「Live Buds 3とBeam 3って何が違う?」
最近JBLから次々と新作ワイヤレスイヤホンが発売されていますが、その中でも注目されているディスプレイ付きイヤホン。
「Live Buds 3」と「Live Beam 3」のどちらを選んだらいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「Live Buds 3」の使い勝手をレビューしながら、「Live Beam 3」との違いについて解説しています。
「Live Buds 3」のレビューを簡単に動画にまとめていますので、サクッと概要を知りたい方はチェックしてみてください。
「Live Buds 3」の特徴は?
「Live Buds 3」を使ってみて感じた「良い点」と「残念な点」をまとめてみました。
- ボーカルがクリアに聞こえて解像感も高い
- ディスプレイ搭載で簡単に自分好みにカスタマイズが行える
- 優秀なノイキャンで中高域をカット
- 空間サウンドで臨場感のある音声で、音楽・ゲームを楽しめる
- ハイレゾで再生する際に一部の機能が制限される
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タップできる目次
「Live Buds 3」のレビュー
「Live Buds 3」を使ってみた感想や、使い勝手をご紹介します。
イヤホンの同梱物とデザイン
イヤホンはしっかりと梱包されており、パッケージも綺麗な状態で届きました。
パッケージはいつものJBLらしい環境に配慮したプラスチックの少ないデザイン。
同梱物には、説明書・イヤーチップ(XS・S・M・L)・イヤホン本体・充電ケーブルが入っています。
ACアダプターは同梱されていない
イヤホン本体は、プラスチックの入れ物にイヤーピースと共に収納されており、輸送中に傷が付きにくいように配慮されています。
充電ケースを取り出すとこんな感じで、ディスプレイには保護用のフィルムが貼られていて、もちろんですが画面はとても綺麗な状態。
ちなみに、初めについているフィルムは剥がして使用するものなので、ディスプレイを傷から守りたい方は別途保護フィルムを用意する必要があります。
充電ケースの背面部分には、タイプCの端子とペアリングボタンがあり、ストラップホールも用意されています。
ストラップホールがあれば紛失しにくい
充電ケースを開けるとこんな感じでイヤホンが収納されています。
イヤホンのデザインが丸みを帯びた形状なので、ケースから取り出す際に滑らないように注意が必要です。
イヤホンの取り出しには注意
「Live Buds 3」は前作の「Live Free 2」を継承したデザインでビーンズ型を採用。
前作よりも体積が10%削減されていて、耳への収まりも良くなっています。
イヤホンの内側はマットな質感、側面部分には光沢感のある素材が採用されていて、角度によってキラッと光る感じはかっこいい。
イヤホンは小さくなっているのに、性能は上がっている
充電ケースのサイズは、6.1×5.1×3.0cmとなっておりコンパクトかつ厚みも少ないのでポケットやカバンに入れても邪魔になりません。
サイズと重量は「Live Beam 3」と全く同じなので、パッと見ただけでは判断がつかない。
持ち運びがしやすいサイズ感
耳にフィットして長時間でも疲れにくい
「Live Buds 3」のイヤホンは丸みを帯びたビーンズ型を採用。
前作よりもコンパクトになっているので、耳へのフィット感も向上しています。
人間工学に基づいた設計
フィット感を高めるために、イヤホンのノズル部分が楕円形になっており、会話や食事など口を動かす動作をしてもズレにくくなっているのもポイント。
イヤーピースは4サイズも同梱されているので、あなたの耳に合わせて調整することが可能。
ちなみに、イヤホンの装着感をアプリで確認する機能もあるので、気になる方はそちらを使ってみてください。
装着感はとても良いよ
パワフルなサウンドの中にも繊細さが感じられる
「Live Buds 3」は、低音と高音を強調させたドンシャリ傾向の音質ですが、その中でも繊細さを感じる音質に仕上がっています。
今作ではドライバーにチタニウムを採用していて、中高域の表現がさらに豊かになっています。
中高域であるボーカルラインがクリアかつ解像感高く鳴らしてくれるため、ボーカルメインの楽曲やロック、アニソンなどノリの良い楽曲を気持ちよく聴くことができます。
音質調整も簡単に行える
充電ケースやアプリから音質の調整が行え、自分好みのイコライジングも可能なので、好きな楽曲を好みの音質で楽しむことが可能。
