ操作のカスタマイズなど、基本的な管理機能は一通りそろっています。
一方で、操作割り当ての自由度や細かな音質調整は控えめで、アプリで徹底的に作り込みたい人にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
ただし、設定で迷うことが少なく、「必要な操作だけをサッと済ませたい人」には使いやすいアプリだと感じました。
「Shokz OpenDots ONE」はどんな人におすすめ?

「Shokz OpenDots ONE」をおすすめできる人と、おすすめできない人についてまとめてみました。
- イヤーカフ型でも音質には妥協したくない人
- 通勤・散歩・家事など「ながら聴き」がメインの人
- メガネやマスクと干渉しないイヤホンが欲しい人
- サブ機ではなく、日常用のメインイヤホンを探している人
- ゲーム用途など、低遅延を重視する人
- 周囲の音を完全に遮断して音楽に没入したい人
- アプリで細かく音質や操作をカスタマイズしたい人
まとめ|イヤーカフ型の完成度を大きく引き上げた一台
Shokz OpenDots ONEは、イヤーカフ型イヤホンに対する不安を一つずつ解消してくれる完成度の高いモデルでした。
耳を塞がない快適さを保ちながら、音質・装着感・使い勝手のバランスが非常に良く、
「便利だけど音は妥協するもの」という従来のイメージを大きく変えてくれます。
特に、日常使いでのストレスの少なさと、メイン機として使える音質の両立は大きな魅力です。
一方で、ゲーム用途や完全な没入感を求める人には向かない場面もありますが、
用途が合えば満足度は非常に高いイヤホンだと感じました。
イヤーカフ型を初めて使う人はもちろん、「これまで音質で物足りなさを感じていた人」にこそおすすめできる一台です。
総合評価90点とした理由も、実際に使って納得できる完成度の高さにあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. Shokz OpenDots ONEは音漏れしますか?
通常の音量であれば、音漏れはかなり抑えられています。
静かな室内で大音量にするとわずかに漏れることはありますが、
通勤電車やカフェなど日常シーンでは、周囲を気にせず使えるレベルです。
Q2. イヤーカフ型ですが、音質は本当に満足できますか?
イヤーカフ型としてはトップクラスの音質です。
オープン型でも音がスカスカになりにくく、ポップスやロックなどはしっかり楽しめます。
ただし、密閉型イヤホンのような没入感を求める人には向きません。
Q3. 長時間つけていると耳は痛くなりませんか?
片耳約6.5gと軽く、長時間でも痛くなりにくい装着感です。
数時間つけっぱなしでも違和感が出にくく、日常使いではストレスを感じにくい印象でした。ただし、耳の形による個人差はあります。
Q4. メガネやマスクと一緒に使えますか?
問題なく使えます。
耳に掛けるタイプではないため、メガネ・マスク・帽子と干渉しにくいのが大きなメリットです。
Q5. 通話品質はどうですか?
静かな場所では、日常通話やオンライン会議に十分な品質です。
一方で、騒音の多い場所や風の強い屋外では専用ビジネス向けイヤホンほどの安定感はありません。
Q6. ゲームや動画視聴に向いていますか?
動画視聴は問題ありませんが、低遅延モードがないため、ゲーム用途には不向きです。
音ズレに敏感な方は注意が必要です。
Q7. Shokz OpenDots ONEはどんな人に向いていますか?
通勤・散歩・家事など、「ながら聴き」を快適に楽しみたい人に向いています。
耳を塞がず、音質にも妥協したくない方には特におすすめです。


















家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。