「予算1万円前後で買えるワイヤレスイヤホンを探している」
音響メーカーであるJBLから発売されている「Live Free 2」は、手に取りやすい価格ながら音質・機能面で充実したイヤホンです。
この記事では、実際に「Live Free 2」を使ってみた感想や、使い勝手などを解説しています。
JBL Live Free 2の特徴
「Live Free 2」の良かった点と気になる点についてまとめてみました。
- 小さな耳でも収まるフィット感の高さ
- 同価格帯トップの音質かつ、音質調整も可能
- 6つのマイクを搭載しており、通話品質が高い
- 周囲のノイズに合わせてのノイキャンを自動で最適化
- 操作のカスタマイズ性が低い
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JBL Live Free 2のレビュー
「Live Free 2」を実際に使ってみて感じた外見や使い勝手について解説していきます。
製品の外観
まずは外観から見ていきましょう、充電ケースのサイズは幅5.5cmx奥行5.0cmx高さ3.0cmで、厚みが少なくいデザインになっています。
持ち運びの時は、上着やズボンのポケットに入れても膨らみが少なく、女性の小さい鞄でも邪魔にならないサイズ感です。なんと、この充電器はワイヤレス充電にも対応しています。
充電ケースの内部構造が工夫されているため、イヤホンの収まりが良く、収納ズレによる充電出来てなかった問題が軽減されます。
カラーバリエーションは、ブラック・ブルー・シルバー・ローズ(限定色)の4色展開となっております。幅広い色味から好みの色を選べるようになっています。
イヤホン本体の形状は、細長い楕円形をしており表面は鏡面の様なメタリックなデザインです。
重量は片耳はわずか4.9gで、充電ケースを含めても約54gです。ノイズキャンセリングの機能を搭載したイヤホンは平均で6~7g程度なので、比べてみても軽いことがわかります。
イヤホンに装着されているイヤーピースは、やや楕円形になっています。
この形状は、人間が口を動かしたときの耳の穴の形状に近いため、会話をしたり食事をしている時でもフィット感を維持してくれます。
小さな耳にもしっかりとフィット
イヤホンは耳にすんなりと収まり、優しくフィットしてくれます。コンパクトで耳への収まりが良いため、見た目もすっきりしています。
カナル型(耳栓型)のイヤホン独特の圧迫感を感じにくいので、耳が詰まる感じが苦手な方にも本機はおすすめできます。
JBLのワイヤレスイヤホン史上、最も良い装着感だと思います。
バランスの取れた音質
音質は全体的にバランスがよく、力強さだけではなく繊細な表現も感じました。低音・高音もしっかり出ていて、特にボーカルが気持ちよく聞こえました。
相性の良い楽曲としては、ロックやEDM・R&Bなどノリのいい曲が上げられます。また、ボーカル重視で音楽を聞きたい方にもおすすめできます。
コーデックはSBCとAACに対応しており、aptx・LDACなどのハイレゾコーデックには非対応となります。
LEオーディオに対応しているので、今後対応しているデバイスが発売されると超低遅延・超高音質の音楽が楽しめるかもしれません。
同価格帯の音質ではなく、ハイエンドモデルの音質に匹敵する音の良さを感じました。
優秀な通話性能
イヤホンには、通話用のマイクが6つも搭載されております。
このマイクが周囲の雑音を軽減してくれたり、話し手の声をしっかりと収集し相手に伝えてくれています。
車通りの多い道で通話品質のテストを行いましたが、周囲の雑音に邪魔されることなく声を聞き取ることができました。
もちろん、室内や静かな環境でも問題なく使え、WEB会議や講義などでも使用することができます。
ノイズキャンセリング・外音取込機能
リアルタイム補正(アダプティブ)のノイズキャンセリング機能が搭載されています。
この機能は、周囲の環境音に合わせてノイズ除去のレベルを自動で調整してくれるので、どんな場所でも常に最適なノイキャンの効いた環境を作り出してくれます。
アプリからリアルタイム補正をオフにすると、手動でノイズキャンセリングのレベルを調整することができます。
調整レベルをマックスにすると、強力なノイズキャンセリング性能を体験することができます。
通常はリアルタイム補正を利用しつつ、周囲の音をシャットアウトしたい時のみ手動で調整を行う方が使い勝手がいいのではないかと思います。
ノイズキャンセリングの強さを自動で調整してくれるから、ノイキャン特有のホワイトノイズをほとんど感じません。
外音取込機能は、アンビエントアウェアとトークスルーの2つのモードがあります。
アンビエントアウェアは、音楽再生中に周囲の音を聞きやすくする機能で、左イヤホンを1回タップで切り替え出来ます。
この機能は、周囲の音の取り込み量を7段階で細かくアプリで設定できます。
一方、トークスルーは音楽再生中に一時的に音量を下げて会話をする機能で、左イヤホンを2回タップで切る変えることができます。
専用アプリが用意されている
「Live Free 2」には専用アプリ「JBL Headphones」が用意されています。無料でダウンロードすることができ、カスタマイズも行えます。
音質調整・イコライザー機能
楽曲に合わせていくつかのプリセットが用意されています。また、音域ごとに手動で調整をすることもでき、保存する機能も搭載されています。