また、空間サウンドを設定することもでき、映画や映像が楽しめるムービーモードや低遅延でゲームをプレイするゲーミングモードも搭載。
ミュージックモードでは臨場感たっぷりに音楽を楽しめるのでライブ映像と相性が良さそうな機能も充実しています。
ちなみに、空間サウンド・アダプティブEQ・Personi-FiはLDAC接続時は使うことができません。
音楽だけでなく、映画やゲームも楽しめるイヤホン
優秀なノイズキャンセリング性能
「Live Buds 3」には、周りの環境音をカットするノイズキャンセリング機能が搭載。
低音域も十分カットしてくれますが、中高音域のノイキャン性能が高く、人の話し声などもしっかりと軽減してくれます。
そのため、カフェや電車の中などの騒がしい環境でも周囲に邪魔されず音楽を楽しむことができます。
前作「Live Free 2」では9つの音域でノイズを検知していましたが、「Live Beam 3」では13もの音域で細かくノイズを軽減してくれます。
最上位モデルのTour Pro 2と同程度の性能
便利な機能を豊富に搭載
無料で使えるアプリ「JBL Headphones」を活用すればイヤホンの持っている機能をより引き出すことができます。
- モードの切り替え
- 音質の設定
- イヤホン操作のカスタマイズ
- フィッティッングのテスト
- 低遅延モード
- 充電ケースのディスプレイ設定
- 言語設定
- ファームウエアの更新など
充電ケースに搭載されているディスプレイからも操作をすることが可能で、アプリをスマホに入れなくても使うことができます。
再生・一時停止、音量調整、モードの切り替え、再生モードの選択、音質調整、タイマー、ディスプレイの明るさ、背景の壁紙などの変更が可能になっています。
通話品質がとても優秀
前のモデルである「Live Free 2」でも通話性能が優秀でしたが、今作は6つのマイクが搭載されており、前作よりもクリアな通話を実現しています。
静かな環境で通話品質のテストをしていますので、気になる方はチェックしてみてください。
通話中の周囲のノイズをカットする機能も搭載しているので、騒がしい環境でもあなたの声を通話相手に伝えることができます。
60dBの騒がしいカフェ店内の騒音を流しながら通話品質のテストを行いましたので、気になる方はチェックしてみてください。
イヤホンを付けたまま周囲の環境音を取り込む外音取り込み機能も進化しており、イヤホンを付けていても自然に周囲の音を聞くことが可能。
人との会話もスムーズに行えるレベルなので、イヤホンの取り外しをすることなく会話やアナウンスを聞くことができます。
最大32時間使えるバッテリー性能
「Live Buds 3」は、コンパクトサイズのイヤホンながら、単体で最大10時間(ANCがOFF)・最大8時間(ANCがON)も使用可能。
充電ケースを併用すると最大32時間使うことができるため、頻繁に充電をする必要もありません。
また、10分の充電で最大4時間使える急速充電にも対応、バッテリーがない状態でもわずかな時間の充電で使い始めることができます。
ワイヤレスの充電にも対応
防水だけでなく防塵にも対応
「Live Buds 3」はIP55相当の防塵防水性能を搭載しています。
水滴だけでなく、ホコリにも強いため屋外でも気にせず使用することができます。
完全防水ではないので、洗濯をしたり水没させてしまうと故障の原因になってしまうので、注意が必要です。
運動中やジムで使用するのは問題ありません
カラーバリエーションが豊富
カラーバリエーションは、ブラック・シルバー・パープル・ブルーの4色展開になっています。
「Live Buds 3」と「Live Beam 3」の比較
まずは結論ですが、筆者がどちらかのイヤホンを購入するとすれば、「Live Buds 3」を選択します。
理由は、
- 好みの音質
- 目立ちにくいデザイン
- ノイキャンの性能
があげられます。それぞれについては後述しますので、ひとまずスペックや価格を表にをご覧ください。
項目 | Live Buds 3 | Live Beam 3 |
---|---|---|
発売日 | 2024/7/18 | 2023/6/7 |
メーカー販売価格 (2024/7月現在) | 26,950円 | 25,500円 |
最大再生時間 | 最大32時間 | 最大48時間 |
ドライバー素材 | PET +PU +Ti | PU+PEEK |
重さ | 片耳4.6g 総重量82.2g | 片耳5.0g 総重量82g |
防塵防水性能 | IP55 | |
マルチポイント | 対応 | |
コーデック | SBC/AAC/LDAC | |
カラー | ブラック シルバー パープル ブルー |
