仕事や授業で使えるお手頃な価格のヘッドホンをお探しではないでしょうか?
ワイヤレスヘッドホンは、有線のようにコードが絡まったり、行動に制限を受けないといったメリットがある一方、一部の安価な製品では接続が不安定だったり、バッテリー性能が悪く頻繁に充電を行うなど、ワイヤレスならではの煩わしさを感じることもあります。
中華メーカーも含め安価なヘッドホンはたくさん販売されていますが、その中から安定した品質のヘッドホンを見つけるのは簡単ではありません。
今回レビューする「WH-CH510」は、SONY製のワイヤレスヘッドホンで、販売価格が5千円台というお手頃な価格設定になっています。
このヘッドホンは、価格もさることながら軽量で使い勝手の良さもあり、2020年には年間販売数1位を獲得したこともある製品で、今でも選ばれ続けています。
SONYの「WH-CH510」はどんなシーンで活躍し、どのような機能を持っているのでしょうか?
この記事では、筆者が実際にヘッドホンを使用してみた感想や店員として接客中に頂いたお客様の声を元に「WH-CH510」の魅力をお伝えします。
- 通話品質が良く、Web会議やビデオ通話でもヘッドセットとして使える
- 聞きやすいクリアな音質で、SONYサウンドを楽しめる
- 軽い装着感で、長時間着けていても疲れにくい
- 音声アシスタント機能が使えるので、手が離せないときでも情報をチェックできる
- 有線接続ができない仕様
- アプリ(app)によるカスタマイズができない
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SONY WH-CH510のレビュー
このヘッドホンは販売価格を抑えるために、機能をシンプルにして使い勝手の良さに注力したヘッドホンになります。
そのため、最新機能であるノイズキャンセリングや外音取込機能は非対応で、有線接続もできませんが、接続の安定性・通話品質や長時間の装着でも疲れにくい仕様になっています。
装着感と使い方
ヘッドホンの外観は、シンプルでスタイリッシュなデザインです。ハウジング部にはSONYのロゴがさりげなくあしらわれています。
このヘッドホンは、オンイヤー(耳に乗せる)タイプになっていて、頭頂部と側圧(青矢印)を使って安定した装着感を保っています。
オンイヤー(耳に乗せる)タイプは、側圧(青矢印)が強くなる傾向があるのですが、このヘッドホンは強すぎることなく、しっかりとフィットしてくれます。
ハウジング部に付いているクッションは柔らかく、長時間の使用でも痛みを感じにくい仕様になっています。
また、本体の重量はわずか132gと非常に軽く、軽快な着け心地を実現しています。
音楽を聞いている時の音漏れについてですが、音量を最大付近にしなければ、目立つような音漏れの心配はありません。
筆者はメガネをしていますが、その上からヘッドホンを装着しても、痛みや違和感なく使えています。
サイズ調整のポイントは、タイトにするよりも少しゆとりを持たせた方が疲れにくいです。
右側のハウジング部を見ると、音量調整と電源ボタンが配置されています。
音楽や通話をしている時に、耳元で操作が行えるため、その都度スマートフォンを取り出す必要はありません。
もちろん、接続しているスマートフォンやパソコンからも同様の操作は行えます。
- 電源のON/OFF:電源ボタンを2秒長押し
- 再生/一時停止:電源ボタンをクリック
- 受話/終話:電源ボタンをクリック
- 音量を上げる:+ボタンをクリック
- 音量を下げる:ーボタンをクリック
- 次の曲へ:+ボタンを1秒長押し
- 前の曲へ:ーボタンを1秒長押し
ハウジング部が回転するため、フラットかつコンパクトになり、持ち運びがしやすく出先で使うのにも便利です。
カラーリングは、ブラック・ホワイト・ブルーの3色展開で、好みの色を選ぶことができます。
個人的には、材質のプラスチック感が目立ちにくい、ホワイトかブルーがおすすめです。
音質と通話品質
音の傾向としてはSONYらしい聞きやすい音質で、低音域から高音域までバランスが取れています。
もちろん、上位モデルのヘッドホンと比較すると劣る部分はありますが、普段使いするヘッドホンとしては十分な音質に仕上がっています。
iPhoneなどAAC接続できる端末であれば、より高音質で音楽を楽しむこともでき、同価格帯のヘッドホンと比較してもコスパは優れています。
ちなみに、LDACやaptXなどのコーデックには対応していません。
音質の調整やアプリを使ったカスタマイズを行いたい方は、後継機の「WH-CH520」がおすすめです。
ハンズフリー通話
このヘッドホンは、マイクが搭載されているのでヘッドセットとしても利用することができます。