ボイスアウェア
通話中の自分の声の大きさが確認できる機能です。
確認しながら話せるので声量を調整しやすく、相手ともスムーズにコミュニケーションが進みやすくなります。
イヤホンの着脱検知機能
初期設定では、音楽再生中にイヤホンを外すと一時停止になるように設定されています。切り替えることができるので、自分の好みに合わせて設定することが可能です。
音質の自動調整機能
イヤホンから音楽が流れ、外耳道の形状を計測してくれる機能があります。テスト結果をもとに最適なノイズキャンセリングレベルに調整してくれます。
低遅延モード
動画コンテンツを楽しむときは、スマートオーディオモードをビデオモードに切り替えることで、低遅延モードでコンテンツを楽しむことができます。
このモードを使用してゲームをすることはできますが、完全に遅延がないわけではないので、本格的にゲームをする方には物足りないかもしれません。
イヤホンを探す機能
イヤホンを紛失した時に、Bluetooth圏内にあればイヤホンから音を鳴らすことで、イヤホンを見つけだす機能が搭載されています。
操作方法
イヤホンを使用する際は充電ケースから取出すことで、自動で電源オンの状態になります。ペアリング済みであれば、そのまま耳に装着することでイヤホンを使えます。
逆に充電ケースに収納すると自動で電源オフになるので、電源に関しては何か特別な操作をする必要はありません。
イヤホンの操作方法
イヤホン本体のボタンから曲の一時停止/再生・曲送り・通話の開始/終了など、スマートフォンを取出さなくてもある程度の操作が可能になっています。
操作のカスタマイズはアプリから行えるようになっており、音量の調整も設定可能です。
本機は、左右のイヤホンで操作できる内容が異なるので、分かりやすいように一覧でまとめました。
タッチ操作方法 | 左のイヤホン | 右のイヤホン |
再生/停止 | 1回のタップ | |
曲送り | 2回のタップ | |
曲戻し | 3回のタップ | |
通話開始/通話終了 | 2回のタップ | 2回のタップ |
モードの切替え | 1回のタップ | |
音声アシストの起動 | 2秒長押し |
ペアリング方法
まずペアリングを開始するために、充電ケースの蓋を開きます。そうすると自動で電源が入り、ペアリングモードになります。(青色で点滅)
アンドロイドであれば、この状態でスマートフォンに近づけるとポップアップが出てくるので、画面表示に従って操作を進めれば接続が可能です。
iPhoneの場合は、設定→Bluetoothをオンにして、「JBL LIVE FREE TWS」を選択すると接続できます。
iPhone・Android(アンドロイド)・ウォークマン・PC・iPad・Nintendo Switch
※PCがwindowsの場合は、音楽再生の接続(A2DP)対応のBluetooth機能が必要
リセット・初期化の方法
ペアリングが上手くいかない場合は、イヤホンを一度リセットして再度設定し直します。
リセット方法は、左右のイヤホンを充電ケースから取出し、どちらか一方を2回タップ後に5秒以上タッチし続けてください。
充電ケースにイヤホンを収納し、接続していたデバイスのBluetoothの設定から「JBL LIVE FREE TWS」の登録を解除してから、再度接続を行ってください。
説明書・故障・紛失・問合せ
「JBL Live Free 2」は取扱説明書(マニュアル)を用意してくれており、トラブルシューティングも記載があります。
故障かな?と思ったら取扱説明書を参照してみてください。電源がつかない・充電できない・片耳しか聞こえない・音飛びがするなどの不具合の解決策が記載されています。
不具合が起こったらとりあえず、本体の初期化をしてみよう。
スペック・価格の一覧表
発売日 | 2022/4/1 |
メーカー希望小売価格 | 15,950円(税込) |
充電ケースサイズ | 幅5.5cmx奥行5.0cmx高さ3.0cm |
重量 | 片耳約4.9g ケース約54g(イヤホン収納時) |
ノイズキャンセリング | あり |
外音取り込み機能 | あり |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
コーデック | SBC/AAC |
連続再生時間 | 最大7時間(ケースを含めると35時間) |
充電時間 | 約2時間 急速充電対応(15分で約240分の再生が可能) |
Bluetoothバージョン | ver.5.2 |
防塵・防水性能 | IPX5 |
まとめ
今回ご紹介した「JBL Live Free 2」は搭載機能が充実しているだけでなく、音質にもこだわったコスパの高いワイヤレスイヤホンでした。
最後に、「JBL Live Free 2」をおすすめする方と、こんな方にはおすすめできない方をまとめましたので、ご参考頂ければと思います。
- フィット感が良く長時間使えるイヤホンをお探しの方
- 高音質で音漏れしにくいイヤホンをお探しの方
- 予算が1万円前後で、ワイヤレスイヤホンを初めて購入される方
- タップ操作を自由にカスタマイズしたい方
- マラソンなどの長時間の運動時に使用したい方
家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。