性能が高くて価格の安い、庶民の味方であるJBLから新作のヘッドホンが2年ぶりに発売されました。
「Tour One M2」は、JBLの最上位モデルということもあり、ノイズキャンセリングや外音取込機能以外にも便利な機能を搭載したヘッドホンとなっています。
この記事では、筆者が実際にイヤホンを使用してみた感想や、店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「Tour One M2」の解説しています。
「JBL Tour One M2」の特徴は?
自然かつ強力なノイズキャンセリングを搭載しつつ、JBLらしいパワフルな音質が楽しめるヘッドホンに仕上がっています。
- パワフルな重低音と躍動感を感じる音質
- 自動で周囲のノイズレベルを計測してノイキャンレベルを調整
- ソフトな側圧と柔らかい素材で装着感が良好
- 通話品質が非常に優れている
- スマートトーク機能の感度が高い
- 空間サウンドで音楽を聞くと少し違和感を感じる
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「JBL Tour One M2」のレビュー
「Tour One M2」を使ってみた感想や、使い勝手をご紹介します。
JBL Tour One M2の外観と使い方
「Tour One M2」は、オーバーイヤー型のイヤホンとなり、耳をすっぽりと覆うようにして使用します。
本体の重量は、約272gとワイヤレスヘッドホンの中では、平均的な重さとなっています。
イヤーパッドとヘッドバンドには、柔らかなPUレザーが採用されており、肌触りだけでなくモチモチとしたクッション性も兼ね備えています。
側圧(頭への締め付け)もマイルドになっているので、柔らかな素材と相まって、やさしい装着感を体感できます。
2~3時間ぐらいは問題なく装着していられる
ヘッドホンの表面は、マットな部分とメタリック感のある質感がコントラストになっていて、高級感を感じます。
ロゴも控えめに入っていて、大人なイメージ
イヤーカップの中には、「R」「L」の表記があるので、装着する時に左右を間違えることもありません。
わかりやすくて便利な仕様
JBL Tour One M2の操作方法
ヘッドホンの左右のハウジング部分には、操作用の物理ボタンが配置されています。
また、右側のハウジング部分にはタッチセンサーが搭載されているので、細かい操作も行うことが出来ます。
- 再生/停止:右側を1回タップ
- 曲送り:右側を2回タップ
- 曲戻し:右側を3回タップ
- 音量を上げる:+ボタンをクリック
- 音量を下げる:-ボタンをクリック
- モードの切替:アクションボタンを1回クリック
左側のハウジングにはタッチセンサーがない
フィット感が良く遮音性も高い
「Tour One M2」は、側圧(頭への締め付け)がマイルドかつ、ヘッドホンが軽量なので、長時間付けていても疲れを感じにくいです。
また、ヘッドホンのハウジング部分もコンパクトなので、自然な見た目なのもうれしいポイントです。
メガネの上から装着しても違和感なし
ノイズキャンセリングは自然かつ強力
「Tour One M2」のノイズキャンセリングの性能はとても優秀です。
前作と比べて約3倍に進化したノイキャン性能と、周囲の環境音に合わせて自動で調整してくれるので、違和感なく雑音を軽減してくれます。
他社メーカーのハイエンド機種と比較すると、やや劣るものの日常使いには必要十分な性能となっています。
フィット感が良いので、遮音性も高い
JBLらしいパワフルな音質かつ高音域もきらびやか
「Tour One M2」で音楽を聞いて一番最初に感じたのが、低音域の深さと解像感の高さです。
締りのある深い低音ときらびやかな高音が、リアル感のある音質を演出しておりパワフルさと繊細さを合わせ持っています。
相性の良い楽曲としては、ロック・EDM・ダンスミュージックなどのノリのいい曲が上げられます。
また、有線接続を行うことで、より解像感と透明感の高い音質で音楽を楽しめるだけでなく、ハイレゾに対応しているのもうれしいポイントです。
40mmの大型ドライバーを搭載
外音取込機能の音量が少し小さい
「Tour One M2」の外音取込機能を搭載していますが、音量がやや小さい様に感じました。
周囲の環境音は自然に取り込んでくれるのですが、音量がやや小さいため遠くの音や細かな音が聴けないことがあります。
電車内のアナウンスや、人との会話では問題なし
「Tour One M2」には、一時的に音楽の音量を下げて周囲の環境音を取込むトークスルーモードが搭載されています。
音楽再生を止めることなく一時的に会話したい場面で使える機能で、レジでの会計時などワンポイントで使える便利な機能を搭載しています。
スマートトーク機能
ヘッドホンで音楽を聞いている時に、人と会話を始めると自動的に外音取込モードに切り替わるスマートトークという機能を搭載しています。
不意に話しかけられたり、手動でモードを切り替えることなく周囲の環境音を聞けるので便利な機能ではありますが、感度が高いので意図しないモードの切替が起こることがあります。
咳払いをしただけでモードが切替わることも
通話品質は非常に優秀
「Tour One M2」の通話性能は非常に優秀です。
口に近い位置にマイクが搭載されているので、とてもクリアに声を拾ってくれます。
また、周囲が騒がしい環境でもノイズを除去してくれるため、あなたの声だけをピックアップして通話相手にしっかりと届けてくれます。
オフィスやカフェなど、周囲の音が気になる場所でも気兼ねなく使うことができる。
リモート会議でも使える
アプリでカスタマイズが自在に行える
「Tour One M2」には、専用アプリ「JBL Headphones」が用意されています。
ヘッドフォンの性能を最大限に引き出すためにもダウンロードすることをおすすめします。
- イコライザー設定(音質調整)
- バッテリー残量の確認
- ノイズキャンセリング・外音取込機能の設定
- Personi-Fi(サウンドの最適化)
- 低音量ダイナミックEQ
- 立体的な空間サウンドの設定
- ヘッドホンの操作の変更
- ボイスアウェア
- フィット感チェック
- 最大音量のリミッター
- バッテリーの節約
- 着脱時の一時停止などの設定
- ボイスアシスタント設定
- ファームウエアのアップデート
便利な機能をかんたんに設定できる
よくある質問(Q&A)
「Tour One M2」についての疑問や気になるポイントをまとめています。
Tour One M2のバッテリー性能は?