通話中の周囲のノイズを軽減してくれる機能が搭載されているので、Teams・Zoomを利用したWeb会議やビデオ通話でも利用することができます。
また、ヘッドホンには操作用のボタンが搭載されていて、通話の受話から終話・音量調整まで耳元で操作が完結できるのもうれしいポイントです。
Bluetoothは10mまで接続できる仕様になっており、テレワーク中に離席している時の急な電話でも、慌てずにスマートに対応することもできます。
音声アシスタントを呼出す機能も搭載されているので、SiriやGoogleアシスタントを呼出して調べ物をすることもできます。
対応デバイス
このヘッドホンは、iPhoneやAndroidにも対応しており、以下のデバイスとも接続が可能です。
接続にはBluetooth通信を利用しており、バージョンは5.0を搭載。ワイヤレスでも安定した接続でヘッドホンを使うことができます。
iPhone・Android(アンドロイド)・ウォークマン・テレビ・PC・iPad・PS4・PS5・Nintendo Switchなど
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
ノートパソコンの場合は、Bluetooth接続の機能が搭載されていることがほとんどですが、据え置き型のパソコンには接続できない場合があります。
Bluetooth接続用のアダプターが千円前後で販売されているので、そちらを利用すればワイヤレスヘッドホンを利用することができます。
ペアリング方法
ペアリングはお持ちのデバイスのBluetooth設定から行います。
電源ボタンを押して本体の電源を入れる。
自動でペアリングモードになり、ランプ(青色)が2回ずつ点滅を繰り返します。
デバイス(iPhoneなど)のBluetooth設定から「WH-CH510」を選択すると接続完了です。
次回からは電源を入れると自動的に接続されます
マルチペアリング機能
このヘッドホンは、複数デバイスのペアリング情報を記録することができます。※最大8台まで
新たな端末を登録するには、ヘッドホンの電源が入っている状態で、電源ボタンを約7秒間長押しするとペアリングモードに入りますので、その状態で新たなデバイスを登録することができます。
同時にBluetooth接続を行うマルチポイントには対応しておりません。
サイドトーン機能
通話中に自分の声や周囲の音が聞こえる機能で、ヘッドホンをしていない普段の感覚に近いため話しやすくなる傾向があります。
ちなみに、サイドトーン機能をオフにして使用することはできません。
電池残量の確認
残りのバッテリー残量を一目で確認する機能は搭載されておりません。
ヘッドホンの電源を入れた時に、LEDランプが赤色点滅(約15秒)するようになるとバッテリー残量が減っていますので、充電を行いましょう。
赤色点滅が始まってから5時間ほど使用しましたが、電源が落ちることはなかったため、ある程度は余裕を持った設定になっているようです。
イヤーパッドの交換
このヘッドホンはイヤーパッドが交換できる為、使用によるダメージや経年劣化した場合でも、新しい物に取り換えられるのできれいな状態で長く使えます。
下記の物は純正品ではないですが、価格もリーズナブル
スペック表・価格
項目 | 仕様 |
発売日 | 2019/10/5 |
メーカー小売価格 | 5,500円 |
再生時間 | 最大35時間 |
ドライバサイズ | 30mm |
充電時間 | 約4.5時間(急速充電:10分で最大90分間使用) |
充電方式 | USB Type-C |
通話機能 | 〇 |
重量 | 132g |
対応コーデック | SBC/AAC |
Bluetooth | ver.5.0 |
AIアシスタント呼出機能 | 〇 |
カラー | ブラック/ホワイト/ブルー |
こんな方におすすめ
今回ご紹介した「SONY WH-CH510」を一言でまとめると、お手頃な価格で安心できる品質を持った、通話も音楽も聞けるワイヤレスヘッドホンです。
最後に、「SONY WH-CH510」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- 音質にこだわりはなく、品質や実用的に使える事を重視される方
- テレワークなどの通話メインで使えるヘッドホンをお探しの方
- 外出先でサクッと音楽を聞きたい方や2台目のヘッドホンとしてお探しの方
- フィット感が軽く、耳が痛くなりにくいヘッドフォンをお探しの方
- 信頼できる日本メーカーのワイヤレスヘッドホンを探している方
- ワイヤレスでも有線でも接続できるヘッドホンをお探しの方
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。