それぞれのスペックを比較すると、価格・再生時間・ドライバー素材・重量が異なることが分かります。
その他のスペックは同じで、機能としてもほどんど差はありません。
音質の違いは
「Live Buds 3」と「Live Beam 3」の音質はどちらもJBLらしいパワフルなサウンドがベースにありますが、いくつかの違いも見られました。
Live Buds 3 | Live Beam 3 | |
解像感 | ◎ | ○ |
ボーカルとの距離 | より近い | 近い |
音場 | やや広い | 普通 |
低音の量感 | 普通 | 多い |
「Live Buds 3」は、ボーカルラインがクリアで解像感もあるため、ボーカルメインやロック・アニソンなどを楽しみたい方におすすめ。
それぞれのイヤホンによって音質に違いが現れているのは、「Live Buds 3」のドライバー素材の違いやイヤホン形状による密閉性が理由だと考えられます。
デザインの違い
「Live Buds 3」と「Live Beam 3」は、充電ケースのデザインは全く同じです。
ケース背面のヒンジ部分に製品名が刻印されているので、背面を確認することで見分けることができます。
イヤホンのデザインは大きく異なり、「Live Buds 3」がビーンズ型で、「Live Beam 3」がスティック型となります。
Live Buds 3 | Live Beam 3 | |
目立ちにくさ | ◎ | ○ |
通話性能 | ○ | ◎ |
装着時の安定性 | ○ | ◎ |
どちらのイヤホンも通話性能・装着時の安定性は高いものの、比較すると「Live Beam 3」の方が優っているように感じました。
しかし、筆者は運動中にイヤホンを使うことがなく、通話を頻繁にするわけではないため、「Live Buds 3」を選択します。
筆者は、目立ちにくいデザインが好み
ノイズキャンセリング性能の違い
「Live Buds 3」と「Live Beam 3」はどちらも優秀なノイズキャンセリング性能を搭載しています。
しかし、その性能には若干違いがあり、
- 「Live Buds 3」は中高域メインで雑音をカット
- 「Live Beam 3」は低域メインで雑音をカット
してくれます。
それぞれのイヤホンを交互に使い分けて分かる程度の差ではありますが、筆者はカフェで作業することが多いので、人の声をより軽減できる「Live Buds 3」を選択します。
電車や飛行機をよく利用する方であれば、「Live Beam 3」の方がおすすめです。
「Live Beam 3」を詳しくレビューした記事もあるので気になる方はチェックしてみてください。
ペアリング方法は?
デバイス(iPhoneなど)とイヤホンのペアリング方法を解説します。
充電ケースを開きます
イヤホンのLEDが点滅するのを確認
接続したいデバイスのBluetooth設定から「Live Buds 3」を選択すれば接続が完了です
スペック・価格の一覧表
Live Buds 3のスペックについて表にまとめました。
発売日 | 2024/7/18 |
販売価格 | 26,950円(税込) |
タイプ | カナル型 |
充電方式 | USB Type-C/Qi(ワイヤレス充電器別売) |
コーデック | SBC,AAC,LDAC |
ドライバー | 10mm |
重量 | イヤホン本体4.6g・充電ケース込み約82.2g |
連続再生時間 | 最大10時間 (充電ケースと合わせて最大32時間) |
充電時間 | 約2時間 |
マイク | 〇 |
マルチポイント | 2台 |
カラーバリエーション | ブラック シルバー パープル ブルー |
防塵・防水性能 | イヤホン:IP55 |
Bluetoothバージョン | Ver.5.3 |
低遅延モード | 対応 |
まとめ-こんな方におすすめ-
この記事では、「Live Buds 3」を実際に使ってみた感想や音質のレビューをさせて頂きました。
最後に、「Live Buds 3」をおすすめする方についてまとめましたので、ご参考いただけたら幸いです。
- ボーカルメインの楽曲をいい音質で楽しみたい方
- 耳にスッポリと収まる目立ちにくいイヤホンをお探しの方
- 充電ケースから気軽にカスタマイズを行いたい方
- コンパクトで持ち運びしやすいイヤホンをお探しの方
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家電量販店のオーディオコーナーで店員をしつつ、大好きなイヤホン・ヘッドホンの魅力を発信しています。
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