「Tour One M2」は、最大50時間使用できるロングバッテリー性能を搭載しています。
ノイズキャンセリングをオンにした状態でも最大30時間使えるので、充電をこまめにするのが面倒な方にもおすすめです。
万が一、充電を忘れていた場合でも、10分の充電で最大5時間使える急速充電にも対応。
オートパワーオフ機能があるので、電源を切り忘れても無駄にバッテリーを消費することもありません。
JBL Tour One M2のペアリング方法は?PCとの接続方法も解説
「Tour One M2」は簡単にペアリングが行えます。早速手順を解説していきます。
スマートフォンと接続する場合
ヘッドフォンの電源を入れる
Bluetoothのモードに入るように電源ボタンをさらにスライドする
LEDインジケーターが青色に点滅するので、接続したいデバイスのBluetooth設定から「 Tour One M2」を選択すると接続が完了します。
PCに接続する場合
PCに接続する方法もスマートフォンと接続する方法と同じですが、PC側にBluetooth接続の機能が無い場合があります。
ノートパソコンであれば、基本的にはBluetooth機能が搭載されていますが、据え置きタイプのパソコンは確認する必要があります。
設定からBluetooth設定を見つけることができれば対応したパソコンとなりますが、Bluetoothの機能を搭載していないパソコンでも接続することは可能です。
アダプターをUSBポートに差し込むことですぐに使い始められるので、Bluetooth機能がない場合はアダプターをご使用ください。
ちなみに、パソコンのBluetooth設定で、クイックペアリングのモードをオンにしておくと、「Tour One M2」がペアリングモードになると画面上にポップアップが表示されて、簡単に接続することができます。
JBL Tour One M2はiPhoneでも使える?
「Tour One M2」は、iPhoneのコーデックであるAACに対応しているので、相性の良いヘッドフォンと言えます。
人の多い場所で使った時も接続が不安定になることもありませんでした。
また、iPhoneに初めて接続する時に、Bluetooth機器の一覧にすぐに表示されたので、接続の性能も高いと思います。
接続が弱いイヤホンは、なかなか一覧に表示されなかったりする
JBL Tour One M2は音漏れする?
「Tour One M2」は音漏れが起こりにくいヘッドフォンです。
イヤーパッドが柔らかく、耳にしっかりとフィットするので遮音性が非常に高く、音漏れを心配する必要はありません。
JBL Tour One M2は遅延が気になる?
「Tour One M2」は、ゲーミングモードを搭載していませんが、動画を見る分には遅延をほとんど感じません。
ゲーム用のヘッドホンではありませんので、遅延にシビアなゲームをする際には専用のヘッドホンを選ぶか、有線接続でご使用ください。
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2023/9/22 |
販売価格 | 39,600円 |
タイプ | オーバーイヤー型 |
充電方式 | USB Type-C |
コーデック | SBC AAC LC3 |
ドライバー | 40mm |
重量 | 約272g |
連続再生時間 | 最大50時間 |
充電時間 | 約2時間 |
マイク | 〇 |
防塵防水性能 | IPX4 |
カラーバリエーション | ブラック ベージュ |
Bluetoothバージョン | Ver.5.3 |
まとめ-こんな方におすすめ-
この記事では、「Tour One M2」を実際に使ってみた感想や音質のレビューをさせて頂きました。
最後に、「Tour One M2」をおすすめする方についてまとめましたので、ご参考頂ければと思います。
- コスパの良いヘッドホンをお探しの方
- ノイズキャンセリングが強くて、着け心地の良いのヘッドホンをお探しの方
- カスタマイズ性の高いヘッドホンをお探しの多寡
- 通話品質の良いヘッドホンをお探しの方
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。